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木の上に立って見る
習作です。
インパクトがどれだけ変わるかの試作小説です。
違いはラストの一行だけですが、味わいが異なるので、全文読んでも読み返しても、重たくないサイズとして200文字にしました。
仕事の話は愚痴ばかり。
テレビは独占、私が観たい番組はスルー。
人の目を気にするくせに、私の前では平気でオナラをするし。
トイレの前で服を脱いで、そのままお風呂に入っちゃうところも嫌。
私の料理は何を食べてもうまいしか言わないし。
私が怒ると、子犬のような目で見るのは困る。
誕生日には小さなプレゼントをくれるところなんて、下心が見え見え。
そんな自由でデリカシーのない人だけれど。
私のお父さん。いつもありがとう。