彼女と彼女と春風と
mixiで書いてた小話。シチュエーション重視の妄想の産物
こちらでは初投稿なので様子見がてら。
遅筆+短すぎるのでなんて呼べばいいのかわかりませんが興味もっていただけたら幸いです
「じゃあ今日から一年間この教室でこの仲間達と過ごす事になります。必要なことはさっき配ったプリントに書いてあるのでしっかり目を通してきてくださいね。それでは今日は解散です、以上。」
入学式も無事終わり、教室で担任の話しを適当に聞き流しながら帰り支度を整える。
「遙、帰りどっか寄る?」
「ごめん、今日はちょっと用事があるの。」
中学から大学までエスカレーター式に進級できるこの学校、変わらない顔ぶれなので返事も簡単に済ませ、スクールバックを肩にかけて教室を後にする。
「ここまでかわらないと高校生になった気がしないなー」
下駄箱で外履きに履き替えて校舎から出る。
長い桜並木の下をくぐり校門に向かう途中、空からメロディが聞こえてきた。
「どこから聞こえるのかな・・・」
音がするのはどうやら屋上みたいだった。
足が自然と動き出す。
(いったい誰が演奏してるんだろう)
階段を一段飛ばしで駆け上がり、重い鉄の扉を開け放った瞬間。
まばゆい光の中に、演奏をしている人を見つけた。
「っ。。。。」
あまりにすごすぎて、言葉が出てこない。
とても綺麗なその人は、春風に髪をなびかせながら優雅に演奏を続けていた。
私はまるで、灯りに惹かれるように彼女に近づいて・・・
「きゃっ!」
勝手に閉まった扉の音におどろいて転んでしまった。
「大丈夫?」
演奏の止め、やさしく手を差し伸べてくれた。
今思えばこのときから、きっと先輩に惹かれてたんだろうな・・・
かっ・・・るかっ・・・・
「遥ってば!!」
「ふえ!?」
「もぉ勉強教えて下さいって言ったのは遥じゃない。それなのに気持ちよさそうに寝てるし・・・」
「す、すみません・・・・」
はぅ〜やっちゃったよ・・・
「期末テストの結果が悪かったら夏休み遊びにいけないんだよ?とりあえずまだ試験まで日があるし今日は帰ってゆっくり寝なさいよ?」
「は〜い・・・ってもおこんな時間!?梓先輩、何で起こしてくれなかったんですか!?」
「え?それはだって・・・そんなことよりほら、家の人が心配するんじゃん?」
「あっ、お母さんに怒られる!す、すみませんせっかくの休みだったのに・・・」
「いいからいいから、それじゃあまた明日ね」
「はいっ、おやすみなさい♪」
遥を見送り、その姿が見えなくなってから呟く。
「だって起こせるわけないじゃない。私の名前呼びながら嬉しそうに寝てるんだもん・・・・」
fin




