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8.食事をしつつも人生計画。(2)

今はまだ、大丈夫とは言えないが

とりあえず王太子の婚約者になることは免れた。

(やりたいことは沢山あるけれど…。)

やりたいことの前に、未来のことを考えることに。

まず成人まで後7年程年月がある。

その7年という長い猶予のある年月で、アッシュから

月に貰うお金を欲しいものなどに使いつつも貯金をしていこう。7年もあるのだ。1人で頑張れば生きていけるくらいのお金はあるはずだ。

そう考えながら、バターを塗ったパンを口にした。

程よいパンの味とバターとの相性が良かった。

パンにありついた後は、おしぼりで1度手を拭いてから

フォークを手に取り、サラダを取ろうとしながらも

また未来のことを頭の中で考える。

(お金のことはそれでいいとして。

後は、ここを出ていってからのことを考えよう。)

時が巻き戻ったあの日からリリアーナは心の中で既に

決めていた。

侯爵家(ここ)を出ていこうと。

家族の中で唯一優しかったのに最期は捨てたアッシュと

生まれてこなければよかったと吐き捨てたクレアと

あらゆるものを自分から奪っていったルナティア。

苦しめた原因の敵がここには多すぎてしまった。

時間が巻き戻ったとしても、彼らがリリアーナにしてきたことは水に流そうとしても流すことなどできない。

いやしたくない。

だから今世は、絶対にここを出ていこうと決意した。

ここを出ていかなければ、苦しみから解放されることもないし自由などないから。

そう思いながら、フォークでグサリと野菜を突き刺し

野菜を口に入れた。口に入れながらも

(そうだわ。ここを出ていくまでに護身として

魔力の向上と、魔法を勉強しようかしら。)と心の中で

呟いた。

ここを出ていけば独り身になるのだから護衛なんていないし、自分が自分を守らなければいけない。

そのために、魔法塔出イリアスから魔法実践のことも

相談しておこう。


「大丈夫ですか?リリアーナ様?」

「あ…っ」

ロロナに話しかけられ、ビクリとなるリリアーナ。

未来のこととかを考えていたら、どうやらフォークを持っている手が止まっており食事が進んでいなかったらしくリリアーナは「大丈夫よ!」と言った後、すぐに食事にありついた。


食事が終わったらデザートであるクレアからのシフォンケーキに目をやるリリアーナ。

フォークを手に取り、シフォンケーキを1口分に割って

食べてみる。甘いシフォンケーキに甘いクリームが混ざってますます口の中が甘くなってくる。

クレアとルナティアはこのようなシフォンケーキを好むのだろうか。リリアーナには合わないようだった。

口の中が砂糖の味がして、思わずリリアーナは

水を飲む。

そうすれば先程のように甘い味は緩和していった。

これを繰り返していけば完食できると思いリリアーナは

シフォンケーキを食べる、それからすぐに水を飲むを

繰り返していった。

気づけば、シフォンケーキは無くなって

リリアーナはロロナを呼び出す。

「ロロナ。これを片付けてくれる?」

「かしこまりました。」

そう言ってロロナはお盆にありとあらゆる食器を置いてから部屋から出ていった。


ロロナが戻ってくるまでに、リリアーナは鞄から

魔導書を取り出して、ベッドに横たわりながら

魔導書を読んだ。

(何かいい魔法などないかしら。)

独り身になった時に役立つ魔法がないか

あちらこちらのページをめくる。

あらゆる物を浮かせることができる浮上魔法や

火をつけることができる魔法

傷などを治すことができる治癒魔法など

役立つ魔法を見つけて、この魔法を使えるように

実践をイリアスに検討してみようと考える。

そうこうしていると、ロロナが戻ってきて

横たわりながら魔導書を読むリリアーナを見て

「リリアーナ様、横たわりながら魔導書を読むのは

危ないですよ。落として頭に当たったら怪我する可能性がありますよ?」と怒られ

「あはは…ごめんなさい。」と苦笑してから、起き上がり

魔導書を閉じた。


それからは、ロロナはすぐに湯浴みの用意をした。

身体を癒したあと、リリアーナはすぐにベッドに入り

眠りにつき

今世に巻き戻ってきてから2日目の日を終えた。

読んでいただきありがとうございます。

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