第四話
はい、祓戸です。
多分この話は深夜テンションで書いたと思います。
つまり産廃……ごほん。
ちゃんと書いてますよ。読んでいってくださいね(ニッコリ)
「………なぁ俺、さっき来たばかりだから全然状況把握出来て無いんだが」
「ごめんねせんせ。なんか、面白い話が聞こえてきたから」
「全国8位様に請われるとな。ったく、急に決闘するだなんて……普段権力使わないくせにこういう時だけ使いやがって」
本当にすみません先生。けど俺のせいでは無いから許してほしい。
というか待て。
「なあ瑞葵。繰上さんって強いのか?」
「いいえ。全然強くないわ」
「え?でもさっき先生が繰上さんのこと全国8位って」
「ええ、彼女は全国8位中央地区ランキング4位よ。けど強くないわ」
「どう言うことだ?めちゃめちゃ順位高いじゃん」
ランキングが高いほど強いんじゃないのか?
それとも俺の知らない順位の稼ぎ方があるのか?
「繰上は頭が良いのよ。定期テストとか全国模試とか常に一位よ」
「すげー賢いな……というかランキングってテストとかも考慮されるのか」
「けどそれだけじゃランキング一桁には入れないわ」
「ん?どう言うことだ?」
テストとかの成績がいいからランキングが高いんじゃないのか?
「テストとかでもらえる順位は上がりにくいのよ。周りも順位を貰ってるから。
自分が100点で他全員が0点でない限りね」
「けど繰上は決闘も勝つのよ。スキルを上手く使ってね。妨害系のスキルだから
搦手をよく使うわ」
「あーだから強くないってことか。でも妨害系のスキルって結構バカにできないぞ?
どんなスキルなんだ?」
「その端末で調べられるわよ。検索欄に名前を入れてみなさい」
へえ。この端末そんな事もできるんだな。便利。
「えっと、どんな漢字なんだ?」
「操る上に朱色の音よ。赤じゃなくて朱ね」
「サンキュー。えっと幻影?」
「ええ。文字通りのスキルね」
文字通りか……幻を見せるとか?
上手く活用されたら結構厄介だな…
「結構面倒なスキルっぽいな」
「繰上の性格そっくりなのよ」
ああ、瑞葵とは合わないかもな。
瑞葵は結構単純な性格してるし。
「ごめんねぇ〜。幻影なんてスキル持ってる陰湿な性格で〜」
「ちょっ。何抱きついてんのよ!」
「あ、繰上さん」
「やっほー。変態野郎くん」
あ、まだその名前続いてたのね……
「さっさと離れなさいよ!」
「おっと…何するんだよ瑞葵ー。危ないでしょ?」
「抱きつかなければいいでしょう?全く……毎回毎回私を揶揄うんだから」
毎回揶揄われてるのかよ……
「だって瑞葵反応が面白いんだもん。瑞葵が悪いよ?」
「そんなわけないでしょう!?」
「ぷっ……あははは!や、やっぱり瑞葵が悪いって!」
瑞葵……すぐに揶揄われるとは情けない……
「いや〜笑った笑った。そうそう私はそこの変態野郎くんを呼びにきたんだよ。5分くらいしたら始まるからそこの階段を降りてステージに行ってね」
さ、行った行ったと言わんばかりに手をしっしっ!と払う繰上さん。
俺の自業自得とは言え、流石にこれは凹むな……
「了解……そういや相手の名前って何なんだ?」
「知ってどうするのさ?」
「え?そりゃあ端末でスキルを調べるんだけど」
「あー。瑞葵から聞いたのか。でも残念!教えてあげな〜い」
「ちょっと繰上!彰、相手の名前は」
「はーい瑞葵は黙っててねー」
繰上さんはそう言って瑞葵の背後に回って脇をくすぐり始めた。
「キャッ!ちょ、どこ触ってぇ……!」
「ねえ、変態くん」
え?そのまま喋るの?
「私は朝の事結構怒ってるんだよ。それはもう激しくね」
それは……こう言っちゃあれだけど、気づかなかったな………
今までは瑞葵と妹の風華だけだったからな……
身内みたいな関係だったからなぁなぁで済んできたけど、普通に犯罪スレスレだしな。
「けど、せっかくの高校生活なんだ。楽しまないと損でしょ?
だけどそこに仲の悪い人がいたら台無しじゃん。
だから罰ゲームみたいな感じでちょっと意地悪する。それで朝のことは綺麗さっぱり水に流すよ」
「繰上さん……」
「そ、れ、に!瑞葵は変態くんにベッタリみたいだからね!これからも瑞葵を揶揄おうと思ってるからよろしくね!」
「よろしくしないわよ!それと私はこいつにベッタリなんかしてないわ!」
繰上さん……前半だけならいい人だったのに……
なんか、残念な人だな。
「えー?だってー、一緒に登校してきてから一度も離れてないしー?そう言うことなのかなーって思ってね?」
「そ、そう言うことってどう言うことよ?」
「お?言っちゃっていいの?私、結構顔広いよ?」
「〜〜〜〜っっ!!」
「はいはい、瑞葵落ち着け。そろそろ揶揄われてることに気づけ。
繰上さんも、言いたいことは分かった。情報なしで戦うだけで許してくれるなら安いもんだ。
それと朝は本当にごめん!」
俺は深く頭を下げる。
痴漢行為って言って訴えてもしょうがないのに水に流すなんて大人な判断をしてくれたことに。
「……申し訳なく思ってるならさっさとボコられて来なよ」
繰上さんが顔を背けながら言う。
「ああ」
とりあえずステージに行かないとな。
「しかし、さすがスキル学校だな。決闘のためとはいえ、こんな大きな施設を持ってるとは」
実際、この階段も結構長いしな。
「そういえばさっきの繰上さん笑ってたような……
気のせいだったか?」
いかがでしたでしょうか?
朱音のスキルが判明しましたね。タイトル(仮)通り朱音の直接戦闘能力はありません。
けど戦闘シーンはバチバチに書きたい……書けるかな?
不安になってきたw
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