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褒めて生きる 10
友達とババ抜きをする。
そのために、私の家に来た。
それなのに。
今、やっと家に入れたところだ。
嬉しい、嬉しいけど。
そんなにまで、褒めなくてもいい。
少し、褒めすぎだと思う。
母が、ガーデニング好きだったせいだ。
夕方に近いとはいえ、日差しがある。
だから長時間は、キツイ。
褒めるものがあると、褒め切るまで褒め続けてしまう。
それが、友達だ。
だから、今まで花を褒めまくってくれていた。
家に入れば、大丈夫だろう。
順調に私の部屋に入り、鞄を降ろした。
やっと、ババ抜きにたどり着いた。
交互に配り、そこからペアを探す。
友達を見た。
友達は、窓の方向を見ていた。
そこには、机もあった。
机の上には、見知らぬ一輪の花。
それを、友達は褒め出した。
「美しいよ」
「ありがとう」
これも、花好きの母のせいだろう。




