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樞繰人形町  作者: 雪月飴
一章 過去の記憶。広がる未来
8/15

入学式。

学校で投稿。誤字脱字ありましたら、報告おねがいします。

てか、文章が笑えないくらい酷いんですが。

「こらこら鈴ちゃん。言葉遣いが悪いよ? それに、人を馬鹿にしちゃいけません!」

「カナメ。私は事実を言っただけだ」

「まったくもぉ。あ、ごめんね君。鈴ちゃんってば、口が悪いから」

 カナメと呼ばれた少女は、僕の目線の高さまで屈む。多分、頭頂部しか見えてなかったんだと思う。

 一応、カナメさんの方は悪いと思っているのか、謝ろうとしてくれていた……筈だった。

「ほえぇ」

 僕の顔を見るなり、なんとも間抜けな声を出すカナメさん。キラキラとした彼女の瞳はしっかりと僕を捉えており、気付いたら、目と鼻の先にまで綺麗な顔が近づいていた。

「あ、あの、ちょっと――ち、近いです」

 いきなりの事で、理解が追いついていない。女の子特有の甘い匂いが、鼻孔をくすぐる。

「ほおぉ」

 抑えつけられているわけでもなく、逃げ出そうとすればできるのだが。

 純粋な彼女の瞳が、それを許してくれない。

「いや、あの、き、聞いてます!?」

 頬が熱くなっているのがわかる。女性に近づかれた、それだけで、こんなに頭が真っ白になるものなんだろうか。いや、耐性がついてないのがそもそも当たり前なんだけど。

 と、とにかく助けてほしい! 

「――そこまでだ、カナメ」

 このままだと本当にッ、と思った所で、救ってくれたのは鈴さんだった。カナメさんの頭部を両端から掴み、引きはがしてくれる。鈴さんの印象が少し変わった。

この人、結構良い人だったらしい。

「えぇぇ、鈴ちゃん酷いよぉ~」

「何が酷いんだ。ちっこいこの子が困っていただろう?」

……あ、助けてくれても、ちっこいって言葉は撤回してくれないんですね。

「鈴ちゃんも見てみなって。びっくりすると思うよ?」

「はぁ……一体何を見ろっていうんだ」

「いいからいいから。屈んでみればわかるよ」

……え。

 僕の干渉する余地もなく、今度は二人が屈みこんだ。

 ニコニコと笑顔を浮かべるカナメさんとは対照的に――頬を赤く染めている鈴さん。

 カナメさんがニコニコしている理由もわからないけど、鈴さんはどうしたのだろうか。

 さっきまで体調は良さそうだったのに……まさか、体調が悪いのに無理をさせてしまっったのか? 

 あわわわ。早い所、お礼を言わないと。そして、安静にして休んでもらおう。

「あ、あの、さっきはありが――へ?」

 それは本当に唐突で、ふわりと香る、さっきとは違った甘い匂いに包まれた。と、同時に感じる柔らかい感触。

「カナメ。……これは反則だろ」

「でしょでしょ? 鈴ちゃんなら絶対そうすると思ってたよ~」

 鈴さんに――抱きしめられていた。強くではなく、優しい手つきで。まるでガラス細工を扱うかのように。

「ふぁ」

 片方の腕が、僕の頭にポンッと乗せられた。髪の毛の隙間を、鈴さんの指が流れ通る。

 それを何度も何度も繰り返し。その度に、僕の口からは言葉が漏れた。心地いい。それだけの感情が、僕の心を満たしてくれた。

 頭を撫でられるのは、母がしてくれた以来のこと。懐かしさと、心を埋め尽くす満足感で、僕は目を細める。

 抱きしめられているという恥ずかしさよりも、ずっとこうされていたいという気持ちのほうが強かった。

「……これ、持ち帰ってもいいだろうか?」

「だーめ。私が目を付けたのが先だよ?」

「それなら、私が最初に声をかけたのが先だ」

「うわ~、ずるいよ鈴ちゃん! でもでもでも! 私だって――」


今日の夜か、夕方頃にもう一話投稿しますね。

そしたら、今日は少し推敲したいと思います。推敲しないと……この作品を少しでも駄作から遠ざけるために(使命感

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