第2話「ルシファー」
長い間お待たせしてすいませんでした。やっとこさ、第2話投稿いたします。
相変わらずのグダグダっぷりですが温かい目でお願いします。
千雨「機神戦記NOBUNAGA!はっじまるよー!」
漆黒の空間、暗い闇の中千雨は目を開けた。
「う・・・ここは・・・?」
『さしずめ、ルシファーの中ってこった』
「ふぇ?信長?何処に居るの?」
ふと、信長の声が聞こえ辺りを見回すが何処にも見当たらない。一体どこなのだろうか・・・。
『ここじゃここ』
ブン。とテレビがつくような音と共に、千雨の目の前にモニターらしきものが現われる。そこに信長の顔が映っていた。
『説明してなかったが今のワシは、このルシファーと一体化してる。まぁ、今の世で言えばOSみたいなものになってると言ったほうが分かりやすいだろうな』
「へぇ~」
千雨の言おうとしていることを見通しているかのように信長が答える。ふと、千雨はもう一つ疑問に思ったことがあったので聞いてみた。
「ところで、これってどうやって動かすの?」
『ちょっと待っておれ・・・少し頭が痛むかもしれんが』
「え・・・痛ッ!?」
信長がそう言うと同時に、千雨の頭に鋭い痛みが襲ってきた。すると同時に、暗闇だった視界が段々と明るくなりまわりの景色が見える。燃え盛る町並み、そして驚いたかのように呆然とコッチを見ている巨大なロボット・・・魔導機の軍勢が見えた。
今度は自分の手を目の前に持ってきてみてみた。目に映ったのは肌色の自分の手ではなく、装甲に覆われた漆黒の手であった。それを見て理解する。
「ボクも・・・ルシファーと一体化したのか」
『とは言っても意識だけだがな。さぁ、あの木偶人形共に格の違いを見せてやろうではないか!』
「う・・・うん!」
信長の言葉に、千雨は力強く頷いた。それと同時に、魔導機の軍勢は銃をこちらに構え発砲!無数の弾丸がルシファーに襲い掛かる。
「(見える・・・。弾道の一つ一つが、まるでスローモーションみたいに・・・)これならっ!!!」
少女の咆哮と同時に、ルシファーは弾丸の一つ一つを、弾き、避けながら回避していく。魔導機達は、泡を食った様子で発砲を続けるが、それは無駄なことであった。
「でやぁ!!!」
裂ぱくの気合と共に放たれた膝蹴りが魔導機の顔面をとらえる。グシャ!と音をたて、頭部がひしゃげると同時に、仰向けに倒れ再び起き上がることは無かった。
「これなら、いける!」
千雨はそう言いながら、魔導機の軍勢に向き直り身構えたのであった。
-上空
その上空で、ルシファーと魔導機の戦いを見ているものが居た。片方の目に眼帯をつけた壮年の男である。
「やはり魔導機だけでは覚醒したルシファーを捕獲するのは難しいか・・・ならば・・・」
男がそう呟くと、目を閉じなにやらブツブツ呟きながら指で五芒星を描く。
「アロハム・エグラハム。邪の世界に住まいし機械の獣よ、現世に降り立ち我が敵を排除せよ!」
するとどうだろうか。五芒星が光を放ちながら、まるで隕石のように、荒王町に降り立ったのであった。
「さて、我が柳生不破が魔導機獣。そなたの魔導機神で打ち破れますかな?信長公」
それを見ながら男、不破はにやりと笑みを浮かべた。
-話を元に戻して荒王町
「ふぅ・・・これで全部、かな?・・・数が多かったから疲れたよ~・・・」
破壊され、倒れふした魔導機達を見て、千雨は安堵の息を吐いた。
『・・・いや』
「ん?どったの?」
未だ警戒が解けない信長の声音に、千雨は首をかしげる。
『まだだ。新たに気配を察知した!来るぞ!!後ろだ!』
「えっ?」
信長の声に千雨が後ろを振り向くと、上空で光を放ちながら何かが落ちてくる。そして、それが破壊され倒れふしていた隊長機であろう魔導機に張り付いた。
カッ!
「うわっ!?まぶしっ!!?」
それと同時に光が放たれ、目を細める。その光の中で、メキメキと音を立てながら魔導機が別のものへと変化していく。人型のフォルムから獣のようなフォルムへ・・・。
『グルルルル・・・』
やがて、光が収まると同時に、その魔導機は禍々しい装甲に身を包んだドラゴンのような姿となった。
「な・・・何これ・・・」
『魔導機が変化しよった・・・まさか、「機獣化の法」を使いやがったのか!?』
その魔導機の変貌に驚愕を隠せない千雨と信長。聞きなれない単語に千雨は聞き返す。
「『機獣化の法』?何それ?」
『魔導機を強化させ獣にする外法の事じゃ。・・・っと、説明は後だ!来るぞ!!!』
『ギャオオオオオオオオオオオオオ!!!』
機械のドラゴンは雄叫びを挙げると同時にルシファーに向かっていく。それと同時に、尻尾を振るった。
「わああっ!!?」
尻尾をとっさにガードして防ぐも威力は凄まじく、ルシファーは吹っ飛ばされてしまう。受身をとり体制を立て直そうとしたその隙に、すぐさま詰め寄られ爪による連続攻撃を受けた。
「うわわわわ!?スピードもパワーも、さっきの魔導機達とはぜんぜん違う!!?」
『そりゃあ、外法使って魔導機をムリヤリ強化させたからな・・・。このままだと打つ手無し・・・かの・・・、しゃあない!千雨、魔王剣だ!!!』
「え、えええ!!?それってどうやるのォ!!?」
ドラゴンの爪攻撃を防ぎながら、信長に問いかける千雨。
『大声で叫んで呼べ!呼べば出てくる!』
「何、そのスーパーロボット的なやり方!?だけど、それでこの状況が打破できるなら・・・魔王けェェェェェェェェェェェん!!!!」
言われるがままに、大声で叫ぶと同時にルシファーの胸部から光が飛び出しドラゴンを吹き飛ばした。その光は、やがて形を作ると共に大きな両刃の剣となった。それと掴み構える。
『邪悪を払いし天魔の剣よ・・・、闇に囚われし邪なる者を斬り裂き灰燼へと帰せ!』
信長が言霊を紡ぐ。それと同時に千雨の頭にも次に唱えるべき言葉が送られてくるのが分かった。
「破邪ッ!必滅ッ!ジェノサイドブレイバァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
千雨がそれを唱えると同時に、ルシファーの持つ魔王剣が黒く光る。それと同時に思いっきり、ドラゴンに向かって縦に一閃させた。
『グ・・・ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!?』
断末魔の悲鳴と共にドラゴンは爆裂四散し、消え去ったのだった。
「か・・・勝ったぁ・・・」
『うむ・・・初めてにしては、中々のものだな』
爆散したドラゴンを見ながら信長の言葉を聞き、短くありがと・・・。と帰す千雨。ふと気になったことを信長に聞いてみた。
「ところでさ・・・、どうやったら降りれるの?」
『ん?そんなのは簡単じゃ。それは・・・』
「それは?」
『・・・なんじゃったっけ?スマン、忘れた。何分ルシファーに乗り込むの久々なんでな』
忘れた。その言葉に、千雨は世界がひっくり返される思いであった。一生ルシファーの中だなんて冗談ではない。声を荒げて抗議する。
「ふ・・・ふざけないでよォー!!!色々遣り残した事あるのに一生このままだなんてボクやだよ!!!」
『わ、悪かった悪かった!今思い出すから!!!』
ルシファーの中でギャーギャーと怒鳴る千雨と信長。こうして2人の戦いは幕を開けたのであった。・・・後、余談ではあるが、信長がルシファーを降りる方法を思い出すのは真夜中までかかったそうな・・・。
続く。
いかがだったでしょうか?長い間、ほったらかしにしてすいませんでした・・・(汗)
リアルで色々あって、小説執筆をすっかり忘れてしまい・・・読者の皆様に何とお詫びしたらいいか・・・。
信長「とりあえず焼き土下座して詫びればいいと思うぞ」
千雨「何処のカ○ジ!!?それはダメだよ!」
信長「チッ・・・」
ううう、ありがとう千雨ちゃん・・・(涙)
千雨「どういたしまして、次からは気をつけてね。・・・さて、気を取り直して次回予告。魔導機達を退けたボク達。そのことで皆から色々と質問を受ける羽目に。そして、信長の口から語られるルシファーの事。・・・そして、それを狙う敵の事・・・。次回!機神戦記NOBUNAGA『信長』!次回もこの小説に天魔!招来ッ!!!」
次回は早めに投稿したいと思っております。後、キャラクター紹介も。
それでは~(0w0)ノシ




