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「次はお前たちだ」
35歳のボクの、その言葉の後ろで、42歳のボクは倒れ伏していた。
会話などなく、静かにその命は葬られた。
ただこうして現実を見て、初めて思うことがある。
曇り切った眼が自分の声しか聞こえていない耳が。
なぜ殺してしまったのかと、その理由を求めている。
「なんで殺したんだよ......」
「お前もあんな大人になりたくないんだろ」
デスゲームで人を殺す理由を問うほどに、無意味なことはないだろう。
それでも.....。
「少しぐらい、話せばよかったじゃないか」
......その思いを、留めることはできなかった。
時に、対話とはなんだろうか。
人は何のために話し合うのだろうか。
嘘も交えることがきる言葉で
本心も曖昧にできる言葉で
会話を成す意味などあるのだろうか。
「デスゲームで殺す理由を話し合うとか、馬鹿馬鹿しすぎるだろ」
35歳のボクは、口より饒舌な刃をこちらに向けている。
「人は話し合わなきゃいけない、と僕は思っている」
25歳のボクは、向けられた刃に会話で渡り合った。
「どうせ理解できないだろ?」
「会話以上に理解し合う手段などない、と僕は確信している」
「どうせ俺の感情なんて伝わんないんだろ?」
「確かめる手段があるのなら、最初から伝える意味なんてない、と僕は確信している」
「言葉は不器用で不十分だ」
35歳のボクはさっき『お前もあんな大人になりたくないんだろ』と言った。
そうか、35歳のボク『も』42歳のボクみたいにはなりたくなくて。
きっと、デスゲームを終わらせたいというのも、嘘なのかもしれない。
「言葉は不器用で不十分......」
「それでも、言葉以上の深い触れ合いはこの世にない、と僕は確信している」
この物語はボクの備忘録なのかもしれません。
忘れたいほどに辛いことも、
忘れないように書き留めておかなければ、
本当に忘れてしまうような気がして。
ただ、登場人物の思想のぶつかり合いのせいで
これまた、本筋から離れていきそうになるw
////// 概略 //////
未来の自分自身と運命を奪い合うという舞台で書いています。
```
「そして私の手の中にあるこれが、あらゆる因果を断ち切るナイフでね。たとえば、これで未来の自分を殺せば、その未来に辿り着くことはなくなる。また、過去の自分を全員殺せば、今までをやり直すことができる」
```
という感じで。デスゲームが始まりました。
プロットがあるので、ストーリーと結末は決まっているのですが。
なんだか、登場人物たちが暴れまくるような。。。
小説を書くのを夜のルーティーンにしようと思います。
これから毎日少しずつでも書いていきます!
登場人物:
- ボク(15歳)<- 主人公
- 僕(25歳)
- 俺(35歳)
- 私(42歳)<- デスゲーム主催者
猫ロ眠@囚人Pの作品群をリスペクトしています。




