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✒ 旅芸人一座 4


──*──*──*── 翌日


導師マオ

「 わぁっ──!!

  ほんに馬車馬がなくても動くようにしたのか? 」


セロフィート

「 そうです。

  久しりに錬金術を使ったので疲れました。

  グエルナさんがひとばん、時間をくれたです 」


団長:グエルナ

ひとばんで馬車を作り替えてしまうとは── 」


団長補佐:タリスト

しかし、どうやって動かせばいんだ? 」


セロフィート

「 動かしかたの説明は今からします。

  馭者さんは此方こちらに集まってください。

  グエルナさんとタリストさんも覚えください 」


 セロは1台の馬車のまえに馭者達と団長グエルナさん,団長補佐タリストさんを集めた。


 セロに依る馬車を動かす為の馬車講習が始まった。






 セロの教えかたいのか──、馭者達の呑み込みがいのか──、馭者達はつぎ(つぎ)と馬車の運転の仕方をマスターしていく。


 あとは運転のかず経験を積むだけになった。


 どんな仕組みになっているのか気になっている芸人達もるみたいだけど、すぐれた錬金術を駆使してまれ変わった馬車の仕組みなんてのは、人間の叡知を掻き集めたって理解なんて出来ないだろう。


 人間の理屈じゃ理解の出来ない “ 人智を超える不思議なエネルギー ” で動く事になるんだから。


 仮に馬車を分解して調べたって人間には解明は出来ない仕組みになっている筈だ。


 だって人間が存在を知らない “ 古代エンシェント魔法マジック ” が使われてるんだから──。


 馬車の動力原エネルギーが大気ちゅうに遊在している〈 (原質)(みなもと) 〉だなんて事も突きめられないだろう。


 1度でも分解しちゃったら、“ 2度ともとには戻せない ” っていう意地悪な古代エンシェント魔法マジックを掛けた事をコッソリとセロが教えてくれた。


 まったく……、セロのさんめっ!!






セロフィート

「 さて──、運転の講習は終わりです。

  運転に関する資料を此方こちらで用意しました。

  分からない事が有れば、資料に目をとおし読んでください。

  大陸文字で書いてあります 」


団長:グエルナ

「 いやはや、これは助かります(////)

  なにからなにまで御世話になりっぱなしで──。

  がとう御座います 」


セロフィート

いのです。

  これはすべてエバンジェリン一座への投資です。

  運転に慣れる迄はスピードをさないに気を付けてください。

  最初は10kmキロスを維持して走るようにしてください。

  スピードが50kmキロスを超えなければ、せんぽうに障害物を感知した場合、自動的に減速し停車する仕組みにしてます。

  多少の人身事故は防げるでしょう。

  人の多い場所を走る場合、10kmキロス以内を維持してください 」


団長:グエルナ

「 分かりました。

  がとう御座います 」


セロフィート

「 今から出発しても予定より早く到着する事が出来ます。

  焦らず慌てず安全運転で向かってください 」


団長:グエルナ

「 はい!

  御世話になりました 」


セロフィート

「 ワタシ達は別方向へ向かいます。

  みなさん、お元気で── 」


団長補佐:タリスト

「 導師マオ様,大陸神のつかい様,てんみんの錬金術師──いえ、吟遊大詩人様 」


導師マオ

ちゅうぐれ(くれ)魔獣ジエンダの群れに気を付けて 」


団長:グエルナ

がとう御座います。

  導師マオ様の旅路の無事を一座一同、御祈りさせて頂きます 」


導師マオ

がとう(////)」


大陸神の御遣い

「 馬車をめてキャンプするとき、馬車のうえに設置するエリ。

  魔獣ジエンダけの魔導具にはおよばなくとも無いよりはマシになるエリ 」


団長:グエルナ

此方こちらは?

  目を見張る美しい彫刻ですね…… 」


大陸神の御遣い

「 それは砂糖シュガー林檎アップルで作ったキノコン(大陸神の御遣い)の彫刻エリ。

  不浄をはらう効果が有るエリ。

  睡眠は大事エリ 」


団長:グエルナ

がとう御座います(////)」


導師マオ

「 もしかして、馬車のだいすうぶん彫ったのか? 」


大陸神の御遣い

「 こんなの朝飯まえエリ 」


 旅芸人のエバンジェリン一座は、オレ達に御礼を言うと次の目的地である≪ まち ≫をして馬車を走らせ去って行った。


導師マオ

「 無事に到着するといな。

  かいどうはいれば割かし安全なんだよな? 」


セロフィート

「 大丈夫ですよ。

  仮に魔獣ジエンダの群れに襲われても、馬車にはコーティング魔法マジックを掛けてますし、速度をげた馬車の速さに魔獣ジエンダは追い付けません。

  なん無くげ切れます 」


導師マオ

「 そうなんだ?

  なんで教えなかったんだ? 」


セロフィート

「 旅には適度な緊張感が必要です。

  安全な旅が出来る環境などととのってません 」


導師マオ

「 それはだろうけど…… 」


セロフィート

「 ワタシ達も予定どおりに≪ 集落 ≫へ向かいましょう。

  《 教会 》と《 噴水広場 》を作り、導師マオ様の布教を続けましょう 」


導師マオ

「 なぁセロ、“ 布教 ” って表現はめないか?

  怪しい宗教みたいに感じるしさぁ…… 」


セロフィート

なにを言います。

  しんじゃと書いて “ ファン ” と呼ぶのはの≪ 大陸 ≫でも同じです。

  宗教は関係無いです。

  布教をしなければ、導師マオ様を応援してくれる信者ファンは増えません。

  認知度の低い導師では意味が無いです 」


導師マオ

なんだぁ~~ 」


大陸神の御遣い

「 導師マオ、ドンマイ★エリ 」


導師マオ

「 導師……めたい!

  普通にセロの守護衛士として旅したいっ!! 」


セロフィート

「 駄目で~~す 」


導師マオ

「 そうだ!

  レスタさんに導師をしてもらおうよ!

  レスタさんは背中から翼をやせる古代人だしさ、オレより導師に適任じゃないかな!

  ≪ 天上界 ≫で暮らしてるてんみんの背中にも翼はえてたんだろ?

  だよな? 」


セロフィート

「 導師マオ様、“ 古代人 ” のすべてが翼を持ってはいません。

  古代人とはおもに “ 遠い時代にきていた先人達 ” をして使われる言葉です。

  天使族の末裔をして “ 古代人 ” と呼んでいる訳ではないです 」


導師マオ

「 えっ……そうなのか?? 」


セロフィート

「 古代人には色んな解釈の仕方が有ります。

  天使族の末裔 イコール 古代人と思い込まないようにしてください 」


導師マオ

「 …………分かったよ…。

  レスタさんが合うと思うんだけどなぁ…… 」


セロフィート

「 レスタさんは≪ エルゼシア大陸 ≫にますから無理ですよ 」


導師マオ

「 えっ?!

  どゆことだよ? 」


セロフィート

「 『 強くなりたい 』と相談を受けたので、マーフィさん,アルソリュンドさん,ラオインダさんを紹介しました。

  マオの同僚だったペニーさん,ゲスタさん,オットさん,コリリさん,テェリさんにも紹介しました。

  仲良く鍛練に励んでいると思いますよ 」


導師マオ

「 はぁぁぁぁぁあ!?

  オレ、なんにも聞いてないぞ!

  なんで勝手にレスタさんを紹介しちゃうんだよっ!!

  ただでさえ強いレスタさんと会わせちゃったら、みんながオレより強くなっちゃうだろがっ!!

  だ、マーフィからもラオインダからも1本を取れてないし、伯父さん(アルソリュンド)に相手をしてもらってないのにさぁ!!

  ます(ます)強くして、どうすんだよぉ!! 」


セロフィート

主人あるじより弱い眷族がますか。

  眷族とはを盾にし、主人あるじまもれなればなりません。

  マオより強くなってもらわなければ困ります 」


マオ

ペニー(ペルニコンタスカ)ゲスタ(ゲスタチノットム)オット(オットロセイヤン)コリリ(コリリッテ)テェリ(テェリスォン)も強くなっちゃうって事かよ。

  こんちくしょう…… 」


セロフィート

「 導師マオ様、くされないでください。

  可愛いです♪ 」


マオ

「 むぅ~~。

  “ なんちゃって導師 ” で旅してる場合じゃないじゃないかよぉ~~ 」


セロフィート

おおいに “ なんちゃって導師 ” を堪能してください♪

  ワタシが全力でサポートします♪ 」


導師マオ

いやな予感しかしなぃ~~ 」

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