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         EP6 片羽のアマネ

いつも読んでいただきありがとうございます!

 おぼろげに見える視界には、信じがたい光景が広がっていた。

私、リザ フジヤはアマネ フジヤの妻である。しかし、今この堕賢者とか言うやつに吹き飛ばされ、動けないでいる。自分の弱さが情けない。アマネは気にするなって言うけど、そんなのは無理だ。そして、私は突然の轟音に目を覚ました。血でにじんだ視界に、さらに赤黒い光が映る。


瞬間、空気が変わった。


空間そのものが揺れている。城がミシミシと音を立てている。


「一体……なにが……?」


私は目撃した。そこに本物の‘‘悪魔の誕生‘‘を……。


・・・


 首がつながった音何て、人生で聞くと思っていなかった。ぐちゅぐちゅと血管の一本一本が強引につながれていくような音だった。とてつもなく不快な音だ。でも、これで、戦える。


‘‘本当にいいんじゃな?‘‘

「ああ、、やってくれ」

‘‘承知した。出力を今できる最大まで引き上げる!‘‘


刹那、激痛が走る。痛みは背中に集中しているが、ほかの関節もミシミシと痛む。


「あ”あ”ぁぁぁぁぁぁ……がぁぁぁぁl!!!!!!」


雄たけびというには激しすぎる声で叫ぶ。こうでもしなければ痛みで体が動かなくなってしまう。


‘‘今のおぬしで使えるのは片羽1枚が限界じゃ!よいな!20秒じゃぞ?‘‘

「わ、、かって、、る……!」


そして、背中の痛みが一段と増し、翼が飛び出した。


「はぁ…………」


俺は、ぐったりと猫背になる。背中の翼の重みを何とか安定させると、自然と痛みも引いた。


‘‘残り15秒!‘‘


ベルの声が合図となり、俺はヘレニアに攻撃を仕掛けた。


「はぁぁぁぁ!!」


拳に魔力を集中させ、翼を使っていっきに距離を詰める。


「っ⁉」


ヘレニアは少し驚いたようにのけぞったが、すぐに態勢を整え、詠唱を始める。


筋力増強(ストロンガー)撃墜者(バスター)追報者(ノックバッカー)、合成」


謎の詠唱を終えると、ヘレニアの右腕が膨張し、あり得ないスピードで迫った来た。


‘‘受けろ‘‘


ベルの声とほぼ同時に拳が交差する。力同士の押し合いが始まる。


「まさか………これでもダメなんだ……」


ヘレニアが驚いたような顔をする。


「仕方ない……追加合成変速(ジェット)


途端に俺の右腕にかかる重圧が増す。


‘‘想定外じゃな……アマネ、逃げることだけ考えろ‘‘


指示通りに逃げることだけを考えて攻撃をいなそうとする。その刹那、体が宙に浮かぶ。


「は?」


とっさに翼でバランスを取ろうとするが片羽なのでうまくできず、そのまま壁に激突する。


「いっっってぇ……」


顔を上げるとヘレニアが悠々と近づいてくるのが見える。


「君とは仲良くなりたかったよ。僕、君みたいな人が好きなのに……」

「冗談きついな……」

「は?僕の恋を邪魔するのか?」


意味のない押し問答の内に傷を再生する。流石は悪魔の力と言ったところだ。


「恋?お前にそんな感情があるのか?」

「馬鹿に…………するなぁぁぁぁぁ!!」


一気に距離が縮まる。しかし、狙い通りだ。



「かかった!」

‘‘かかった!‘‘


ベルと俺は同時に確信する。

仕組みは簡単だ。ヘレニアをあおり、急接近させる。その瞬間、カウンターをはめる。もともと出しておいた‘‘サムライソード‘‘がヘレニアを貫く。


「おぉぉぉぉぉ!!!」


力任せにサムライソードで彼女を壁に固定する。深く刺さっているのでもがいてもそう簡単には取れない。その隙に、リザ、アリア、ライラを回収して、外に出ようと試みる。


しかし、試しに横向きのグランを放ってみてもびくともしない。


「この城は僕の城だ!僕の許可なしに外には出さない!!」


後ろでヘレニアが叫んでいる。「僕の許可なしに」か、、、なら!!


‘‘アマネよ。どうするつもりじゃ?‘‘

「ここを丸ごとっ吹き飛ばすしかないだろ?」

‘‘おお、奇遇じゃな。わらわもそう思っておった!!‘‘


途端、空間が揺れる。ヘレニアはあっけにとられた表情をし、続いてそれは明確な恐怖に変わる。


「漆黒の黒炎よ。我が願いに応じ、今その黒を、赤く、紅く!!染め上げよ!業火の頂!単純にして世の摂理!消し炭にするその名は!高く!今ここに轟かん!」


魔法陣が展開され、辺り一面が赤く染まる。魔法陣が回転し、そこに絶対的な魔力が生まれる。


「エクスクリージョン!!!」


瞬間、音が消える。


・・・


 辺りは赤を通り越し白く輝く。城の一角が爆発する。その日柱は、高く高く、雲まで届く。爆発跡には、融解した部屋が残った。


「逃げられちゃった……」


肩を落とす堕賢者はどこか寂しそうだった。久々に浴びた日光が彼女にはどう映ったのだろう……。


・・・


 そんな中、城の最深部で光るものがあった。ただ一振りの剣。そこにはこう刻まれていた。



‘‘アストレアンソード‘‘


第6章に続く

次回から第6章です!



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