EP4 森、再び
いつも読んでいただきありがとうございます!
遅くなってすみません!
さて、俺たちは今森を歩いていた。
「来るわよ!」
いや、違う。俺たちは森で戦っていた。
「シャァァァァ!」
ゴブリンの大群に突然襲われた。アリアの迅速な対応のおかげで、すぐに優勢に持って行けた。しかし、
「数が多いぞ、これ!」
ライラが叫ぶ。確かに俺たちは今必死で剣やらナイフやらタガーやらを振り、ゴブリンを一匹、一匹と倒している。しかし、倒しても倒しても湧き出るように襲い掛かって来るゴブリンにそろそろ嫌気がさして来た。
カンッ!キンッ!
ゴブリンの持っている(冒険者から奪ったと思われる)剣と俺の剣‘‘サムライソード‘‘が交差する。
少し改良して、より丈夫に作ってある我が愛刀は簡単に折れることはなく、ことごとくゴブリンの攻撃をはじいている。
と、その時、
ガ、パキッ
俺の剣から嫌な音が鳴った。
次の瞬間、
耳元で空気を割く音が聞こえた。
魔物化したゴブリンである、大緑人が現れ、俺の剣を中腹から弾き飛ばした。破片が床に突き刺さる。
「まずッ!」
俺は反射的に防御したが、大緑人のこん棒が、腹に直撃した。
「グッ……!」
口にこみ上げたかにかを吐く間もなく、俺は近くの木まで飛ばされた。
「アマネ!」
リザの声が聞こえた。心配かけてすまないと思う。
‘‘二刀流じゃ‘‘
へ?
‘‘大緑人に勝つには二刀流を使うんじゃ‘‘
ベルからの突然の助言に頭が混乱する。
‘‘早ようせい!‘‘
二刀流って言ったって、あ、ある。一つだけ知ってるやつが。
俺はイメージを巡らせる。
もとの世界のアニメで来れ強そう思った二刀流があったんだ。え~っと。確か、
俺は‘‘クラフター‘‘を発動。
刃渡りは短め。持ち手はグリップみたいにして、メリケンサックぽいのもつけて、後は……鋭さに全振り!これだ!
瞬間、俺の右手が光った。いや、‘‘両手‘‘が光った。
「?」
大緑人が不思議そうに首をかしげたが、すぐにこん棒を振りかぶった。
「危ない!」
リザがグランで飛んできそうになる。
しかし、
「遅い!」
俺は両手に握られた短剣二本をクロスで構える。
大緑人も負けじと、こん棒を振り下ろす。
だがしかし、この俺の愛刀(二代目)、‘‘ツインスレイ‘‘は及ばない!
俺はこん棒を逆に切り刻んだ。
「グアァァァ!」
大緑人が叫んだが別に気にしない。畳みかけるように、双剣を振り回した。
一定のリズムで、ただひたすらにに打ち込んでいく。
「アァァァァァァァァアァァァァ……!」
即興だが、やってみるか。
俺は、ただ刃を速く振り回すことに全神経を注いだ。
‘‘宴月 乱‘‘
瞬間、俺にはすべてが赤く、遅く見えた。ただ、倒すべき敵、切るべき敵が全身で感じられた。
その刹那、俺はあり得ない速度で地を駆け、その場にいたすべてのゴブリンと大緑人の全身を切り刻んだ。
・・・
「危ない!」
今、たった今、倒れたアマネが私たちの目の前で、こん棒によってつぶされようとしていた。
とっさにグランを発動しようとするが、アリアの言葉と、ゴブリンの大群に阻まれて躊躇してしまった。
しかし、その刹那
「遅い!」
彼の声が響いた。
瞬間、大緑人のこん棒の方が砕け散った。
大緑人が叫んだが、アマネは気にせず攻撃を続けている。
その手に握られた双剣が赤く光った気がした。
すると、その瞬間、彼の体もその赤光に包まれた。
音が消えた。
赤い閃光が大地を駆ける。
遅れて、空気が生み出す轟音が聞こえて来た。
辺りを埋め尽くしていたゴブリンの首が面白いように宙を舞った。
ゴブリンたちは何が何だか分からないといった顔をしているが、本能的に逃げの体制に入っている。
アマネは容赦なくその首を刎ねる。
こうして、ゴブリンたちによる脅威を突破し、私たちはついに虚空城へたどり着いた。
・・・
外で人の声が聞こえる。
「アマネ!」
誰かがアマネという人の名を叫んだ。
誰だろう?
まぁいいや。彼らもどうせここに来るのだろう。
「―――今度こそ、仲良くなれるかな?」
続く
次回
EP5 無との対面
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