EP7 手がかり
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リザが連れ去られた。元魔王側近で、重力魔法の使い手である、かなり強い魔法使いのリザがだ。
もちろん、あっさり捕まるような奴じゃない。
彼女の重力魔法の速射性は次元が違う。それでも捕まったということは、魔法が効かないか、ほかの何らかの方法によって、魔法を封じられたかである。
「アリア、連れ去られた時の詳しい状況を教えてくれ」
「連れ去られる瞬間と、その少し前しか見えなかったけど、いい?」
「構わない」
「まず、何でか知らないけど、リザが‘‘不自然な姿勢で静止して‘‘いたわ。その後、賊はそれを担いでいったわ」
「‘‘不自然な姿勢で静止‘‘か……。石化か何かか?」
「少なくとも、石にはなっていなかったわ。むしろ、まるで……」
口ごもり、「いや、まさかね……」と言ったアリアに、俺はそこにヒントがあるのだと思い「一応言ってくれ」と発言を促した。
「石化というより、むしろ‘‘時間を止められたようだった‘‘わ」
「そんな魔法があるのか?」
「いや、古代の魔法ならあるかもだけど、私が魔王だった時にはないわ。ただ……」
「ただ?」
「‘‘魔眼‘‘ならあり得る」
「魔眼?」
・・・
魔眼。
それは、大昔、8000年前の‘‘悪魔大戦‘‘の際、始まりの悪魔が所有したという‘‘目‘‘のことである。
現代では、それをもとにした人工の目のことも指すが、基本は、何らかの影響によって発現するものである。アリアが持っている‘‘洗脳の魔眼‘‘もこれの一つである。(ちなみに、リザの持つステータスウォッチャーはただのスキルで魔眼には関係ない)
・・・
「‘‘時の魔眼‘‘かもしれないわ」
「魔眼って何種類あるんだ?」
「今確認されているのは、全部で5種類よ」
「時の魔眼の効力は?」
「時間を止める、が主な効力ね。条件は開いても目を直接見ないと使えないことかな?」
「流石だな」
「ま、まぁ?これくらい普通よ……それより、まずは賊の居場所を探さないと」
確かにそうだ。賊の能力が分かっても、居場所がわからなければ殺せない。
「どうしたものか……」
その時、ライラの声が響いた。
「兄貴!強盗だ!来てくれ!」
「分かった!」
俺たちはすぐさま大通りに戻り、強盗犯を視認した。
「アマネ!あいつら、リザを連れ去った奴と同じ盗賊団よ!」
それを聞いた途端、俺は瞬時にありったけの殺気と共に静かに唱えた。
「グラン……!」
強盗犯たちはたちどころに、地面に突っ伏した。声も出せないか。圧をかけすぎたか?まぁ、どうでもいいか。
「ありがとうございます!これお礼です!」
いつの間にか目の前に、強盗を受けた宝石店の店主が来て、お礼金を渡して行った。
不思議と全く喜べなかった。
俺は強盗犯のところへ行って、
「お前たちの親玉はどこだ……!」
この時の顔を、アリアは後でこう表現した。
怒った悪魔みたいな顔
と。
次回
EP8 怒りの強襲




