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              EP5 出発準備

いつも読んでいただきありがとうございます!

 アリアが俺の嫁となって、数日が経った。彼女は非常に顔が広いため(まぁ貴族だし)、各方面への挨拶に大変時間がかかった。

そして、ようやく、あいさつ回りが終わった。


「で、これは一体……?」

「結婚祝いって言ってみんなくれるのよ。換金して資金に使えってことでね」


あいさつ回りの帰りの馬車の中、

俺の目の前には、そりゃあもう宝の山と言わんばかりの、宝石やら、アクセサリーやら、花やらがこんもり積みあがっていた。真面目に金銭感覚が狂いそうだ……。


「これで当分お金身は困らないわね。で?初夜はいつにする?私は今日でもいいけど……?」


俺は盛大に飲んでいたお茶(?)を噴き出した。

アリアはなんてことない顔で、魔法スペーサーを使い、お茶をどこかに飛ばした。


「びっくりするじゃない!どうしたの? そんなに慌てて?」

「それはこっちのセリフだ!なんだ?いきなり初夜って!ふざけてんのか⁉」

「ふざけてなんかないわよ? だって、人間は皆、結婚したらすぐに子供作るんでしょ?私貴族だし、跡継ぎ作らないと……」


アリアの顔がだんだん赤くなる。何か可愛いな。こいつ。


「そんなこと少なくとも俺の故郷ではなかったぞ。いや……待てよ……うん、なかったな……うん……」

「あったの?」

「さて、そろそろ宿につく頃だろ?準備しないと!」


「あ、逃げた」と一言だけ言って、アリアは下りる準備をした。

この言葉が結構刺さった……。ココロガイタイヨ……


・・・


 さて、宿につきリザとライラに合流した俺たちは、今後について話し合った。

アリアが加わったことにより、船の問題はなくなった。

ノーテル大陸 ノーガラド王国のキチボク港から頑大陸行きに船が出せることになったからだ。

貴族の力、恐るべしである。


「まず、物資が足らなさすぎるわ。買いに行かなくちゃ」


アリアが言った。確かに、今の俺達には回復薬も、食料もない。


 ということで、お金は有り余っているので、買い物に行くことになった。


 リザに、「新婚デート行っといで!」と言われ、「いいのか」と聞き返すと、耳元で、「帰ってきたら、いっぱい甘えるからね♪」と言われたので、

アリアと俺、リザ(一人)、ライラ(一人)に分かれていくことになった。


「私たちは、えっと……回復薬と、食料の調達ね。安い店を知っているから、そこで買いましょう?」

「ああ」


アリアは頭がいい。なので頼りにもなるし、常に効率的な案を出してくれるため、こちらも動きやすい。

流石は元魔族の頂点!素晴らしい判断力である。


「アリアって頼りになるよな」

「え⁉な、なに言って……! ま、まぁ? 当然のことよ……元魔王だし……」


こんな風にほめるとすぐにキョドるところは、本気で可愛いと思ってしまう……。


いかん!俺のsな心がこいつをいじめたがってしまう!自重せねば……!


・・・


とまぁ、こんな感じで和気あいあいと和やかに買い物は進み、無事全て買うことができた。


「これで、終わりだな」

「ええ。荷物持ってくれてありがとう」

「いいよ。それより腹減ってない?何か食べるか?」

「え? うん!」


アリアがはにかんだ笑顔を向けてくる。子供みたいだが悪くない。というかむしろ、最近はやらないギャップ萌えで〇ぬ……ガハッ!



 俺たちは近くの酒屋に入った。昼はランチメニューをやっている、とてもフランクな酒屋だ。(アリアが知ってた)


「ここのご飯おいしいのよ!なに頼もっかなぁ~♪」


ご機嫌だ。今まで見たこともないぐらいご機嫌だ。すまし顔としかめっ面が多いアリアのこういう表情が合法的に見れるというのは、夫の役得かもしれない。(というか、完全に役得である)


「なによ?さっきからこっちばっか見て?」

「かわいいなぁ~と」

「だれが?」

「アリアが」


彼女の顔に沸点はかなり低かったらしい一瞬で顔が真っ赤なトマトになった。


「……いいから、早く選んで……」


小声でそういうのが限界らしい。

仕方ない。少し手加減してやろう。


・・・


 俺たちは酒屋で昼食を済ませ、宿に帰っていた。


コンコン


俺の部屋のドアが鳴った。


「は~い」


開けると、アリアが立っていた。


「今いいかしら……?」

「うん」


もう顔が赤い。どうしたのだろう?


 ベットに二人で腰かけた。


「目、つむって……」


俺は察した。どうやらキスがしたいらしい。


「キスしたいならそう言えよ」

「何でばれて……あ、まぁいいわ……その、ね?私たち結婚したじゃない?でも、いろいろ忙しくて、ろくにキスもしてないじゃない?さっきだって、手、繋げなかったし……だから、その……お、お願いします」


アリアが震えた手を俺の頬に当ててきた。頑張って自分からしようとしている。が、全く進んでいないので俺から、少しだけ強引に唇を奪った。

最初はビクッとしたアリアもだんだん、甘えてくるようになり、最終的に抱き合ってキスする形となった。


「あ、ありがとう……その、またよろしく……」

「したくなったらいつでも言えよ」

「……うん……ありがとう」


恥ずかしがりつつもはにかみが返ってきた。

流石に我慢の限界だった俺は、アリアを抱き寄せ、彼女のセカンドをもらったのだった。




もう一人の嫁に危機が迫っていることも知らずに……。

次回

元、魔王の側近、敗北……。

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