EP7 決戦前夜
いつも読んでいただきありがとうございます!
帝国への奇襲開始まであと2時間30分。
俺は最終の作戦会議を終え、一時休息をとっていた。
「それにしても、なんか緊張してきたな」
前線に出ないとは言え、緊張はする。俺はこの作戦に深く関わりすぎた。そのためだろう。
「アマネ、起きてる?」
リザが部屋に入ってきた。
「ああ、起きてるぞ。なんだ一緒に寝たいのか?」
冗談半分で言った。するとリザが本当にローブを脱いでベットに入ってきた。
「私も入れて。ダメ?」
甘々モードに入ったリザを止めるすべをそろそろ考えなければと思った。
「ああ。いいよ」
優しく迎えてしまった。
「アマネ、怖い?」
「へ?」
思いもよらないことを言ってきたので驚いてしまった。
「いや、怖いっていうか緊張してるだけだと思う」
「それならいいんだけど…ねぇ、アマネ、すごく残酷なこと言うけどいい?」
「構わないよ」
「アマネ、ちゃんと帝国の人々…人間を殺せる?私たちは後衛だけど、もしそこまで敵が侵攻してきたときちゃんと人間殺せる?それだけ聞いておきたかったのごめんなさい…」
俺は固まってしまった。つまり、俺はこれを機に人殺しになるかもしれないのだ。しかし、すでに答えは俺の中にあった。
「ずっと引っかかっていたんだ『もし、今目の前に田口がいたら俺は殺すのだろうか』って。でも、覚悟は決まったよ。俺は殺せる。田口が俺にしたことよりも皇帝がヒイラさんたちにしたことの方がよっぽど悪質だ。俺は田口を殺せる。だから、帝国兵も殺せる」
そう言うと、リザは優しく笑って
「それが聞けてほっとしたわ。何かあったら私を頼ってね」
「ああ。そうさせてもらうよ」
俺たちは布団の中で固く抱き合った。
「集合よ。起きてください。アマネさん、リザさん」
ヒイラの声で目が覚めた。どうやら寝てしまったらしい。
「分かった。すぐ行く」
リザを起こして俺たちは再度広場に行った。もう少しだけリザの寝顔を眺めたいという欲求をこらえるのは思ったより辛かった。
「時は来た!殺され、辱められ、もてあそばれた同朋の無念を晴らす時が今来たのだ!用意はよいか!行くぞ!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!」」」」」
皆が雄たけびを上げた。そして、俺も再度覚悟を決めた。
そうして、俺たちは帝都へ出発した。
帝都への奇襲開始まであと30分。




