EP6 軍備増強
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里の広場に獣人たちが集まっていた。
ちなみにこの時点で時間は軽く深夜を超えていた。
「皆、聞いてくれ!」
ヒイラさんの鶴の一声にそれまでざわざわしていた場が一気に静まり返る。そして、皆一斉にしてヒイラの方を向いた。
「今日集まったのは他でもない帝国との戦いのことだ。ここで皆に紹介したい方々がいる。さぁ、前へ」
ヒイラに促されるまま俺とリザは前に出た。
「アマネ フジヤだ。こっちは嫁のリザ。言っておくが奴隷ではなく正真正銘俺の嫁だ」
短く自己紹介を終えると、あちこちから「あいつ人間じゃ…」「どういうことだ?」などの疑問が聞こえてきた。
「静かに!まだ話は終わっていない!」
ヒイラ、スゲーと思わざる終えなかった。この統制力はどこから来るのやら。
「俺が人間なことに疑問や不満を持つ奴もいるだろう。別にそれでも構わない。でも、自分を犠牲にしようとするな。戦いにおいて、勝った奴が生き残るんじゃない。生き残ってた奴が勝つんだ。違うか?」
そこまで言ったところで獣人の誰かが叫んだ。
「そんなこと言ったって悪魔の魔香をつかわなきゃ勝てないんだ!」
「だから俺がお前たちに武器を作ってやる。要は魔族に副作用がでない魔香にすればいいんだろ?そんなの簡単だ」
「と、いうことだ」
ヒイラが前に出てきた。
「じゃあ早速始めるか」
「はい」
ヒイラがうなずき武器作りが始まった。獣人の戦闘員たちを一列に並べ、一人ずつ持ち武器を聞いてその武器に俺がイメージした魔香の効果を付与する。作業としてはかなり簡単だ。しかし、これがまぁ体力的にしんどい。魔力を大量消費するからだ。ポーションを駆使して何とかがんばってやっと残りあと一人というところまできた。
「はい…次…」
朝までぶっ通しで作り続けたためかなりやつれた。
最後はライラだった。彼の持ち武器はここで一番多い小手だった。そんな時俺は極度の疲労の中ふとひらめいた。
「腕、ああ両腕だ。出してくれ」
差し出された両腕に俺は手をかざした。サイズを合わせるのが面倒なので直接、装着した状態で生成する。しかし、この小手は一味違う。
「ほい、できた」
「おう。んじゃ」
ライラがそう言って立ち去ろうとするので、
「待った!ちょっと腕を横にこういう感じで払ってみてくれないか?」
少しめんどくさそうにしてから、ライラは指示した通りにした。
「わっ!」
驚くのも無理はない。作るのは初めてだがどうやら成功したらしい。
「これ、``アームブレイド``…!」
``アームブレイド``見た目はただの小手だが中身は違う。少し勢いをつけて腕を払うと剣が出てくる仕様の小手だ。
「どうだ?気に入ったか?」
「ま、まぁな。ありがとよ…」
照れくさそうに言うライラを見て、「こいつ絶対年下だな」とくだらないことを考えてしまった。
こうして武器や防具などの軍備を整えていった。
帝国戦まであと、5日。




