EP5 特訓
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大熊を倒した経緯について俺はリザにすべてを話した。
「なるほど…急に剣が出てきてそれで…ね~。ちょっと``見ても``いい?」
彼女の家系で代々引き継がれている二つの``魔眼``のうちの一つ``ステータスウォッチャー``の力だ。相手のスキルや魔力量、その他色々なステータスを閲覧できるらしい。
「ああ。一応お願いするよ」
見てもらった結果俺に念願のスキルが発現したことが分かった。
「創造者か…」
「そうよ。念願のスキル発現おめでとう!」
「あ、ありがとう…」
「うれしくないの?」
「いや、そうじゃなくて…その左腕直してもらっていいか?」
どうやら本気で気づいていないようなので恐る恐る言ってみた。
「ご、ごめんなさい!気づかなくて。今手当てするから!」
「慌てなくていいよ」
回復を済ませて一休みしてから、俺たちは再び進み始めた。睡眠をとりつつ進んでいる。しかし、いくら武器が手に入ったからと言って使いこなせなければ意味がないと思い、リザにばれると小言を言われそうなので、リザが寝ている間にとにかく特訓した。ポーションを2、3本持ってひたすらモンスターと戦った。大熊との戦闘のおかげでほとんどのモンスターは楽に倒すことができた。スキルの練習もした。槍、盾、弓、剣、様々な武器を試した。その過程で分かったことがある。このスキルは、頭にどれだけ明確なイメージができたかで生成スピードや強度が変わってくるらしい。実際しっかりイメージしながら作ったものは早く生成でき、複雑な、例えば銃などは生成に時間がかかった。
「いつも夜な夜な何してるのよ」
洞窟を出るまであと少しというところでリザに特訓がばれた。
「実は…」
正直にすべてを話した俺は小言を受ける準備をしていたが返ってきたのは予想外の言葉だった。
「なんで私を呼んでくれなかったの?」
「はい?」
しばし目を丸くしてしまった。
「一緒にしたかったのか?」
「悪い?」
機嫌がよろしくないのか、そっけなく返された。
「いや、そういうつもりじゃないけど…。ただいつの間にか強くなってた方がかっこいいかなって思ったでけで…」
するとリザは「はぁ」とため息をついて、少し恥ずかしそうに、
「夫が頑張る姿を見ていたい嫁もいるのよ。ここに」
赤くなった顔に思わずキスしたくなったがやめておいた。それからは、俺の特訓に、優秀な妻というアドバイザーがつくことになった。




