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            EP2 ああ、やっぱりか…。 パート2

 気を取り直して、俺たちはアーハル海岸都市に向けて進み始めた。ザハバと別れた街まで戻ってきた。ここで主にポーションを整える。次に攻略難度Eのいたって普通も洞窟を目指す。そして、地下を通ってグラハム帝国に出る。この帝国のノーテル大陸側の海岸にアーハル海岸都市がある。というルートで進んでいく。

 「ねぇ、アマネ?これいつまで続けるの…?」

リザが恥ずかしそうにしている理由は俺たちの歩き方にあった。俺はふと自分の右腕を見た。そこには顔を赤らめているリザの姿があった。そう!これこそが俺の考えた作戦。題して``見せつけ歩き作戦!``単にラブラブなシーンを見せつけながら歩く事でそれっぽい関係を匂わせるというものだ。これならお互いの呼び方なんざどうでもよくなる。ネーミングセンスの悪さは知っているのでご容赦(ようしゃ)いただきたい。

「やめたいのか?」

あえて、意地悪な質問してみる。すると、

「そういう訳じゃないけど…。」

かわいい。マズイ…昇天しそうだ…。何とか耐えた。今になって、この作戦はかなり危ういと今になって反省している。


 さて、俺たちは順調に進み、攻略難度Eの洞窟にたどり着いた。あれ?武器は?防具は?魔法は?スキルは?などと質問攻めにされる未来が見えたので少し説明しよう。武器は鉄のナイフ(街で買った)防具なし、魔法はエルフの固有魔法(血を飲んだ時に覚えた)スキルなし。

「全く、こんな軽装で洞窟に潜るなんて聞いたことがないわ…」

嫁が呆れ顔で初対面の時と同じクールな雰囲気(ふんいき)で言った。

「大丈夫だ。ここはほとんど雑魚モンスターしか出ないと聞くし」

「はぁ…あなた、戦闘経験は?」

「ないです…」

肩をすくめる俺に対しまたしても強烈なため息をついてから、

「私が前行くから、アマネは黙ってついてきて」

言われるがまま俺は嫁についていくのだった。


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