眠れない夜
新シリーズになるかもしれないし、ならないかもしれない
眠れない。
夜型人間なので昼前まで寝ることにして諦めているのは昨今であるが限度というものがあるのだ。
そして眠れないことを受け入れると活動せねばならない。活動すれば腹が減るがこんな時間ではコンビニに行ってもろくなものがなかったりする。つまり栄養バランスや味といった食事の重要要素を譲歩しなければならない。これは文明国を自称する国の国民(戸籍を確認したのは随分前だから、何らかの理由で国民でなくなってるかもしれない)たる文明人を自称する生命体のような存在としては受け入れがたいのである。やはり夜中であろうとも料理をせねばならない。
眠れるかどうかという話だったはずが一仕事になってしまった。やはり面倒くさいので寝ようか。いや、静かな夜中に飯を食いながら読書なんて最高じゃないか。などと考えているうちに一時間経過してしまった。
夜に溶けるのは時間である。食事のことを考えていたので空腹が増してきたし、考え疲れて眠くなってきた。眠気と戦いながら食事を取らねばならない。文明の生み出した究極の食事、カップ麺を作ることとする。すでに非常に眠いが朦朧とした意識の中でカップ麺を作り3分待つのももどかしく、猛然と麺をすする。もはや味などわからない。
もはやほとんどなくなった視界に苦労しながら食べガラを始末して大仕事をこなした安堵の気持ちとともに椅子に座り込むと私は意識を手放した。
夜に溶けるのは時間である。
その溶液では不健康という結晶が成長している。
なんか怒られそうな気がしますがこういうのを書き溜めて新キャラの造形のネタにしたいと始めてみました。