バックヤードツアーへレッツゴー!〈後編〉
みなさんお久しぶりのラインです!
今回は虹の国の王子様と王女様とのお茶会、つばささんの救出、そしてマノンや俺たちを脅かす謎の手がかり・・・と大冒険すぎて頭が痛くなるよ・・・。でも今回の冒険でマノンの気持ちが少しでも軽くなるといいな。
バックヤードツアーでの冒険終結!
俺たちの冒険をお楽しみに!!
「ピラミダル様!?この人達を庇うのですか!?」「ウンベラータがそう言うのも無理はないと思いますが、私の言葉に二言はありませんよ。」
私とラインの作戦は『王子と王女に真実を暴露して一か八かで助かろう』というものだった。だが、それを実行して王子と側近の喧嘩をうもうとは少しも思っていなかった。(はぁ。なんか申し訳ないを通り越してめんどくさいわね。)この喧嘩はもう6分ほど行われているのである。
「ライン。もう、無視して助けに行ってもいい感じじゃない?」「いや。うんざりするけどさすがにそれはいけないだろ。追いかけてこられても困るし。」「いや、だからってずっとまってるの?っていうか王子とお茶会ってもう事情話したし、話す事ないんだけど・・・」ひそひそと二人で話していると、王子が側近と話すのをやめて、こちらにさわやかな笑みを向けてきた。
「それでは、茶会に。」「え?あ、はい?」語尾が疑問系になったのはあんなにねばっていた側近が急に引いてしまったっぽいからだ。(なんで?なんでやめたのかしら?)言い合っていた側近の方に目をやると、王子と同じさわやかな笑顔のくせにギラッギラの目で会釈してきた。(何!?この方は!?怖すぎでしょ!?)
私はぎこちない笑みを浮かべて、すぐに王子の方に目を向けた。
「それでは庭園に参りましょう」「あ、はい。ありがと・・・」私がそう言いかけた時だった。
「お兄様!!」王子の後ろから王女の声がした。
「なぜ、その子達は良くて、わたくしは茶会に行っちゃいけないのかしら?」王女はそう言って私とラインをキッと睨みつけた。
「ピラミダル様。イリデセント様もお呼びしてはいかがでしょうか?」そう発言したのはあの王子の側近だった。(もう、来ても、来なくてもどっちでもいいから早くしてほしいわ。・・・早く助けないといけないっていうのに。)溜息をついていると、側近が王子の耳元にそっと何かを言った。
すると、王子の顔が何故か明るくなり、側近に何かを命じた。
「いいよ、イリデ。・・・2人とも待たせたね。妹も同席しても構わないだろうか?」私達は顔を見合わせて『もちろん、大丈夫です。』と了承した。
そして・・・虹の城の庭園
「急に招待して悪かったね。・・・おっと。自己紹介を忘れていた。人間界の者ならば私たちの事は知らないだろう。」「いいえ。知ってい・・・」「はい。すみません。知らなくて。」言いかけていた私をラインが止めた。私は王子と王女の隙を狙ってラインに話しかけた。
「ライン。何で止めたの?知ってるって言っておけばそこの時間が省けたのに。」「知ってるって言ったら何で知ってるんだ?って話になってもっと話が長くなるぞ。しかもベール様の存在まで知られたら、もうつばさは救えなくなってしまうかもしれない。」「確かにそうね・・・ありがとう。」「私の・・・」王子がそう言った瞬間に私とラインは迅速な動きで元の体制に戻った。
「私の名前はピラミダル・ハロ・アルカバーノだ。ラミダと呼んでくれ。」「わたくしの名前はイリデセント・クラウヅ・アルカバーノよ。イリデと呼んでもいいけど・・・。それよりあなた方、どこからこの城に入ったのかしら?」イリデ様に怪訝な目を向けられた私は必死に頭をフル回転させた。「え〜と、そのぉ〜・・・あ!そう!実は人間界の最新科学技術を応用して入ったんですよ〜!」(騙せたかしら?)下目遣いで様子を伺うと、「ふぅ〜ん。そう。」何だかふてくされたような顔でイリデ様は答えた。(ギリギリセーフね。)
「すごいな、マノン」横でラインが呆れと安心が入り混じったような顔でつぶやいていたのは後から知った。
そこに、さっきの側近が資料のような紙を2枚ほど持ってラミダ様のところに歩いてきた。そして、それをラミダ様に手渡した。
「ご苦労だった、ウンベラータ・・・。おっと、其方達も紹介しなければな。2人とも、この者はウンベラータで、私の文官。そして、私の後ろに控えているのがセラリックで、私の筆頭側近だ。」
ウンベラータとセラリックは微笑みながら、胸の前に右手を当て、少し頭を下げた。セラリックはいかにもベテランという雰囲気で、ウンベラータは主人のためならなんでもするという雰囲気のある青年だった。
「よろしくお願いします。マノン殿、ライン殿。」「お見知りおきくださると嬉しく存じます、マノン殿。」二人は同じように私達に挨拶をするが、なぜかウンベラータの挨拶の中にラインの名前がない。(え?なんで言わない?というか、さっきの私達への態度と180度変わった気がするのは私だけかしら?)
「さあ、紅茶をどうぞ。」
ラミダ王子はセラリックさんが入れた紅茶を優雅にすすると私達にも勧めた。「早くつばさのところに行きたいので大丈夫です。」と思わず口にしそうにした私に変わって「ありがとうございます・・・それにしても、僕たちを誘って下さったということは何かお話があるからなのでは?」と見事に探りを入れたラインの言葉に何故かラミダ王子は少し目を泳がせた。(何にも考えてなかったのかしら?いやいやさすがにそれは・・・ねぇ?)
私がそんなことを心の中で考えている間に、ラミダ王子の後ろに控えていたウンベラータがスッとラミダ王子に歩み寄り、耳元に何かささやいた。
「・・そうなのだ。察しが良いのですね。実は先ほど、そのマノン殿が話していた男の子の話について聞きたかったのです。・・・詳しく聞いてもよろしいか?」「え?あ、もちろんです。・・それでどんなことを話せばいいですか?」私がそう聞くと、ラミダ様は「ではまず、その男の子と・・・」「おや、ラミダ王子にイリデ王女ではありませんか。」
「大叔父さま・・・!」
ラミダ様が話し出そうとしたところで庭の向こう側から男の人が話しかけて来た。
ラミダ王子に負けないくらいの身なりで、
薄い水色の髪に濃い青色の目が目立ついかにも位が高そうな人だった。
「大叔父さまって・・・虹の国の王族の親族だからどこかの国の王ってことか?」
「・・・多分そうだと思う。」(でもいくら親戚だからって王子の話を遮るなんて親族の中でも力が強いのかしら)
「・・・おや、ラミダ王子。珍しい身なりの者と茶会をしていますね。」
ラインと二人で話していると急に濃い青色の瞳がこちらに向けられた。
「・・・ご紹介遅れてしまい申し訳ありません。こちらマノンとライン。・・・私の友人です。二人とも、こちら私の大叔父にあたる天気の国の王だ。」ラミダ王子からの紹介を受けて私とラインは席を立って礼をした。「なるほどご友人ですか。どこで知り合ったのですか?学院の者ではないでしょう?」「それより大叔父さま、本日はお父様に用があっていらっしゃったのですか?わたくしずっと会いたかったのに全然いらっしゃってくださらなかったから寂しかったのですよ?」ラミダ様側の全員がバレるかもと思ったところでイリデ様が機転をきかせて話題を変えた。
「おぉそれは申し訳ありませんでした。これからはちゃんと参りますよ。」天気の国の王様はこちらをまだ気にしているようだが、イリデ様がうまいことこちらに話題を向けさせないようにして話してくれている間にラミダ王子が席を立って近づいてくると、私の耳元で「ここは私とイリデに任せて君たちは早く行きなさい。この紙に君の髪の毛を一本置いて願えば解放できる。また会えることを楽しみにしているよ。」とささやき、私の手の中に四つ折りにされた紙を握らせた。
「ありがとうございます、ラミダ様。」
話が終わったところでウンベラータが私たちの近くにやってきた。
「ここからは私が責任をもって虹の礎へお連れしましょう。」ウンベラータはそう言って丁寧にお辞儀すると私の手をとって優雅だが迅速な動きで歩き始めた。
そんな私達の後ろをラインもついて来る。
私達は庭を抜けて城内に入って行った。
そして、虹の城の中・・・
私達はまたもや白いレンガ造りの螺旋階段を駆け上がっている。高いところは怖いけどもうそんなこと気にしていられなかった。(もうすぐでつばさに会えるんだ!)
足が痛いのを我慢して登っていると少しひらけた場所が見えた。そこまで登り終えるとウンベラータは私の手を放し、
「ここが虹の部屋です。」と言った。
虹の礎がある虹の部屋は、淡い虹色の光を放っていた。(ここにつばさが・・・!)
私が虹の部屋を見つめている間にウンベラータが部屋の前にいた護衛に暇を出した。「この後事情を知らない城の者が来るやもしれません。私が見張っておきましょう。」「その必要はありませんわ。ウンベラータ殿。」私達の左側から聞き覚えのあ声が聞こえてきた。
『ベール様!』
そこには私たちをおいてまんまと逃げたベール様がいた。「うふふ、うまいこと乗り切ったようね。マノンさん、ラインさん。あなた達のことは少し見直したわ。」
ベール様はウェーブのかかった髪を揺らしながら優雅に笑っている。
「べール姫!一体どうして貴方がここに?・・・まさか、貴方がこの者達を?」
「うふふ細かいことはいいではありませんか。あなたの主人はこの子達のことを気に入ったようですし。ここはわたくしに任せて貴方は王子のもとにお戻りになって。」
さすがの王子の側近といっても、虹の国の親族である姫に逆らうことはできなかったようで礼をすると渋々螺旋階段を降りて行った。
「ベール様、一体どうやって隠れてたんですか?ウンベラータさんの前に出れるんならもっと早く助けに来てくださいよ。」
「今は太陽が出てるから月は気配を消しやすいのよ。さぁ早くつばささんを助けに行ってきなさい。」助けに来なかったことについては何も言わず、ベール様は杖を出しながら催促した。
「ありがとうございます、ベール様。行こう、ライン。」「あぁ、そうだな。」
私達はベール様に見送られながら虹の部屋に足を踏み入れた。
そして、虹の部屋の中・・・
「すごい・・・」私達は虹の部屋の中を歩いていた。中は外から見たときより広く、横には宝石のように虹色に光り輝く岩が迫っている。天井も高く一番上が見えない。
「魔法で中と外が違って見えるのか?すごいな・・・。」
「えぇ、多分そうでしょうね・・・つばさはどこにいるのかしら?」ラインとそう話していると“・・・ちゃん”と音が聞こえてきた。
(何の音?)「ライン、今何か聞こえなかった?」「何も。・・・何か聞こえたのか?」そう話している間もその音はずっと聞こえ続けていた。その音は虹の部屋の奥から聞こえてきているようだった。(もしかしてつばさかもしれない。)私はラインの手を取ると奥に向かって走り出した。
「ちょっ、マノン!どうしたんだよ!」
「多分だけど奥につばさがいるかもしれないの!」私は音のする方に夢中で走り続けた。すると細長く続いていた道がひらけて、真ん中に巨大な水晶のような虹色の岩があった。
“マノ・・・ちゃ、ん”ずっと聞こえていた音が今度はハッキリと虹色の岩の向こう側から聞こえた。
私は激しくなる鼓動をききながら、虹色の岩の後ろの壁に手を当てた。すると私の触れた所から壁が光の粒となって消えていき中に人が3人ほどしか入れないような小さな空間が現れた。
そしてその真ん中にある台座の上に、小さな虹色の破片が丁寧に置いてあった。「つーくん・・・?」私は震える手を握りしめて破片にそう呼びかけた。
すると虹色の破片が光を放った。
「・・・マノちゃん」
そこにはあの日・・・虹の岩に吸い込まれた日のそのままの姿のつばさが煙のようになって現れていた。
「久しぶりだね、マノちゃん。すっかりお姉さんだね・・・元気だった?」
「つーくん・・・」私の目からポロリと涙がこぼれた。「マ、マノちゃん!大丈夫?どうしたの?どこか悪いの?」私は首をふった。
「違うの、つーくんに会えて嬉しくって・・・!もう一生会えないと思ってたから・・・。」「僕もだよ。・・・良かった、マノちゃんが無事で。」つーくんは優しく笑ってそう言った。
「それにしてもどうやってここに来たの?
それにその人は・・・?」私はつーくんにラインを紹介した。
「そっか、小学校のクラスメイトか。君も来てくれてありがとう。」「いや、マノンに付いてきただけで俺は何もしてないから。」「いや!ラインがいなかったら私ここまで来れなかったわ!」私がラインとそんな話をしているとなぜか赤くなったラインが「ほら!早く助けてあげよう!」と叫んだ。(どうしたのかしら?)私は不思議に思いつつ、つーくんに向き直って私なら破片の中から助けられるということを説明した。
「今から助けるからね!」私はラミダ様にもらった紙を取り出そうとすると「待って!」とつーくんに止められた。
「どうしたの?」「マノちゃん・・・もし出れても僕は生きれないんだ・・・」
「え・・・?」
そこで私はベール様が言っていたことを思い出した。(そうだわ。ベール様が大量の魔力にずっと触れていたつーくんは魔法界、人間界どちらの世界でももう生きれないかもしれないって。)
でもそれは可能性の話であって絶対じゃない。私はもう一度つーくんの目を見た。
「まだそう決まったわけじゃないよ!試してみなくちゃわからない!きっと元に・・・」「自分で分かるんだよ。もう長くないって。それに、今こうして僕が二人と話せてるのも初めてここに連れてこられたとき、雲の国ってところの王様が、人間でも自分の命を使って発動できる魔法として、くれたものなんだ。だからもう・・・」そこまで話すとつーくんは目を落とした。それと同時に私の視界は真っ暗になった。命を使わないと発動できないって分かってたのに、自分で長くないって分かっても魔法を使わなかったらまだ可能性はあったのではないかとそんなことばかりが頭の中をぐるぐるとまわって頭が痛くなってくる。
「なぁ。」しばらく沈黙が流れていた私達の中で最初に言葉を発したのはラインだった。
「・・・その魔法を使ってしまったことはもうどうしようもないんだし、だったら今の時間を大切にするべきなんじゃないかな。久しぶりに会えたんだから。」
ラインはいつものように優しくて、私達を気遣ってくれているのがわかった。
でも今の私にはそれを受け止める余裕はなかった。「諦められないよ、ずっと会いたいと思ってたひとが今、目の前にいるのよ、ここでそんな諦めるなんて・・・!」「マノン、落ち着けよ・・・」「落ち着けないよ!つーくんは魔法を使ってまで私に会おうとしたせいでどうあがいてももう生きれない。思ってしまったの。救えなかったならこのままつーくんがここにいることを知らずに、助けないまま、会えないまま時間がすぎるほうが会えて時間が終わるよりずっとよかったんじゃないかって!その方がつーくんはもう少し長く生きれた!もともと全部私のせいだって!」
「なんだよ・・・それ・・・。」「え?」ラインが今まで聞いたことのないような低い地を這うような声を出した。
そして私の肩をガシッと掴むと、
「ずっとそんな風に自分が悪かったって言って助けないほうが良かったのかもって言って何でそんな魔法使ったんだよってウジウジ考えてそんなんじゃ何も解決しない!つばささんがどんだけ勇気出して、どんな思いで自分の命使う魔法発動させたと思ってんだ!!」いつもこんなふうに怒鳴ったりしないラインがこんなに必死に伝えてくれて真っ暗だった視界が元に戻った。
「・・・私・・自分のことしか見えなくなってたのかもしれない。ごめん・・」
私が目を落とすと、温かいラインの手が私の頭にポンっと置かれた。なんだかいつもよりラインが大きくみえた。
私はつーくんの方に向き直った。
「つーくん・・・」「マノちゃん僕は会えてよかったよ」「え?」つーくんは優しく微笑むと私のほうに近づいてきた。
「マノちゃん。小さい頃、した約束覚えてる?」「もちろん。・・・覚えてるよ。」
私は記憶の中のつーくんの言葉を思い出した。
『僕、もしマノちゃんが危ないめにあったら、絶対助けるよ。なんにもしないで終わって、また遊べなくなるのは嫌なんだ。
だからちゃんと守られてね。』
「僕あの約束は・・・一生だと思ってる。だから、僕との思い出が辛いのなら・・忘れても構わないから・・・今から言うことだけは・・・」「何?」その時つーくんの姿が揺らぎ始めた。
「つーくん!!大丈夫?一体・・・?」
「うっ・・・魔法の効果が切れかけてるんだ。・・・いい?マノちゃん。人間界は・・・もとは一つなんだ。」
つーくんは最後の力を振り絞るようにして話しているが、私にはどういう意味か分からない。「どういうこと?つーくん?」
「いずれ・・・わかる。だから・・・それまで天気の国の・・・王に気をつけて・・・そいつはマノちゃん達を・・・傷つけるから・・・」つーくんの必死な目を見て私は頷いた。「分かった。私ぜんぶ忘れないよ。・・・悲しい思いになったり申し訳なかったりしたけどそれも全部大切な思い出なんだって、ある人のお陰で気付かされたから。」わたしはつーくんと過ごしてきた思い出を思い出しながら笑顔で言った。
「そっか・・・いい友達が出来たんだねマノちゃん。」
つーくんは小さい頃と変わらない笑顔を返してくれた。なぜかその顔を見ると自然と涙が溢れ出てきた。今まで心の中に閉じこもっていた気持ちが涙と一緒に全部溢れ出て行く。
「私、やっぱり離れたくないよっ!話したいことがたくさんあるのっ!そばにいて欲しいのっ!」「・・・大丈夫だよ。僕はずっとマノちゃんの側にいる。」
つーくんが私を優しく包んでくれたとき、つーくんの体がまぶしく光り輝きはじめた。それと同時につーくんが入っている虹の岩の破片もガタガタと音を立て始めた。
「マノちゃん、これからもずっとずっと一緒だから・・・大丈夫」「つーくん!!!」
虹の岩の破片は今までで一番強く光り輝き、光の粒となって天井高く舞い上がっていった。
「そんな・・・!」私はその場に膝をつくと眼鏡が涙でびしょびしょになるのも気にせずに泣き続けた。
「・・・マノン!見て!」突然ラインがそう叫んだ。私がゆっくりと顔をあげると目の前に白い花びらがひらひらと落ちていった。上を見ると、光の粒が白い花びらの形になって降ってきていて、下を見れば一面、白い花が咲き誇っていた。
「・・・綺麗。」
私はそういいながら“あの日”つーくんが言ってくれたことを思い出した。
『その花がもし枯れたら、また摘みに来よう』
「約束守ってくれてたんだね・・・たくさん、たくさんありがとう、つーくん。」
私は涙を拭うとその花を一輪手に取った。
「帰ろうか、マノン。」「うん!!」
私はこれからも大切な友人達と歩いて行く
☆★次回のひだまりもお楽しみに☆★
みなさん、お久しぶりの月夜です!
最近全然投稿できていなくて、もし待っていて下さった方がいらっしゃっていたらすみませんでした!!
これからはちゃんと投稿していきます!
さて!今回のお話の方に移りましょう!
今回はいよいよ3話連続で続いたバックヤードツアー編終了です!(といってもほぼバックヤードツアーしてませんでしたが・・・)
今回の話はマノンちゃんの心の奥でずっと閉じこもっていたつばさくんに対する思いに光がさすお話でした。ひだまりちゃんに出会って少しずつだけど変わり始めていたマノンちゃん。たくさんの友人の助けもあって前を向いて歩き出してくれました。
みんなはすごく会いたかった人に会えたらどうする?私だったらきっとすぐにはその人の手を離せないかもしれないです。
だからホントマノンちゃんはすごいなぁと身に染みて思っています。でもこれはマノンちゃんが一人ではなくて、友人がいたからこそできたのではないかな、と思います。
きっと自分の思いを話せる誰かを見つけたらどんなことだって乗り越えられるのかもしれないですね!みんなもそんな人を見つけてみたり、息抜きの場所を見つけてみたりして
どんなことも乗り越えて頑張っていきましょうね!
では、次回もお楽しみに〜♪