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短編、詩集

口にするより。

作者: 蒼空よひら

私には、お付き合いしてからもう2年ぐらい経つ人がいる。


そんな彼はクラスの端っこにいるような人で、基本的に話さない。


わかるのは意外に豊かな表情と、たまに発する言葉だけ。


少しは話して欲しいと思ったことはあるけど、押し付ける事も違うかなと思った。


そんな彼が告白なんてできるわけなく、もちろん私から告白した。



そんな彼のことが好きになったのは彼の作品を読んだから。


彼は物書きをしていて、その作品を読んだ私は彼に恋をした。


売れっ子というわけではない。


ただ、彼の描く世界に恋したのかもしれない。


たまにわからなくなる。


彼が好きなのか、彼の描く世界が好きなのか。


でも、彼の表情を見ると毎回思う。


私は両方好きなんだって。



ある日の朝。


彼より先に起きた私はテーブルの上に置いてあった、野ざらしの便箋に目を向けた。


手紙を読み終えると、私は彼の元に向かった。


さっきまで寝ていた彼は、寝癖を立てながら急いで着替えのだろうボタンをかけちがいたスーツを着ていた。


その手には、一輪の真っ赤なチューリップと指輪が。


彼は一言だけ、はっきりと言ってくれた。



口にするより。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ハッピーエンドのストーリーを思わせる終わりかた余韻がよかったです♪
[良い点] 物書きをしている彼からの手紙は綺麗にまとまった文章の中に愛がたくさん詰まっていそうですね。 彼がかわいいですね。 幸せそうで羨ましいです。 幸せを分けてもらえそうな素敵な作品を読ませ…
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