2人きり!?
「.........晴..........君.......」
......誰だ?誰かが、俺を呼んでいる?どこかなつかしい、女の子。
「..........じゃあね、バイ......バイ」
..........これは..........記憶?
「..........斗....晴斗。起きて。」
「........んんっ」
意識が覚醒していく。目を開けると雪が居た。
「あ、やっと起きた!全然起きなかったんだよ!」
何故か顔が真っ赤な雪が、めっちゃ可愛い。ああ、天使だ。
そして何故に顔が真っ赤なん?まあ、可愛いからいいや。可愛いは正義だ!
異論は認めん。絶対にな!
「おはよう、雪」
「おはよう、ご飯できたよ。いこっ?」
「うん。行こう。.............ところで、なんで雪が俺の部屋に居るの?」
「.........だって、部屋の前で呼んでも、返事なかったんだもん。ダメ.....だった?」
「.......いや、いいよ。なんでいるのかなーって思っただけだから。」
泣きそうになりながら言うのは反則だ!.....でも可愛い。
俺たちはリビングに向かった。
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雪ママ「ああ、晴斗君。ささ、遠慮せず食べて。」
晴斗「ありがとうございます。それでは、いただきます。」
おお、美味しい!
雪「......どう?」
晴斗「美味しい」
雪「.....そう、良かった。」
ホッとした顔がより雪の可愛いさを引き出している!?可愛い
雪ママ「これね、雪が作ったのよ。」
晴斗「雪さんが作ったんですか?すごいですね。」
雪「......そうかな。」
晴斗「そうだよ。すごいよ。」
雪「...あ、ありがとう」
......こんなに幸せな暮らしができるなんて、昨日の俺は考えてなかっただろうな。昨日の俺に言いたい。今、俺は幸せだぞって。
「「「ごちそうさまでした」」」
雪ママ「あ、いい忘れてたけど、私、明日から仕事でお父さんと一緒にアメリカに行くからね。」
「「えっ」」
雪ママ「だから、明日からよろしく。」
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「お母さんとお父さんが、いきなりアメリカに行くなんて、ビックリするね。」
「そうだな。.........あの、明日から2人きりになっちゃうけど、大丈夫?」
「ん?なにが?」
「ほら、その.......俺も一応男だから、その―――」
「その?」
「か、身体の心配とかしないのかなって」
「ん?なんで身体の心配するの?」
こ、こやつ........気付いていない......だと!?....てか可愛いな。
「その、俺が.......襲うかもしれないとか、心配しないの?」
「ッッッッ!......晴斗は、私のこと......襲いたい?」
顔が真っ赤や!可愛い!
「まあ、.....うん」
「ッッッッ。そ、そうなんだ。.......別に.........晴斗ならいいけど」
「ん?最後の方聞こえなかった。なんて?」
「な、なんでもない!も、もうこの話はいいでしょ。別の話しよ!」
「お、......おう」
雪からの圧がすごい。....でも可愛い。
「ところで、晴斗は好きな人とかいるの。」
「うーん、今はいないかな。」
「じゃあいたの?」
「うん。昔にね。名前は忘れちゃったけど。」
「ふーん。じゃあ、また明日ね。おやすみ。」
「うん、おやすみ」
何故に好きな人を聞いたのだろう。そして、明日からどうしよう。
まあ、明日のことは明日の自分に任せて、今日は寝よう
おやすみー