第3章 第11話
「君達は今のままで充分強いっす。それはそれは有り余りすぎるほどす。まじで今から騎士団の中でもやりあっていけるんじゃないんすかね?特にウィルっちなんてバルカさんに1本入れたくらいだし。でもまあ、タイマンの強さなんてのはさほど重要じゃないんすよね。重要なのは仲間と最後まで立っていることっす」
これは、現役戦士の言葉だ。僕は今まで全部1対1だった。僕は集団戦になった時の戦いをしたことがない。集団戦、戦になった時にどれほど時間がかかるか僕には計り知れない。だから僕は魔力効率をよくするために特訓をしようと思った。僕の道筋はあっていたけど、戦さを想定すると言う覚悟みたいなものがセイウェン教官の言葉でちょっとだけ実感できた気がする。実際の戦場ではもっとプレッシャーが半端ないはずだ。セイウェン教官の言葉は、重い。
「仲間と、というのはどう言う意味ですか?教官」
アディの質問。
「戦はチーム戦す。1人で残ってても勝つのは難しいすからね」
だから仲間と、す。とセイウェン教官は語る。
「なるほど」
あっけらかんとアディは爽やかに頷く。戦は戦術だ。それは兵あってこそだ。だからこその仲間と残れと言うことなんだと思うけど、そこはここで学んでいくとしよう。
いや、学校すごいな。視野が広がると言うのはこういうことなのかな。世間の考え方、流れっていうのは独学ではどうしても限界があるけど、ここではそれぞれの教師が教えてくれるからよくわかる。後はそれを自分が乗り越えれるかどうかだ。勉強というのは自分の強みをわかり、弱みをどう克服するかを学ぶことだ。そして学校とはそれを導いてくれる場所といったところかな。学校、実に学びがたくさんだ!
「じゃあ色々予定立てていきましょうか。今日は俺が教官すけど、こっちも予定次第で教官が変わるっす。大体は俺たちの部隊の人なんで情報共有してるから大丈夫だと思うすけど、急で別の隊の人も来ることもあるす。まあでも、引き継ぎはしっかりするんでそこは勘弁してほしいす」
「全然大丈夫です!」
色んな教官の教えも聞けるっていうのもこの武道のいいところだ。
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ふう、今日の授業も終わりだ。僕たちのチームは、まずは基礎体力の向上を主にトレーニングする方針となった。後は身体をもっと自分に合ったスムーズな動きにするとかそういった無駄をなくす事をするといった内容などなど。なんだかその時のアディは僕の美学がッとか言ってたけど。でもアディは無駄な事をするけど、体の使い方は上手いんだよな。やっぱり特撰クラスといったところだ。
さて、どうしようかな。とりあえず、アーサー殿下にお気持ち表明でもしようかな。
「やぁ、ウィル君。最初の組み手見てたよ。やっぱりすごいね。それで面白い答えが聞こえてきてんだけど、私の騎士の件どうなったか聞いてもいいかい?」
そんな事を考えていると殿下から歩み寄ってきた。なんだか、聞き方やらしいですよ、殿下。
「1つ質問いい?」
「なんでも」
「アーサー殿下はこの国をどうしたいんですか?」
「面白い国さ。みんなが、楽しく面白いね」
即答。
殿下のお心は相当決まっているらしい。
「それは楽しそうだ。僕もその夢に、尽力させていただきますよ」
殿下は少し驚いた顔をする。そして顔を綻ばせる。
「それはイエスという事でいいのかい?」
「ははは。ごめんね試すような真似をして。イエスだよ。なんだか改めて言うと恥ずかしいじゃないか」
「すまないね。僕は言質を取るまで確信できない質でね。用心深いんだ」
全く、どこまでも抜け目ない人だ。
僕とアーサー殿下は笑い合いながら、何を言うまでもなく固く握手を交わした。
そこから色々話してとりあえず強くなれるところまで強くなってくれと言う漠然とした目標を言われた。うん、よかった。僕も目指すところは、みんなのためになれる際限無い強さだ。とりあえずは学校で学べる事を学ぼう。個人の強さは、まあ頑張ってみよう。
「ウィルー!稽古しよー!」
よし、オリビアとの稽古だ。今はアーサー殿下と話して気持ちも昂ってる。そして久しぶりのオリビアの稽古、気合い満タンッ。
ブクマ20ありがとうございます!
もっとどんすこ進めていきたいのですが、どうしてもウィル達も思う事やる事が山盛りのようです!
これからもどんどんと進んでいくんでよろしくお願いします(*☻-☻*)




