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第二章 二十話 【寄り道-種族編-】

「オリビアはどんな人種が世の中にいるか知ってるかしら?」


「わかるよ!私たち人間でしょ、あとは獣人族とかがいる亜人でしょ、他には魔力がすごいって言われる魔族の人たち、、、あ」


 オリビアは僕が言わんとすることをわかったらしい。


「そう、みんな疑問に思うわねよ。魔族とか魔物って何?って」


 母様が僕たちの疑問を再度投げかける。


「まずそれぞれについて説明するわね。人間種っていうのは私たちなんの変哲もない人間って感じの人種のこと。本当に私たちのまんまだから、あまり説明することはないわね」 


 なんと簡単。自分のことは自分が1番知っているというやつだろうか。でも世界的にどういう種族って言われてるんだろう?あとで聞いてみよ。


「次に、亜人種ね。亜人種は多種多様よ。オリビアが言ったように先祖の血が強く残っていて様々な種族がいる獣人族。物作りを精巧に作り上げるドワーフ族、また自然を愛し静観的で内向的なエルフ族などなどがいるわね」


「先祖の血?獣人族って見たことないけど、どんな人たちがいるの?」


 このホグン村は人間種のみで構成されている。だから外に出たことがないオリビアは他の人種を知ってはいるが見たことはない。ちなみに僕はヴァルヴィデアにいるときにいろんな種族の人たちと共に過ごしてきた。関わった期間はとても短かったが、どの人たちもとても気さくでいい人たちばかりだ。


「獣人族は本当に多種多様ね。先祖の血っていうのはね、私たち人類はむかーし昔はそもそも他の動物のときがあったの。そこから生き残るために頭のいい動物同士が力を合わせて、そして生き残っていったのが今の人類と言われているわ。つまり私たち人間種は猿とかが先祖で、獣人族の人たちは他の動物が先祖ってことになるの。人間種と違うのは、私たちは何も特徴がない人間って感じでしょ?でも獣人族の人たちは耳とか尻尾とか他には筋肉のしなやかさとかが現在も引き継がれてるの。それが先祖の血が強く残っているってこと。だから獣人族は運動神経がよくて、力が強いって言われてるわ。後はちょっと熱くなりやすいってところかな?」


 要は脳筋タイプである。


 よく獣人族が絡んだトラブルの話を聞いた時、獣人族に対しての口喧嘩でよく聞く言葉だった。恐らく獣人族は腕っぷしが強いので力で解決できることは力で解決してきたんじゃないかな。だから力はパワーで筋は脳の考え方をする人が多いのかな。でも、母様はそれを誰もが傷つかない言い方にする。姿形だけではなく心まで綺麗だ。


「へえー。私たちに持ってないものを持ってて獣人族ってすごいんだね」


 オリビアいい子すぎい!!オリビアのお淑やかさは僕が誰にも汚させない!!!


「そうだよオリビア。彼らは熱くなりやすいっていうけど、それは僕たちも一緒でそういう人はどこにでもいる。僕があってきた獣人族の人たちはみんな穏やかでいい人だったよ」


 偏見を持たないように、ありのままを話す。


「いい子に育ってくれてお母さん嬉しいわ。ということで、獣人族っていうのはそんな感じよ。だから動物の耳とか生えてる人とか、尻尾とかなにか動物的な特徴をしている人がいたら獣人族っって感じかしらね。正直私も獣人族はいろんな種族がいて把握しきれていないの。だからオリビアやウィルはこれから会って行く中で見識を深めていきなさい」


 いつか村を出てまだ見知らぬ世界をみる。なんだがとてもわくわく、心が躍るなあ。

 オリビアの方を見ると、世界を跨ぐ自分を想像しているのか目の奥が気合の入った活きのある輝きを増している。


「次はドワーフ族ね。ドワーフの見た目は身長がちょっと低めって感じかしらね。他の特徴としてはさっきも言ったようにとても手先が器用なことと、とってもお酒が好きってことね」


「へえー、どんくらい手先が器用なの?」


 僕もオリビアと同じ疑問を思う。僕はドワーフとはあんまり触れ合う機会はなかったけど、ヴァルヴィデアいたときは遠目でみてるぐらいだったなあ。でもドワーフが作る武器や装飾品はありえないくらいの値が付くと聞く。


「お、いい質問ねオリビア。ドワーフがどれくらい手先が器用かっていうと、ドワーフが本気で作ったものはなんであれ国が動くぐらいの価値ができるわね。簡単に言えばそれくらい器用ってことかしら」


 そんなに!?


「か、母様、それはどういうことです?」

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