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秋の桜子詩集

紫陽花 花咲くおついたち

作者: 秋の桜子

五月晦日が終わったら

六月(ついたち)やってきた


紫陽花 花咲く 梅雨の月 

栗の花 花咲く 梅雨の空


白い着物を着ていいと  


おばあさまが教えてくださる


六月(ついたち)


土の地面すれすれに

燕が低く飛んでいる


空気は どこかおもいいろ


お空の雲はねずみいろ 


雨がふるのか おもいいろ


わたしはお空をながめるの


雨がふる、ふったらお外に出ようかな


番傘 ベリベリ音立て広げるの

番傘 とととと音立て雨粒当たる

番傘 ぱたぱたみずたまおとす


赤い鼻緒の高下駄はいて 歩こかな



五月晦日が終わったら 

六月(ついたち)やってきた 


お庭の紫陽花 かたつむり

かえるがげろげろ鳴いている  


ぱたぱた雨が落ちてきた 


わたしはお外をながめるの


赤い蛇の目のおねえさま 

お袖に紫陽花咲いている


袂を揺らし

わたしに手をふり通る 雨の道


もうじきお嫁に行くんだと


おばあさまが教えてくださる


六月(ついたち)昼下り。


ちなみに私はちびっ子時代に、祖父母の家で、番傘ベリベリ開いて遊びました。柿渋が塗ってあるので、開くときベリベリ音立てるのですよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 雨降りお月さんの童謡を思い出しました。
[一言] 尊(たっと)くて好きです!(大胆な告白)
[良い点] 尊いです……!
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