VS
8月14日。俺の運命が変わった日。
この世界は現時点で5つの国が存在している。火、風、氷、毒、雷の国に。これらの国々は波動という力を使い生活している。この5つの国は波動を使いお互い争いあっている。
「まだ着かないんですか?リーダー」尋ねるのは、先日に入隊した氷の国ラルゴルフ兵士の槍使い、霧風瞬だ。その問いにため息をつきながら「おい瞬、いま俺たちがどのランクなのか知ってんの?最低だぞ!最低ランク!だからわざわざこんな洞窟まで来て武器の素材集めてるんだろうが」リーダーのゴドルフがそう言う。
ちょっと待て初耳だ、リーダーは「面白いもん見せてやるから一緒に来い」といいチームのみんなを連れてきたのに
騙されたと思ったが槍の素材もあるかもしれないから黙っておく。「それでお求めの素材はなんですか?」そう聞いた
「この洞窟の奥によ、アトランティスっていうカマキリ型の怪物がいるんだよ、そのカマだ」
怪物か、何回か演習はしたが実践は違う、波動もいつでも出せるように準備するか、そう思っていたら前方で「リーダー、いましたアトランティスです」そう声がしたので槍を構える。
「よし、A隊は波動で遠距離、俺たちB隊は近・中距離攻撃だ、行くぞ」リーダーが叫ぶ
そこからはかなり優勢だった、B隊は一定の距離を保ちながら攻撃し遠距離は3人という少ない人数ながら善戦した
しかし、「うわあああああ」突然後ろから悲鳴が聞こえ振り返ると遠距離役の3人が殺されていた。
死骸の後ろから白いアトランティスが現れる。囲まれた!!「死にたくない、死にたくない」頭が真っ白になった
リーダーが「おい、瞬!!逃げろ!うおおおお」そう叫び白いアトランティスに立ち向かう。
他の仲間が次々と死んでいく「逃げなきゃ、逃げなきゃ!!」しかし足が動かない、アトランティスが瞬にカマを振り下ろす。カマが深く体を切り裂く「うああああ」悲痛な叫びをあげる、さらに二撃目が振り下ろされた
「ドスッ」鈍い音が響いた、瞬は目をゆっくり開ける「リ、リーダー!!!」カマはゴドルフの横腹に突き刺さっていた。「に、逃げろ、生きろ」そう言い目を閉じた
瞬は悲しいとか苦しい感情は一切無かった「殺してやるよ」そうつぶやき疾走、「‘魔‘氷雪系槍術ブリザードハウリング!」槍の先に漆黒のオーラを纏わせた
アトランティスはゴドルフの死体を投げ飛ばしカマを振り下ろした「そんなもんかよ、笑わせる」刹那、アトランティスの体が砕け散った。
白いアトランティスは急いで逃げようとする「逃がすか!‘魔‘氷雪系槍術スケルトンアイス」槍先から白銀の光弾が
飛ぶ、武器をしまった瞬間、白いアトランティスも砕け散った。
「俺は何してたんだ、そうだ!リーダーとみんなは!?」死骸が辺りに散らばっていた。瞬は「リ、リーダー目を開けてくださいカマを取りに来たんでしょ、ねえ」涙が止まらなかった、あんなに強引だったくせに恩なんてないのに
「う、うあああああああ」涙が止まらなかった。