二 (書き直し予定)
ちょっとヤバい事欠いてるので書き直す予定です。
近年、若返る方法は国家機密にながら研究された。
その裏にはちょっとした小話がある。
近代化した日本と言う島国は世界一の機会国家として名を広めた。しかし、その裏では莫大な借金を抱えていた。
ある時、その借金を丸まる返せるほどの埋蔵金を見つけたらどうだろう。そんな夢のような話は奇跡的に起こるのだ。
問題は、その埋蔵金の持ち主だった。
持ち主は、最近までごくごく普通に老後を暮らしていた年寄りなのだ。その年よりは妻に先立たれ、使い物にならない事から唯一の身寄りの娘には厄介者として扱われた。
そんなあるとき『』それは科学者でもその地域に必ず有ると言われていた宝だった。
しかし、その年寄りは娘ではなく孫息子二人に遺産を託すと言ったのだ。だが、それは口述であり、年寄りは遺書を残さずに植物状態へと陥ってしまった。
その娘は夫である男性と離婚していた。その環境は女手一つで二人の息子を育てる事に困難だった。娘はその遺産を自分の物にする事に決めた。
しかし、年寄りが残したのは埋蔵金の埋められているところの記された地図だけである。しかし、娘には考えが有った。
娘はその地図を元夫である男性に売ったのだ。その男は政府に関する研究員であった。その男は初めは信じていなかった者の、ある条件と引き換えにそれを引き受け入れた。
だが、地図の地形には若干のずれが生じていて、記された場所には無かった。絶対あるはずの埋蔵金が見つからないのは惜しいのだ。
そこで考えられたのが若返る方法である。これに相当される時間はこれから先増え続ける借金を返す時間と比べれば少ない。
そこでこのプロジェクトが立ち上げられたのである。しかし、それには頭脳があり長期の研究に耐えられる若者が必要であった。そのために、男が娘に出した条件は、長男である歳の離れた息子を引き渡す事であった。
こうして、年寄りは臨んでもいないのに生かされることとなり、幼い兄弟は引き離される運命となった。
全ては所詮金の為なのである。