15話 運高等専門学校の地下
「それじゃあ次は地下に行こう」
「地下!?」
俺たち3人は又しても驚かされた。
「巴先生は?」
間人さんが聞くのに想田先生が返す。
「今いるかなー」
「さっきいたよ」
「え、そうなんですかなら地下の前に巴先生に挨拶しに行きましょう」
◇
室名札には保健室と書かれている部屋に入った。
そこには白衣を着た1人の女性がいた。
「巴先生すみません生徒が来たのですが今大丈夫ですか?」
巴先生と言う人がこちらに来て腕をドアに掛け見てくる。
「別にいいですよ」
俺たちは想田先生と一緒に保健室に入った。
「この方は養護教論の先生、巴八奈羽先生です」
「ふ〜ん、君たちが生徒ね。3人、これで全員?」
「今の所はそうですね」
「分かりました。これから宜しくね。私はここでいわゆる保険の先生やってるからここ来て怪我とかしてたら治すよ」
「巴先生には運の性質で命拾いがあるから巴先生の所に来れば最悪死にはしないよなんてね」
想田先生が少し冗談めく。
「うん。巴先生にも挨拶したし次は地下に行こうか。巴先生ありがとうありがとうございました」
想田先生が話を進める。
「もう行くのかい、生徒たち。この業界は怪我とかしょっちゅうだろうから怖がらずに私の元へ来るんだよ非常勤だから私がここにいるか分かんないけど気軽に寄ってね」
「「はい」」
俺たちは返事をする。
俺たちは保健室を出た――
◇
地下へは普通に階段を降りて行った。
地下は訓練場のような形になっていた。的何かも貼ってある。
「地下も結構広いですね」
花青が言う。今宵がフラフラと色んなところを見に行った。
「今日はここで皆には運の練習をしてもらおうと思ってます」
俺と花青、今宵が想田先生の方を向く。
「ここは皆が運の練習や修行をするのにいいと思って作った所なんだ地下だから音も外には漏れないしねだから存分に運を使って欲しい」
「「はい」」
俺たちは返事をする。
「始めるんだねー」
間人さんが話した。
「と言うことで先ずは説明からしますね」
想田先生が語りだす。
「通常の運と運の顕示の説明まではしたよねで花青が使う運の隠匿顕示。あれは性質の奥に隠れている性質を表に顕示することを言う。因みに隠れている性質と隠れていない性質があるから全ての性質でできるわけじゃないよ」
「なるほど」
花青が頷く。
「通常の運の顕示でも高い火力を出すためには火力と比較して同程度貯めがいる。貯め無しでやるのはかなり難しい」
想田先生が続けて話す。
「今宵がやってた運を吸う。あれも運を引っ込めるのとは感覚が違い難しい。運の顕示の高い火力を貯めなしでやれとは言わないけど他はできるようにここで練習しよう」
最後にと想田先生が言う。
「知識として、運は相手に渡せる。実は渡された運や吸ったりした運は自分で使うことができてその貰った相手の運の顕示も実は使えるが貰った分の運分だけです」
先生が続けて俺たちに話す。
「運の性質同士で違いがあるためこれは慣れている自分の運や運命のブーケトスなど特殊な譲渡をされた人を除いて先ずできない技ですなので知識として人の運を貰って運の顕示はほぼ無理と覚えておきましょうこれは細密操作でも無理です」
「分かりました」
花青が返事する。
「「はい」」
今宵と俺も返事をした。
「それじゃああの的目がけて運の顕示から始めて」
想田先生は今宵の方へ行き話し掛けた。
「今宵は不運の顕示ができるように練習しよう」
「分かりました」
俺は前、邪神に対して縁を使ったが威力が弱すぎて全く引っ張れなかったことがあったから椅子を置き引っ張る練習をした。
想田先生が顕示の感覚を教えてくれる。
恐ろしかったのは花青だ。
想田先生からやるように何か指示が出るとほぼ一発で全てやっていた。細密操作というのは凄いみたいだ。
それから俺たちは想田先生に教えられながら偶に間人さんからの妨害を受けつつ運の練習をした――
◇
数日たった。
あれから練習は続いてやっている。
「そろそろいいかな」
想田先生が声をかけてきた。
「これから実戦に行こう」
「実戦っていうと邪神と戦うってことですよね」
今宵が聞く。
「そうです。でも1人ずつってわけじゃなく3人で協力してこなしてもらいます。まあここにいても分かんないですし早速行きましょうか」
◇
俺たちは先生の運転する車で廃工場にやってきた。
「運師が見つけた奴みたいでここには大きい邪神が一匹いるとの情報です。位は中級らしい――」
ディロンディロン
想田先生のポケットから音が聞こえる。
「あ、電話だ。まそういうことだから今の君たちならいけると思う。私は電話してから行くから先に行っておいてください倒しちゃっていいですからね」
「じゃあ行くか」
俺が2人に言う。
うんと2人とも返事をした。
邪神のいる廃工場へと俺たち3人は入って行った――――




