13話 運勢占い–後篇
万貴音は目を瞑って祈るように静かに探る。
「……こ、これは凄いなこの花青って子は歴代でも想田を除いてナンバー1になれるんじゃないか」
「え」
想田先生が驚いた。
「なんでした」
花青が思わず聞く。
「君には大きく分けて2つの幸運の性質がある。まず1つは君が貰ったであろうこの界隈じゃちょっとした有名な性質である運命のブーケトス。因みに運命のブーケトスがなぜ有名かっていうのは聞く?」
「聞きたいです」
花青が言う。
「運命のブーケトスは知っての通り他人に譲渡できる、しかも譲渡した前の人の性質を運命のブーケトスの性質の中に刻んで、だから譲渡すればするほど強くなるのがこの性質の特徴。更に運も膨大になるでも中に刻まれた運を引き出して扱うのはそう簡単じゃない」
万貴音さんが続ける。
「ここで花青くんのもう1つの性質が凄く役に立つ。それが細密操作・片」
「細密操作!?」
想田先生がまた驚く。
「細密操作ってそんなに凄いんですか?」
花青が不思議そうに問う。
「別の性質を持ってる人が持つと強いですね。運師が死んでもできないような高等テクニックがある程度の練習でできたりします」
想田先生が続ける。
「私の性質は普通の性質とは違うのですが光背を出すと光背に備わってる細密操作が発動する形になってます」
「確かに楊おばさんの結婚式の時ちょっと聞いただけでできるようになったな」
花青がグッパー手で運の感触を感じる。
「性質が強いかどうか、運の量があるかないか、運師って運だからね」
万貴音さんが花青に語る。
「ま、花青くんのはまだ細密操作・片なんだけどね」
「その片ってなんですか」
花青が疑問を投げかける。
「片って言うのは完璧に全て揃ってない欠片の状態のことを言うの。まだ完全な細密操作が出せないってことでもいずれ使っていくうちに欠片が修復されていって完全な状態になるだろうね」
「そうなんですか」
「後ね、運命のブーケトスの隠れた性質は有名だから相手にもバレてるかもよ気を付けて、内容は後で想田先生から聞きな」
「ありがとうございます」
「それじゃあ次で最後」
俺は花青と変わり席に着いた。
「こんにちは」
万貴音さんが挨拶してくる
「こんにちは」
「待たせてごめんね名前は何ていうのかな」
「重命紡弘です12星座占いでお願いします」
「分かった誕生日は?」
「8/20です」
「獅子座だね」
万貴音さんが答えた。
目を瞑り静かに祈りを捧げるような体勢になる。
「ん?」
万貴音さんが唸る。
「想田の生徒は不思議な子が多いいね。教師するの大変だよ」
「これにやりがいを感じているので」
想田先生が答える。
「そっかならいいね。えっとね、重命くん性質はね3つあります。」
「3つ!?2つじゃなくて?」
「そう3つ。私が占いで見えてるってことは君が気づいてないだけで何処かで使ってるよ」
「やっぱり3つか……」
想田先生が呟いた。
「言うよ、先ず1つが重命くんが先天的に生まれた時に得た生。これは生まれるの生こうかは再生の力だね」
「はい」
「まあこれは知ってたか、で2つ目がこれ……君の性質じゃない……よね?」
「えっ、はいそうです」
「やっぱりね」
俺は当てられて少し驚いた。
「2つ目は縁だ。人と人の縁を巡り合わせたりする効果があるね後、攻防的な意味ではくっつけたり離したりできるね防ぐこともできるかも」
「なるほど」
「そして重命くんも知らない3つ目の性質は――」
緊張して来た。
「記憶操護」
「記憶操護……」
「効果は記憶を忘れないように護ったり操作されないようにしたり相手の記憶を操作して忘れさせたりする事もできるけど相手との距離が近場でないと使えないかな」
「なるほど」
「以上!」
万貴音さんが締めた。
「それにしても凄いね性質複数持ちが同じ学年に2人も、今年は大豊作だ」
「いやほんと、一応言っておきますけど今宵も運を吸えるんだ今宵も凄いですよ」
ちょっと気圧されていた今宵を想田先生は励ます。
「はい想田先生」
「ここにいる皆低級じゃなくて極級になったりして」
万貴音さんが言うのに俺は質問した。
「低級とかってそう言えばまだちゃんと聞いてないです」
「え、そうなの簡単だよ」
万貴音さんが説明する。
「階級があって低級、準中級、中級、準上級、上級、極級の順に強くなっていくんだ。これは運師も邪神の強さも同じだよ。これだけ覚えてれば大丈夫」
「なるほどそう言うシステムだったんですか」
「皆には最初階級を付けるために運階級試験に挑んでもらうことになるけどその前にしっかり修行するから安心して」
想田先生が言った。
「運階級試験」
今宵が力を入れる。
「それじゃあこれぐらいかな今日は来てくれてありがとうね皆それと、想田先生」
万貴音が明るく話す。
「ああこれてよかったよ」
そう言って俺たちは先生と共に外へ出た。
◇
ここは運高等専門学校――――
門の前に1人の別の学校の? 制服を着た女子高生がいた。
こっちに近づいてきた。
「君名前は?」
「重命――」
「君が紡弘か!」
いきよいよく手を握ってきた。
「私は間人春私と付き合ってくれないか?」




