1話 ついてる日
「なんだこれは……」
そこには目視では分からない程の大量の禍々しい不運を放つ地帯を封印していた1つのお墓があった。
「10万? いや2、30万はいるぞ」
この者、想田託士は発見した――数え切れない程の封印された邪神を。
◇
パンッパンッと2回手を叩く。最後に1礼し2礼2拍手1礼。
お母さんの体調が良くなりますように――
俺、重命紡弘は神社にお参りをしていた。学校へ行く前に寄ったのだ。なので今は学生服を着ている。
俺の母は体が弱く病弱である。今も熱を出していて家で休んでいる。今日はそんな母の健康を願った神頼みだ。
今より母の体調が良くなり風邪に掛かりづらくなればいいんだけど……
ガサガサ
神社の建物が建っている本殿の草木が多少生えた場所の横に人がなにやら音を立てて触知していた。
業者の人かな?
その男はこちらをチラッと見るや軽く頭を下げて奥へ行ってしまった。
こっちも合わせて会釈した。
邪魔したかな
俺は神社を出て学校へ向かった。
◇
学校へ着く前に神社を出てから感じていた違和感は段々と強くなっていた。
「おお、ぉおおお」
何故か分からないが神社を出てから体が段々と軽くなって足取りも楽になってくる。心なしか……いや、絶対に肩のこりも治ってる!
「肩痛かったんだよなー。俺じゃなくて母さんの体も良くなればいいんだけど……」
俺は自分の一年生の教室に入る。
◇
重命紡弘と名前入りの教科書などを出して待つ。暫く経った頃。周りの人達が集まりだしていた。周りの会話が聞こえてくる。
「今から俺ガチャ回すわ」
「いいねフェスやってるからな俺も回すわ」
クラスの生徒が自分の周りで談話していた。
ティラ〜ン〜ティラティラ〜ン〜
「おおおい!!」
ガチャを回した男は叫ぶ。
「一番欲しかったレアなやつ出た」
周りの人が集まり5人がまじかまじかと見ていた。すると
ティラ〜ン〜ティラティラ〜ン〜
「おお!やったー俺も出たぞ!」
「嘘だろ、俺も引くは!」
もう1人のガチャを回した人も当てたみたいでそれに続いて周りの人もやりだす。
「俺も出たー!」
「おい!俺も出たぞ!」
「おいどうなってんだよ俺まで出たぞ」
俺の隣で集まってた男子の集団が次々と同じレアなガチャを当てた。
えっ……
そのゲームなら知っていた。俺は今はもうやるのをやめて別のゲームをやっているが今も流行ってる人気のゲームだ。普通あのゲームの最高レアは連続で出たりしないんだが――
前にいた女子が他の女子に話しかけた。
「うわっめっちゃ映えた写真撮れた見て見て」
「うわすご」
他の女子も話す。
「ちょっとまって、うちまで撮れたんだけどてか撮れば撮る程いい写真撮れるんだけどぉ!」
俺の前にいる女子グループもいい写真が撮れまくるそうだ。
俺に近くない方の人達には何も起こってないみたいでガチャ外したーなど聞こえてくる。俺に近い人たちだけにいいことが起こっていた。
神社から体も軽いしなんかいい日だな。
俺は今日が凄くついてる日なんだと、そう思った。
◇
授業も全て終わり俺は家に帰るため帰路についていた。
前に人が歩いている。その人の手から何かが落ちた。
カランッ
俺はそれを拾い上げ前の人に小走りで追いつき肩を叩いた。
「あの、これ落としましたよ」
「あん?」
男は振り返ると黒いサングラスを掛けていて凄い怒った形相でこちらをみながら言ってきた。
「ちっいらねえから捨てたのによー」
と言って俺が手に持っていたものを乱暴に取る。
取られたものをよく見るとそれは、ガムか飴のなにかしらのケースだった。恐らくさっき持ってもカラカラ音が鳴らなかったことから考えると中は空なんだろう。
つまりは捨てたゴミを返してしまったということだ。道端は良くないけども。
「クソガッ」
バシンと猛烈な蹴りを俺は片足に受けた。かなり痛い。
ちっと男は舌打ちしてその場を去って行った。
……痛い。足はまだずきずきする。
拾ったのはいいけど次からはよく物を見てから行動しよう。
俺は反省した。
家に到着すると母さんがいて――
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