2話 チート級無能支援魔導士
イア先生の突然の行動により、辺りが騒然とした…だが、それをイア先生が手で制止する。
「お前達はまだまだ発展途上、謂わば赤子のようなもの。そんな軟弱なお前達を、多士済々な魔導士に育て上げるのが、この学園だ。この学園に入学出来ている以上、基礎は出来ているものとする。となるとお前達に必要なのは実践だ」
イア先生は、魔力をいとも容易く操作しチョークを十本程浮かせると、それぞれを黒板に高速で書き始めた。次に声が発せられたのは、最後に発してから5秒後だった。
「お前達に最初にやってもらう課題は〝任務〟だ。その名の通り、指定された依頼を遂行すればいいだけ。だが、それぞれに難易度というのがあってな。今のお前達のレベルに合わせ、その課題が出される。今回のお前達の任務は…〝鋼靭蝿の討伐〟だ」
イア先生は黒板にでかでかと描かれた、気色悪い蝿の絵を指しながら、言葉を続ける。
「対峙したことがある奴なら分かるだろうが、鋼靭蝿はそこらの下級の魔物より強い。セリアルに入学する位の実力なら、これくらいは討伐できるようにな」
周囲から「え〜…」「無理じゃね?」「怖い」「zzz…」などの声が聞こえてくる。恐らく倒せる自信がないのだろう。実際、俺もその一人だ。鋼靭蝿はそこらの魔物とは一線を画する程だ。とても敵う道理はない。
「安心しろ。何も〝一人で〟というわけじゃない。今回、お前達には〝二人組〟を作って任務遂行を目指してもらう。ペアは各々自由に作れ…因みに…」
イア先生はにやりと微笑を浮かべ…。
「クリアタイムに順位を付け、上位に入った場合…〝昇級〟に大きく近づくかもな」
その言葉を聞いた瞬間、皆が目の色を変える。この学園の権力の全てとも云える〝階級〟が上がる可能性があるのだ。当然食いつくに決まっている。
「課題期間は今日中。もうペアを決めて、討伐に向かうと良い。それじゃあ、始めてくれ」
そう言って、イア先生は教室を出ていった。残された俺達は、途端にざわつく。
「…ペア…ね…」
誰も、俺とペアを組みたがる奴なんて居ないだろう。〝無能〟と組む物好き、なんて云われるのは目に見えている。ただそれでも、俺はこの任務を遂行しないとなんだが…。
「…誰か組んでくれる人居ないかね〜…」
因みに、目の前のカルミアには大勢寄っている。正確には分からんが、凄く強いのは確実だからな。組みたいやつは大勢居るだろう。
隣の奴はまた寝ている、さっきイア先生の話途中に聞こえた寝息はこいつのものだろう。もう起こすの面倒だし、邪魔するのも悪いから起こさないでおくことにする。
「…ん?」
視界の隅に、人が一人。黄緑髪で翠眼、肌はかなり白い。そんな女が、何かを探しているように辺りを見回している。俺は席から立ち上がり、その女の元に向かう。
「ちょっといいか?」
「えっ?」
彼女は俺の言葉に少し驚いたのか、肩を少し震わせた。
「…そう警戒しないでくれ。別に取って食う訳じゃない」
「あ、うん…分かった」
俺がそう言うと、彼女は強張らせていた肩を弛緩させる。俺はそれを確認した後、口を開く。
「俺とペアを組んでくれないか?」
「…っえ?」
予想外、と言った反応だ。…そう、〝予想できていた〟ではなく〝予想外〟。
つまりこいつは、俺がこの提案をするのを予測していなかった、って事になる。
「え、えっと…なんで私と…?」
「〝任務〟の都合上、俺達生徒はペアを作る必要がある。理由はそれだけだ」
「…ごめん…それは…」
そう言うと、彼女は俯いた。俺を避けたい、という感情じゃない。寧ろ、その逆の様に感じる。彼女は〝俺を自分から避けさせたい〟のではないのか?…となると。
「…もしかして、お前もペアになれる奴が居ないのか?」
「!…あ、う、うん…。そうだね…」
予想通り。
さっきの反応から察するに、こいつは〝自分なんかとペアを組んでくれる人なんて居ない〟とまで考えていたのだろう。
その理由は絞られる…が。俺を避けさせようとしている辺り…。
「…なんでだ?」
取り敢えず、そう訊ねてみる。すると彼女は。
「…迷惑を、掛けたくないから…かな」
そう、告げた。
「…迷惑を?」
「うん…だって、私は…」
一拍を置いて、その女は告げる。
「…〝落ちこぼれ〟だから…」
………。
「…落ちこぼれ?」
「……あ、自己紹介まだだったよね…?私はリーシャ・レイレンス。君はレイド君で合ってたよね?」
「ああ、そうだが…名前知ってるのか」
「もう全員覚えたからね」
凄いな、まさか覚えていたとは。しかも全員。どうやら記憶力はかなり良い方らしい。
「…で、落ちこぼれっていうのは…」
俺は無理矢理話を戻す。
「……うん…私は…〝支援魔法〟しか扱えないんだ」
「…なんだと?」
それを聞いた瞬間、俺は瞠目した。聞いたことがない。支援魔法しか扱えない、なんて。普通、魔導士であれば戦闘系の魔法は一つは持っている。だが、全てが支援系というのは前代未聞だった。
「支援魔法なら使えるんだけど…他はからっきし。戦う力がないから…落ちこぼれって呼ばれるようになったんだ…此処に来る前も、良くそうやって言われてたね…」
「…成程な…」
俺は思案する。…支援魔法〝しか〟扱えない…それは裏を返せば、支援魔法〝なら〟使える…か。
…俺の勝手な観測になるが、こいつは──。
俺は目を閉じ、そして開き。そして言った。
「だったら、さっきの俺の提案を受け入れてくれるか?」
「…えっ?」
希望的観測だが、俺はリーシャという魔導士に〝可能性〟を見出したい。そう思った。
こいつは…リーシャは、確実に。
「で、でも…私は〝落ちこぼれ〟で──」
「俺も〝無能〟って揶揄されてる。だからペアが作りづらいんだ。どうせあぶれ者になる。リーシャもこのままだとあぶれ者になる。だから俺とお前で組むんだ。それに支援魔法なら、俺みたいな奴にも役立つんだよ」
殆どの支援魔法の強化値は、乗算ではなく加算。強さ関係なく、一定量だけその能力が向上する。
簡単に言えば、攻撃に関する能力値を上げる支援魔術があったとしよう。強化値は+100。それを攻撃力10のAと攻撃力10000のBに付与する。
するとAの攻撃力は110となり、標準の11倍。Bの攻撃力は10100となり、標準の1.01倍。
Bからすれば大した強化じゃなくとも、Aからすれば相当な強化なのだ。
とどのつまり、元の能力が低い俺にとって、加算型の多い支援魔術は有り難いことなのだ。
「えっ、と…」
「頼む。俺と組んでくれ」
頭を下げ懇願する。それに観念したのか…。
「わ、わかった…!ペアになるから…!ほら、頭を上げて…!」
「…ああ、ありがとう」
…と、俺が言った直後。何やら嘲るような嗤いが聞こえてきた。
「…」
俺はあちこちに視線を飛ばす。幾つかのグループが、俺達を見ているようだった。大凡、「なんか〝無能〟と〝落ちこぼれ〟が組んでるぞ。マジウケるw」という感じだろう。
「質が悪いな…直接言えば良いものを」
「えっと…」
縮こまってしまったリーシャに、俺は諭す。
「気にするな、あいつらは自分が周囲に気を使っている余裕があると思い込んでる愚か者だ。そんな奴放っておけ」
「…うん、分かった」
リーシャはそう納得し、少しばかり吹っ切れた様子だった。
…対する俺だが…聞こえていたのか。周囲の視線が集まっていた。〝無能〟に愚か者と罵られたことがそんなにも不服か?
これだけ集まると、流石の俺もイラッと来るな…。
…と、そんな事を思っていた時。
「…はぁ、困ったわ」
さっきまで大勢に詰め寄られていたカルミアは、いつの間にか俺達の側に居た。いつから居たんだ…?音も気配も無かったぞ…?
「…カルミアか。ペアはもう決まったか…?」
「あんなの全部撥ね除けたわよ…。正直言って、中途半端に戦える魔導士が居ると戦いづらいのよ」
「というと?」
「勝手に前に出て、私の魔法に巻き込まれるのがオチってこと」
「ああ、そういう…」
上位魔導士の欠点とも言える〝一匹狼〟。魔法の威力が高すぎるが故に、敵味方の区別なく殲滅してしまうという、途轍もなく惨い事態になる可能性があるから組めない…か。
「しかも、やる気まで中途半端にあるから、ついて来るなって聞き入れて貰えないし…はぁ、居ても問題ない子見つけないと…レイド、誰か居ない?」
「…そう言われても…あ。ならあいつはどうだ?」
俺は心当たりのある奴…俺の席の隣で寝ている少女を指差す。
「…さっき話しただけだから分からないが…多分、あいつは基本的に寝てる。ペアを作るだけで、一人で討伐するなとは言ってないし、あいつと組むのが良いと思うぞ」
「あ、成程…戦闘に参加しないなら、別に威力を気にする必要がないのね…でも」
カルミアはその少女に目を遣る。
「…凄く気持ちよさそうに寝てるわね」
熟睡している彼女を起こすのは、カルミアでも気が引けるのだろう。
「…仕方ない、俺が起こすか…」
俺は寝ている少女の側に寄り、先程と同じように身体を揺らす。
「…んんぅ…ん〜…」
だが、今度は中々起きない…もう少し強く揺さぶってみると…。
「ん〜…ペロッ」
「ん…!?」
俺の手が彼女の口の前に来た瞬間、指を舐められた。予想外且つ、感じたことのない感触に、思わず驚く。
「っ…おい、起きろ」
「…ふぇ?…ん〜、何?」
のんびりと背伸びをしながらそう聞いてくる少女。やはり完全に寝惚けている。
「お前話聞いてなさそうだったから言っておくが…鋼靭蝿って魔物を討伐するために、ペアを作らないといけないんだ」
「ふあぁ〜…それでぇ?」
「…何もしなくて良いから、この女と組んでることにしてくれ。組まないと学園生活に関わるからな」
今カルミアを〝この女〟呼ばわりした事にカルミアは頬を膨らませて怒っていたが…それをスルーして俺は続ける。
「こいつとペアを組んだら、お前は寝ているだけで良い。どうだ?」
「ん…じゃあそうする〜」
「だそうだ、カルミア。良かったじゃないか」
「ええ、ありがとうレイド。…私はカルミア・ライミール、貴方の名前は?」
そういえば俺この女の名前聞いてなかったな。隣だし、一応名前を覚えておこう。
「…ティア・プラネタリウム。それじゃあ、私は寝ておくから、カルミアちゃん頼むね〜…」
そう言って、ティアは再び眠りについてしまった。毎回眠るの早いなおい。
「…んじゃ、俺はここで。リーシャ、行くぞ」
「あ、うん!すぐ準備するから!」
「…ふふ、負けないわよ」
「ああ」
いつ一体なんの勝負を取り付けたかは知らんが…なんの勝負なんだ?取り敢えずそれっぽく笑顔で返しておいた。そして俺とリーシャは、鋼靭蝿討伐へと向かう。
…鋼靭蝿討伐に来た。場所は危険地帯【泥黎の大森林】を囲うようにして形成されている【薄暮の大草原】。そこに、鋼靭蝿が多く確認されているらしいのだが…。
「…暗いな」
〝薄暮〟と称されるだけあるのか。薄暗く、視界は良好とは言えない。早いとこ討伐対象を見つけたいのだが…。
「…この辺りに鋼靭蝿が居るんだよね?」
リーシャがそう訊ねてくる。
「多分な。確証は無いが」
「…それ、大丈夫なの…?」
「大丈夫だ、俺の勘がそう言ってる。俺の勘は2割しか当たったことないけどな」
「じゃあ駄目じゃん!?」
そんな軽口を交わしつつ、探索を続ける。
…あれから、数十分が経過した。
…だが、一向に見つかる気配がない。まだ発見するには早い時間だが…俺の勘を頼りに来たから間違い無い筈だ…。
「…勘が外れたか…?」
「…2割しか当たらないなら、そうなるね…」
「…仕方ない、なら他の──」
〝他の場所を探そう〟と。そう言おうとしたが、それはある轟音によって掻き消された。
ドゴオオオオオオオオン!
〝何か〟が、土の中から勢いよく飛び出してきたのだ。巻き起こされる土煙を通して、その〝何か〟を注視する。
そこには、イア先生が黒板に描いた通りの、気色悪い、黒光りする蝿。所謂〝G〟のような見た目だが…こいつは。
「…鋼靭蝿…!」
──キシャアアアアア!!
鋼靭蝿の叫びが辺りを震撼させる。
「リーシャ、魔法の準備を」
「え?あ…うん!」
…冷静に、そう言い終えた直後。鋼靭蝿は俺に向かって突進してきた。速いが、直線的な軌道。避けるのは容易い。
俺はそれを避け、詠唱を開始する。
「此処は長の領域、制裁執行の場。我が身に仇なす愚者を屠れ、〝廷戒〟」
そう唱え終えると、頭上から無数の魔力の刃が、鋼靭蝿目掛けて落ちてきて、鋼靭蝿はそれをその身に浴びた…だが。
「…駄目か」
それらは見事に弾き飛ばされ、消滅した。
…弾き飛ばしたのは、鋼靭蝿の皮膚。
──鋼靭蝿の固有能力〝無寿鋼節〟。
鋼靭蝿という魔物には、寿命という概念がなく、討伐しない限り繁殖し続ける。更に、生が長い程、身体を覆う皮膚の硬度が向上する。〝廷戒〟を弾くとなると、こいつは…。
「少なくとも三年以上…か」
ただ、三年程度なら、そこまで脅威になりえない。五年なら素の状態では厳しいだろうが…そこはこれから分かる。
「…神聖なる灯火よ、魔を穿つ力を望むべき者に、〝聖星覇〟!」
…どうやらリーシャの詠唱が完了したようだ。俺の身体が力に満ち溢れる。
「…よし」
バフを得た時の高揚感に包まれながらも、俺は鋼靭蝿に突撃する。対する鋼靭蝿も、俺に向かって突進してきた。
お互いが衝突し、小規模な衝撃波が発生する。
「っ…硬い」
魔力を拳に固めたにも関わらず、その鋼靭蝿の皮膚には傷一つつかなかった。少なくとも、さっきの〝廷戒〟よりも威力は数段上だった筈だ。
…それなのに、奴には一切意味を成していなかった。
「ぐっ…!?」
鋼靭蝿が翅を叩く。すると、鋼靭蝿の勢いが増し…俺の拳を押し切った。俺は辛うじて顔を傾けることで、翅が頬を掠めるだけで済んだ。
「…」
俺は一度距離を取る。さっきの硬さ、どう考えても十年は超えていた。もしかするとまだまだ長く生きているかもしれない。
「キシャアアアア!!」
「…っち!」
鋼靭蝿の突進を受け流し、腹部に膝蹴りを入れる。
…だが、ただただ硬い金属の音がうるさく反響するだけだった。
「キシャア!!」
「くっ…!?」
鋼靭蝿は頭部先端についてある鋭利な触角を俺に向かって振り回してくる。靭やかで、斬れ味は一級品だ。
なんとか避けているが…このままだと支援魔術が切れたら為す術が無くなる…そう思ったが。
「日を仰ぎ、天啓を賜れ。その陽光は黎明を告げる神の宝具なり、〝耀真〟!」
「…お?」
俺はリーシャのソレに驚いていた。普通、支援魔法は1人では重ね掛けが不可という制限がある。出来なくはないが、術者に負担が掛かり過ぎてしまい、発動した瞬間術者倒れ、術者の発動していた全てのバフが解除されてしまうからだ。
だがリーシャは、それをあっさりと、さも当然かのようにやってのけた。
「…!」
再び鋼靭蝿の突撃。俺は真上に跳躍し、攻撃を躱す。鋼靭蝿がそれを追って飛来して来るが、その前に詠唱を始める。
「厳格な御神は、紫雷を行使し悪を滅する、〝罰雷〟」
ドオオオオオオオン!と。俺の〝罰雷〟が、鋼靭蝿に直撃した。どうやら効いたようで、鋼靭蝿の皮膚は一部剥げて、脆い部分が剥き出しになっていた。
「…よし、行けそうだ」
俺は全身に魔力を纏い、空中で態勢を変えて…皮膚が無い部分目掛けて渾身の蹴りを放った。
鋼靭蝿はキシャアアアアア!!と断末魔を上げ、内臓をぶちまけながら絶命した。
「…よし、これでいいか。リーシャ、助かった」
「う、うん…レイド君も凄かったよ…!」
「いや、リーシャの支援魔法のお陰だ」
「そ、そうかな…?ありがとう」
そう若干照れくさそうな素振を見せるリーシャ。
先の戦いを振り返る…リーシャは支援魔法の適正が恐ろしいほど高い、それこそ不自然なまでに。
先程の〝支援の重複〟。どうやら、リーシャの身体に負担は掛かっていないようにも見える。
…ということは、つまり。リーシャが自身に支援魔法を幾重にも発動すれば、リーシャは1人で戦う術が身に付くことになる。
…これは〝才能〟か。〝落ちこぼれ〟と蔑まれた故の努力の末に手に入れた技術か。後者だとしたら、こいつを馬鹿にした奴等にとってはさぞ皮肉だろう。
…一体どれほどの支援を重複させることが出来るのかは分からないが、上位魔導士から見ても喉から手が出る程欲しい人材だろう。〝落ちこぼれ〟という言葉は、完璧に虚飾された蔑称だった。
「…にしても、この鋼靭蝿、結構強かったな」
「うん…鋼靭蝿の中でも強い方かも」
実際、間違っていないだろう。鋼靭蝿の生の長さの平均は四年程度。寿命が無いとは言え、年を重ねる前に、魔導士によって駆除されるからだ。
昔、鋼靭蝿が百年生きたケースがあったが…その時、対処するのに上位魔導士数百人を動員せざるを得なかったらしい。
その為、その時から鋼靭蝿は可能な限り迅速に駆除するのが通例になった。
だからこの鋼靭蝿のように、十年程度生きている個体なんてのは、殆ど居ない筈だが…。
(…魔物側が隠れて生きている…?魔物に、そんな知性が?…まさか)
そこまで考えて、止めた。ここで、考えるような事でも無いだろう。
「…皮膚を剥いで持っていけば良いんだったな」
俺はそう切り替え、鋼靭蝿の死体から皮膚を剥ぎ取る。
「よし、帰るぞリーシャ」
「うん、わかった!」
…俺が皮膚を剥ぎ取ったのを見届けて、リーシャはセリアル魔法学園の方角へと歩を進めていく。
「…」
俺は鋼靭蝿の死体に目を向ける。ソレは、動かないまま。俺は辺りを見回して…。
「…一先ず回収しておくか。我の心象を現世に。我の器は宝庫と為す、〝魔空間〟」
俺がそう唱えると、鋼靭蝿の下に亜空間が生成され、鋼靭蝿はそれに呑み込まれていった。そして亜空間は何もなかったかのように、消失した。
「…さて、行くか」
そう呟き、俺もセリアル魔法学園へと戻るのだった…。
はい、お疲れ様です自分。
才能が無いと思い込んでるリーシャですが、これからその才能が十全に発揮される…と思います。もしかしたら、最終的には…。
ということで今回は以上になります!それでは!




