ファイル1−A 少年は少女と出会う
前回からかなり遅れている恐怖
「あっ…この左腕のこと?」
「それしかないでしょ、…で?アタシに用事って何?」
「あっ…えっと…先生から君について調べて欲しいって言われて…」
「は?どゆこと?」
正直、この話しを真に受けてくれるとは思わなかった。急に自分についてを赤の他人に調べられ、何に利用されるのかも分からないのに、「私は〇〇です!」だなんて、言うはずが無い。
「何でアタシについてを調べるの?馬鹿じゃないの?アタシの何を知ろうって、の!」
と、髪の長く、当たりが強い少女…A子と自分の名付けた彼女は、勢いよく自分の前に近づいた。
「嫌…実は僕にも分から…「はぁ!?」」
「何なのアンタ!急に呼び出しておいて分からない!?冗談じゃないわよ!もういい、帰る!」
「あっ!?ちょっと待って…うお!?」
「え?キャアアッ!?」
「痛てて…あ」
転んだ途端、雪絵はA子を押し倒してた。
「…」
「あっ…その…すっすみま…がふぅ!?」バチィン!!
勢いよく、ビンタされた。
「…二度と近づかないで」
「あ…」
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「成る程…それでこの有様に…」
「まだヒリヒリしてるんですよ!?…どうするんですか…これじゃあA子を調べられませんよ…」
「…そうだな、なら、残りの二人はどうだ?」
「残り…?B子とC子の事ですか?」
「そうだ、…彼女たちなら…もしかしてだが…大丈夫かもしれない」
「その自信、何処から来るんですか…」
何は兎も角、雪絵は先ず、B子の元へ行くことにした。
〜〜〜〜〜〜〜
「何なのよ…アイツ…勝手に呼び出して押し倒すなんて…」
現在、A子は学校から出て、自分の家に帰る最中だった。…だが、その前に起きたことに怒りを覚え、苛立ちながら下校していた。
「大体私を調べるってどういう事…?信じられない…今度会いにきたらぶん殴って…あれ」
「アイツ…私何処かで会って…うっ!?」
その瞬間、A子は雪絵について思い出そうとすると、鋭い痛みが脳を走った。
「なっ何…?なんなの…?」
数秒して、この痛みは収まった。しかし、A子はこのとき、彼が何者なのかが気になり、明日、彼に会ってみようと考えたのだった。
「ほんと…何者なの…?」
〜〜〜〜〜〜
一方、数分前、学校の校庭にて、花壇をずっと眺めている、…否、花壇の花に付いている小さな虫を眺めている少女がいた。彼女はその虫に興味津々で数時間前からずっとここにいる。小さな虫が花を登り、落ちて、それをずっと見ている。頭のアホ毛は横にずっと動いていて、まるで彼女の中にはその虫しかいないような状態だった。
「ほえ〜この虫さん頑張りますねー!頑張れー!あと少しで登れますよー!」
「…何やってんの?」
「…およ?誰ですか?貴方?」
そう、彼女こそが現在調べる対象の少女、B子である。