表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【コント】食いしん坊

作者: こんろんかずお

場所……男性Aの自宅

時間……15時頃

役……男性A=ボケ 男性B=ツッコミ


以下 AとBでセリフを記入



ピンポーン

玄関のチャイム音が聞こえる。

 

B「おーい、Aよ、遊びにきたでー」


A「いませーん」


B「おるやないかいー。おもいっきし、声が聞こえるやないかいー!」


A「……只今、電話に出ることはできません。ピーという発信音が……」


B「こらこら、そもそも電話やないやないかーい! ええ加減に家に入れてくれや!」


A「いや、マジな話何しに来たん?」


B「最初から、遊びに来た言うてんやろ! お前が悩みがあるから聞いてくれと言ったから、来てやったんやろうがボケ!」


A「あー、そっだったな、悪い悪い、まー入れ」


Aが玄関を開き、Bを家に招き入れ、居間に案内する。

居間には、ソファーとテーブルがあり、座る二人。


B「あ、これ差し入れな。何か話長くなりそうやしな」


A「お、悪いな。おおっ! 俺の好きなショートケーキやんけ! ありがとな!」


Aは紅茶を用意し、Bが差し入れで持って来たショートケーキを二人で美味しそうに食べていく。


B「なあ? ところで悩みって何なん?」


A「……今、非常に言いにくいんだが、言っていい?」


B「おう、俺とお前の仲だ。ドーンと来いや!」


A「……実はな、最近温かくなって、食べ物が美味しく感じてしまって、太ってしまってな。ダイエットの相談なんだよな……」


Aは子供のような笑顔で、美味しそうにショートケーキを食べていく。

Bはその様子を見て、目をパチパチさせる。


B「……そんなに思いつめているなら、食べる前に言えや!」


A「いや、そんな事したらケーキ食べれなくなるやないか!」


B「……お前、ダイエットする気ホンマあるん?」


A「……ダーイエットは明日から―」


B「あ、明日からやない、今日から、今すぐにやらんかーい!」


A「おお、スゲーなお前、よくわかったな。『今日からあげ』なんだよ夕飯」


B「その、『今日から』じゃないわーい! お前ダイエットする気ないやろ!」


A「その考え、無きにしも非ず!」


B「アホかお前は! 『何が無きにしも非ず!』だボケェっ! 保険かけくさった、言い回ししよってからに!」


A「そう言えば、かけると言えば、お前は唐揚げにレモンかける派?」


B「え? 俺はレモンかける派だけど? かけると酸味出て、油のしつこさが中和されるし、ビタミンCは体にいいんだぜ? レモンの皮はポリフェノールが含まれていて、動脈硬化予防にもなるしな」


A「へー、そうなんだ。俺はかけない派! せっかくの味が薄れるじゃん」


Bは、目をパチパチさせる。


B「え? お前マジでダイエットする気あんの? 少しは栄養とか食事バランスとか考えないと、早死にするぞ?」


A「えっ? それは嫌だなー、じゃどうすればいい?」


B「んー、お前の場合食事制限は難しそうだからな。とりあえず動け、カロリーを消費させろ!」


A「えっ? 俺左手の親指と、右手の二指は毎日使ってるんだけど?」


B「アホかー! スマホが左手の親指、パソコンのマウス操作で右手の二指ってとこだろうが、そんな部分的な運動じゃないわーい!」


A「あっ、もう一つあったわ」


Aはおもむろに立ち上がり、はいているジーパンのチャックを下ろそうとする。


B「ふっざけんな! さっさと、チャックを閉めろ! お前の汚らしいポークビーンズなど見たくないわい!」


A「……せめてシャウエッセン……」


B「えーい、こんな話どおでもいいわ! 食べ物の話からいい加減離れんかい! この食いしん坊バンザイが!」


A「え? 何『食いしん坊漫才』?」


B「アホ! これは漫才やない、コントや!」


二人「……お後がよろしいようで!」


おわり









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] とてもテンポ良く、サクサクした感じでお話が進んでいきました。読みやすかったです。 [気になる点] A「いや、そんな事したらケーキ食べれなくなるじゃん?」 この台詞だけ、気になるのは私だけか…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ