剣による平和、秘密による威圧、たった一人で国と戦って悟った話
ゲームって面白いですね。
現実では出来ない様々な争いを仮想体験出来る。
そして仮想体験を通じて、この世の見えざる本当の姿を見る事が出来る。
私は下手の横好きではありますが、色々なゲームにハマりまくっていた時期が有りました。
その中に村ゲーと呼ばれるジャンルのゲームが有りました。
ブラウザでプレイする多人数参加型のオンラインゲームです。
六角形の山や森のマス目が並ぶ目茶苦茶広大なフィールドにプレイヤーは一か所自分の村を持ち、資源を貯めて建物を作ったりレベルアップして発展させます。
ある程度育てば溢れる資源を消費して、離れた場所に2番目、3番目の自分の村を開拓します。
村の発展をさせたり、兵隊ユニットを生産するには数分から数時間、物によっては数日掛かり、プレイヤーは実行ボタンを押したらブラウザを閉じて寝たり出勤し、次の日に開いたら出来ていると言ったペースでプレイします。
当然他のプレイヤーも同じサーバーでプレイしているので、村が有るのは見れますし、兵隊を送り込んで襲えます。
他人の開拓村を攻撃し、資源を略奪し、建物を破壊してレベルダウンさせ、最後には村ごと奪い取る事が可能です。
この略奪行動を『モヒる』と呼びます。
むしろそこがこのゲームのメイン要素で弱肉強食の世界です。
私は絵柄や雰囲気が自分の好みだったのでアカウントを作って、その世界にログインして自分の村を一つ作りました。
『鉱山を開拓しよう』『畑を作ろう』『兵舎を作ろう』『歩兵を一体作ろう』
操作を教える為の初心者向けのチュートリアルクエストが幾つも有るので、一つ一つ完了させてご褒美の資源を貰っていきます。
村が一定以上発展するか、プレイ開始後何日か経つと初心者保護用のバリアが剥がれます。
そうすれば他のプレイヤーに襲われる様になります。
当然ガチプレイヤーが沢山居て、自分より早くプレイ開始して発展し、他のプレイヤーの村を襲いまくって資源を略奪し、より強大になっているので普通は勝てません。
攻略Wikiを見たりした結果、プレイヤーが生き残る手段は以下です。
①運任せで生き残る
プレイヤーは沢山居るので、モヒカンプレイヤーの毒牙が自分に来ずに他人に向くのを祈ってプルプル震えながら成長を続ける。
②国に所属する
プレイヤー同士が集まって国を作ることが可能です。
つまり20人、30人のプレイヤーが集まって国を作ればそれらは全員味方になったという事です。
一人のプレイヤーがモヒられたら、国のベテランプレイヤーだったり、国の複数プレイヤーが軍隊を派遣して相手を滅ぼす……という威圧感を匂わせます。
当然大きな国に所属するほど安心出来ます。
弱小国の場合は、モヒってきた相手がモヒカン野郎ばかりで構成された大国だった場合、国ごと食われてしまう緊張感の中生きる事になります。
国王のプレッシャーも大きいでしょう。
③サーバーリセットによる初期化直後からダッシュしてトップに立つ
要するに廃人の選択肢です。
サーバー開始後に猛烈に開拓し、時には複数プレイヤーか、秘密の複数アカウントから資源をかき集め、スタートダッシュして成長してから、後進プレイヤーをモヒってカモにしていきます。
課金しまくりも有り。
現実的に廃人は個人でサーバー内でランキング最強のモヒカンになれます。
私は①を選択しました。
そしてしばらくは平和に過ごしていたのですが、ある日帰宅してからログインするとついにメッセージが表示されました。
【xxxx/xx/xx xx:10:10 あなたの〇〇村が〇〇に襲撃されました。防御兵20人が倒されました。木〇〇、金〇〇、石〇〇、食料〇〇が強奪されました。】
【xxxx/xx/xx xx:12:13 あなたの〇〇村が〇〇に襲撃されました。木〇〇、金〇〇、石〇〇、食料〇〇が強奪されました。】
【xxxx/xx/xx xx:12:16 あなたの〇〇村が〇〇に襲撃されました。木〇〇、金〇〇、石〇〇、食料〇〇が強奪されました。】
【xxxx/xx/xx xx:12:18 あなたの〇〇村が〇〇に襲撃されました。木〇〇、金〇〇、石〇〇、食料〇〇が強奪されました。】
※大体こんなだったという記憶で書いているので、文言の詳細は違います。
ついにモヒられてしまいました。
ついに悪い奴に目を付けられてしまいました。
一度襲われ、防衛を突破されたという事は、自分が相手より弱い事が知られてしまったという事です。
そうなると自分の村は餌場認定され、資源が沸き上がる一定期間おきに略奪モヒカン共がそのプレイヤーの村から襲って来ます。
そして個人の力ではもう打開不可能です。
テクニックがどうとかじゃなく、物量の大小で勝敗が決まるゲームなので奇跡の大逆転なんて絶対に有りません。
発展によって相手を追い抜くなんて事も絶対になく、モヒられ続けるので差は開く一方です。
しかもそのプレイヤーの情報を調べてみると、サーバー内のランキングのトップページに載っている程の30~50くらいのプレイヤーで構成された超大国に所属するトッププレイヤーです。
ここでプレイヤーが取り得る選択肢は以下です。
①そのプレイヤーを肥やし続けるのは癪に障るのでアカウントを消して村を消す
当然全部消えるので、再度アカウント作り直せば1からやり直しです。
しかも他のプレイヤーは育っているので、最初より状況は悪いです。
②大きな国に助けを求めて入れて貰う
大きくて武力に自信のある国ならば、入れてくれるでしょう。
でも小国の場合は襲われているプレイヤーを入れる事は敬遠し、『襲われているプレイヤーは国に入れません』と明記してたりします。
藪蛇は嫌ですし、超大国のモヒカン国に襲われているプレイヤーが小国に入ってきたら、流れで国ごと食われてしまうかも知れないからです。
③メールで話し合って許してもらう
ゲーム内にメールでのプレイヤー同士のやり取りをするシステムが有ります。
心優しいモヒカンであれば、上手くやれば見逃してくれるでしょう。
心優しくないモヒカンでも、定期的に資源を上納すれば過度な略奪は止めてくれるかも知れません。
④戦う
実力が拮抗しているなら何とかなるかもしれません。
モヒカン側も敵は貴方だけでは無いので無駄に兵士を消耗したくないからです。
でも一度防衛突破されてる程度のプレイヤーはまず勝てないでしょう。
村の規模から見てもそのモヒカンは私の数倍。
戦ってもまず敵いません。
私はとても大人しい性格なので、対応に悩みました。
襲ってきたプレイヤーにも『やめて』メールを送りました。
まぁ、無視です。
――――― 私の村の長になった妄想モード ―――――
村の中央の集会所に人々を集め、私は高台に立って皆を見回した。
この村の存亡の危機である。
大人も子供も、男も女も皆不安そうな顔で私に注目している。
私の中で結論は出ているが、それには村の人々にも覚悟して貰う必要がある。
少年達、青年達の顔を見回した私には、彼らが無慈悲に斧で切り裂かれて叫びながら息絶える未来の姿が想像に浮かび、胸が痛む。
だが我々には誇りが有る。
奴隷の平和など望まない。
私は天を仰ぎ、片手を太陽に差し出して心の中で祈った。
(神よ、蒼天よ、我らが祖先よ、どうか滅亡の危機にある我々を救いたまえ)
そして伝令役の男を呼ぶ。
「メッセンジャー、ここへ来るのだ」
「ははっ、参りました」
私はモヒカン国へと送るスクロールを取り出し、村の人々に方針を伝える為にも読み上げた。
―――――――――――――――――――――――――
私は以下の様な内容のメールを、私をモヒったプレイヤーが所属する国の国王に送りました。
【送ったメールの要点概要、※記憶なので詳細はあやふやです】
・あなたの国に所属する〇〇というプレイヤーに襲われました。彼の襲撃を停止し、受けた被害の損害賠償を要求します。
・要求が聞き入れられない場合、私は貴方の国に所属する全プレイヤーの全村に対し、攻撃を開始します。
・私はこれより何日間であろうと延々と、24時間絶え間なく、貴方の国に所属する全プレイヤーに対して攻撃を継続し、隙あらば開拓村の略奪と解放による得た村の破棄を繰り返します。
(なお、24時間絶え間なくずっとというのはハッタリ、戦争開始が金曜の夜で、戦えるのは休日の終わりまでです)
・私が継続して貴方の国から攻撃を受けて多くの兵士を作れないと思うかも知れませんが、このゲームには1プレイヤーに付き一人、ヒーローユニットが存在します。
ヒーローユニットは時間はかかるものの何度も蘇生出来、防備の薄い村であれば単独での村略奪も可能でしょう。
・要求が受け入れられない場合、貴方の国のメンバーは全員、絶え間なく不安の中を生きる事になるでしょう。
要するにテロ宣言です。
もし自分や他人の武勇伝を語る場合、余裕しゃくしゃくだったと人は言うでしょう。
戦争を決意する国の指導者もカメラ上では余裕の姿を見せるでしょう。
ガチバトルはそんな甘いものでは有りません。
勝ちの戦略やビジョンなど見えません。
内心ガクプルです。
メール送信の瞬間、私は極限の緊張に包まれた異常な興奮状態にありました。
自分が自分じゃないような感覚です。
当然無視されました。
モヒカンプレイヤーを多数保持する国にとってこんなメールは日常茶飯事なのでしょう。
返答の代わりに、何時間か後にログインすると画面がメッセージで埋め尽くされていました。
【〇〇の軍隊が貴方の〇〇村へ進軍中です。到着まで00:10:13】
【〇〇の軍隊が貴方の〇〇村へ進軍中です。到着まで00:10:15】
【〇〇の軍隊が貴方の〇〇村へ進軍中です。到着まで00:10:18】
【□□の軍隊が貴方の〇〇村へ進軍中です。到着まで00:25:13】
【□□の軍隊が貴方の〇〇村へ進軍中です。到着まで00:25:16】
【□□の軍隊が貴方の〇〇村へ進軍中です。到着まで00:40:33】
【◇◇の軍隊が貴方の〇〇村へ進軍中です。到着まで01:30:13】
【◇◇の軍隊が貴方の〇〇村へ進軍中です。到着まで01:30:18】
:
以降延々と続く。
――――― 私の村の長になった妄想モード ―――――
「村長! モヒカン国から次々と軍隊が迫って来てます!」
「モヒカン国の上位プレイヤーが次々と軍隊派遣してきてますよ!」
「どうするんです!? 村長」
私は兵士達を一人ずつ指さして指示を下した。
「アルベルト、〇〇の首都南3マスに位置する〇〇α開拓村へ進軍せよ。
ミシェル、〇〇の首都東2マスに位置する〇〇β開拓村へ進軍せよ。
ルーデンス、□□の首都北東7マスに位置する□□開拓村1へ進軍せよ。
(以降、リストアップしたモヒカン国に所属する多数のプレイヤーの多数の村に一人ずつ進軍指示を出す)」
私は100を超える村々へ兵士一人での進軍を指示した後、今度は別の兵士集団を呼び出して言った。
「この村へ向かって来ているのはモヒカン国主力プレイヤーの軍隊だ。
まともに戦えば我々は一発で塵となって消えるであろう」
「そんな!?」
「村長!?」
「いいか、お前達は100人毎のグループに分かれ、今から指示する村へと援軍に向かえ。
第一部隊、◇◇の首都へ。
第二部隊、◆◆の首都へ。
第三部隊、(以下略)」
続いて偵察兵達を呼びよせる。
「モヒカン国の主力プレイヤーは□□だ。
お前達は200人ずつに分かれ、□□の全村に向かって秘密裏の進軍し、潜り込んで内情を探れ」
「大丈夫ですか村長?
相手の村に偵察防衛兵が居れば、その数が多ければ我々は全滅します。
無駄死にになってしまいますよ?」
「相手はトッププレイヤーですよ?
無防備な訳が無い!
絶対多数の防諜兵を配置して護衛してますよ!」
「答えよう。
……分からない。
防諜兵が居るのか、多数いるのか、全く分からないしお前達が手も足も出ずに壊滅する可能性も捨てきれない」
「そんなぁ!?」
「だがこれは村の存亡の掛かった総力戦だ。
行け!」
偵察兵を送り出し、今度は村の英雄を呼ぶ。
「英雄カールよ!」
「ここに」
「〇〇の首都西に隣接する〇〇γ開拓村へ進軍せよ」
「御意!」
―――――――――――――――――――――――――
私が取った方針は以下です。
・多数の兵士をモヒカン国の多数のプレイヤーの多数の村へ一人進軍させる。
・ヒーローユニットも一人進軍させる。
襲われている側は、自分の村に敵が迫っていて何分後に着弾するかは分かるがその内訳は分からない。
つまり一人の兵士か、100人の兵士か、1000人の兵か、ヒーローユニットか分からない。
安心するには自分の持つ複数の村すべてに十分な防衛兵を駐留させる必要がある。
・長期間ログインしてないっぽいモヒカン国国民の村に援軍として兵士を派遣し、駐留させる。
もしもプレイヤーが起きているなら即座に送り返すでしょうが、起きていなければ放置状態になる。
なお、援軍兵士はその村の食料を食って滞在し続け、当然ながら味方が味方の村を襲う事は無い。
・絶え間なく自分の村にモヒカン兵が着弾して兵士を虐殺していく中、生産した兵士をちょこまかと援軍派遣する。
勿論、派遣先はモヒカン国の眠ってるっぽいプレイヤーの村である。
なお、過ぎ去った過去となれば武勇伝になりますが、やってる当時は勝てる見込みなんて有りません。
勝利のビジョンも有りません。
常に異常な興奮状態です。
多数のプレイヤーが自分に対して攻撃の意思を示して、画面を埋め尽くすほどの襲撃を繰り返しているのです。
自分はたった一人です。
で、試しに送った兵士がモヒカン国の開拓村を一つくらいゲットしました。
結果論ですが、そのプレイヤーは多数の開拓村を保持していたので全村に十分な防衛兵を割けなかったんだろうと思います。
そして私は多数の一人進軍をさせているので、どれが本命の進軍かも分かりません。
恐らく当時、国のメンツを守るために国王の村くらいには国民が防衛兵を派遣していた事でしょう。
さらに偵察兵がモヒカントッププレイヤーの防諜を貫通し、保持している兵士の種類と数の情報を複数得る事が出来ました。
私は興奮交じりに2ch、今でいう5chのその村ゲーのスレに、一人で国と戦って居る事、こちらがマークした多数の村の分布の画像、偵察に成功した兵力を書きました。
ここで意外な事が起こりました。
そのモヒカン国の国王が私にこういう内容のメールを送って来たのです。
【返答メールの概要】
・あなたの要求を認め、攻撃を停止しても良い。
・ただし貴方が2chにわが国のプレイヤーの戦力情報を公開したのは看過できない。
2ch上にて貴方直々の謝罪文を掲載せよ。
足掻いてみないと見えてこない物が有ります。
モヒカン国が恐れたのは、私のチマチマした進軍や駐留それ自体よりも、自国のトッププレイヤーの戦力公開だったのです。
村ゲーというのは戦力を秘密にしている、その秘密による威圧で成り立っています。
相手を攻めようとしても、相手は自分以上の戦力を保持しているかも知れない。
そうすると敗北し、連鎖的に自分がカモにされる、だから襲わないでおこう。
もしこの戦力が公開されるとどうなるか?
『確実に勝てる』と言う状況が分かってしまうのです。
そうなればメッキが剥がれたも同然で、確実に勝てるんだったら襲っちまえば良いんです。
モヒカン国はトップに君臨する国とはいえ、そのトップにも多数の国が存在する。
絶対に勝てると確信を持てば、国ごと別の国に食われて滅ぼされるかも知れません。
村ゲーはそういうゲームです。
これは現実の軍事技術でも同じでしょう。
M1戦車が、アパッチヘリが、イージス艦が目茶苦茶強い、と言われているらしいから怖くて攻めない。
その秘密による威圧感が軍事の一部です。
実はポンコツでしたってのがバレた途端に状況は変わり得ます。
これは沖縄駐留米軍とか日米同盟も同様です。
日本が襲われてもアメリカは見捨てるかも知れない。
でも見捨てないかも知れず、核を撃つかも知れないから侵略者は二の足を踏みます。
実態なんて分からないんんですから。
で、私は太平洋戦争を思い出していました。
日本が太平洋戦争で負けた時の最大のミスは負け方を間違った事。
意固地になって核爆弾を落とされるまで突っ走ってしまった事です。
私はモヒカン国の要求を受け入れました。
2chに謝罪文を書きました。
2chを見ていた他の人々は口をそろえて笑いました。
「ヘタレw」
「国に喧嘩売っといて速攻詫び入れwww。ザッコw」
そして私の村を襲う兵士は居なくなりました。
本当に居なくなりました。
この村ゲーは容赦のない弱肉強食のゲームです。
私の様に一旦ボコボコにされ、1村だけになって資源だけ溜まっている村など普通は誰かにモヒられます。
ゲームも終盤に近付いています。
でも全く攻撃を受けませんでした。
ある日、ログインすると襲撃を受けた通知が来ていました。
私は笑みを浮かべながら、状況を確認すると、受けた襲撃は一回でした。
モヒカン国では無い、見知らぬ誰かの襲撃です。
そしてその襲撃直後、その襲撃者のプレイヤーからメールが来ていました。
『間違って襲撃しました。ごめんなさい。もうしませんから許して』メールでした。
そこで私は悟りました。
この弱肉強食の修羅の世界で、私は真の平和を勝ち取ったのです。
私の村は無防備なのは明らかなのに、もう誰も襲って来ません。
この世の平和は仲良しや無防備によってもたらされているのではありません。
必死の反撃と、血みどろの暴力の存在によって担保されていたのです。
感想にてご指摘を頂きましたが、この場合2chに晒したという行為は場外乱闘でもあり、同時に私自身がそのスレに謝罪文を書いた事で当事者間での決着となり、当時外から見ていた人達の目にも解決ととらえたからこそ平和が訪れたという一面も有ります。
実際は場外乱闘はそのサーバーのプレイヤー全員を敵に回す可能性が有る事なので、集中砲火を受けてゲームを立ち去るくらいの覚悟はすべきで、そうでなければ止めておきましょう。
まぁ、モヒカン国に所属して平和に暮らしたかった羊プレイヤーに脅威を感じさせることも、モヒカン国国王の胃への攻撃も、襲撃を行った当事者の国内での立場への攻撃も当然計算ずくでやってますが、それはゲームのルールの範囲内の戦いです。
モヒカン国の内部でも様々なドラマが有った事でしょう。
ゲームは決められた枠内でニマニマしながら楽しみましょう。