1/1
私が元カレに未練なんかするわけがないっ!
朝焼けが眩しい。
そう感じたのはいつからだったでしょうか。
目は曇らなくても心は曇る。
そんな日々。
朝焼けが眩しい。そう感じたのはいつからだろうか。
気怠く起きた朝の沼に、日は燦々と陽光を浴びせている。
日の温度に反して吐息が凍える。
そうだ、季節は冬。今年はまれに見る寒波という中で私は起きたらしい。
いつも通り身も心も重たく寒さの中起き上がったことは、彼と夢の中で会った後の現実に身を置いたからに違いなかった。
この世すべての未練を置き去りにして私の一日一日は過ぎていく。誰かが言った。恋とは契機では無く意思であると。そう言葉にするのは容易くも、言葉に出して誰かに伝えるには海洋の地獄の中にいるようだった。
こうして十五の私の季節は心も現実も苛烈な寒さの中にいる。凍える中で毎朝目を覚ます。
大好きだった。それだけだった。
何ヶ月が過ぎても自分自身に矛盾し続ける私は、何年過ぎてもきっと矛盾したままなのだろう。
痛む心、悲しむ心、事実はそれだけで十分だった。
捨てきれない期待感が私をそうさせていることにさえ背き続ける私なのだから。