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ただ、小説を書きたいだけなのに……。

作者: 刹那玻璃

私は自分の誕生日が大嫌いである。

年を取るのが嫌いだからではない。

自分自身が生まれて来るのではなかったと再認識させられるからである。


一応初秋。

でも、照りつける暑い日差しに、ミンミンゼミは終わったがツクツクボウシが鳴いている。

むっとした熱気に照り返しがうんざりする新学期の始まり……。

それがほぼ私の誕生日だ。


台風はほとんどが南方で東に向かうので酷いものが来ることはない。

今年の台風のように西側から来るといろいろと覚悟が必要である。


誕生日は憂鬱日だったのだが、ますます憂鬱さを増すような事が起こった。

この『なろう』に入ることが出来なくなったのだ。

9月の1日、2日、そして今日……。

続けざまに……いや、何かワタワタと慌てるこのサイトの利用者の様子を楽しむかのように……。


最初は、私も慌てた。


「何で?しかも、普通にしてただけなのに、何で『接続されていません。接続をやり直してください』なの?他のサイトは繋がるのに……パスワードが?何が原因なの?」


半泣きになりながら、ランルーターを確認し、タブレットを確認し、おかしくはないと確認し、接続できることを祈った。

ようやく接続できたときには涙が出た。


2日目は不安感が増した。

自分が何かしたのか?

入れないようにされるようなことをしたのか……と涙が止まらなかった。


3日はなにもなく安心した。

あぁ、もう終わったんだと……。

それなのに……。


嫌がらせにもほどがある。

書きかけて保存しようとしたものがすべて、保存できないまま、一昨日と同じメッセージが流れた。


何で?

私たちは、ただ自分の文章を表現する場であるここを利用しているのに……、それを奪おうとするのか?

人は弱いけれど、悪意にたいしては本当に落ち込む。

本当に力を持たない人間だからこそ、想像力を力にする人間だからこそ、心は傷つく。


もう、やめて欲しい。

私たちから想像の翼を、表現の自由を奪わないで欲しい。

私は昔のように、世界をむなしいものにしたくない……。

『なろう』を知らなかった頃の自分に戻りたくないのです。

どうか、どうか、お願いします……。

もうやめてください。


これ以上私から取り上げないでください……。

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして、メイビ トモロウと申します。 一体何が起こったのでしょうね? 他のサーバーが繋がっているのに……。 (ウチもこういう天気だと繋がりヅライんですよ〰、しかも私は機械音痴! 息子達が…
[良い点] 他の人も言っていますが、物語を描きたいという気持ちが伝わってきます。描きたいのに描けないのは辛いですね。 [気になる点] なろうの機能に依存しているからこそ、この短編が描けたと思われますが…
[一言] 騒げば喜ぶ者がいるのです。 誰も騒がなければ良いのではないですか? 愉快犯だと思いますが、違いますかね?
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