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奴隷少女と大聖者  作者: 臥藤拙句
第0章
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プロローグ

初めての投稿で読み難いとは思いますが面白いシリーズになる様に頑張ります。

デュアル・ディメンション・ドラゴンズ

通称DDDもしくはトリプルD


2007年頃突如配信されその攻略難度・自由度が評価され爆発的人気を博している剣と魔法のファンタジー系MMORPGだ。配信から17年が経ち2017年現在プレイヤー人口が推定3億人居るとされる。

しかし、配信初期から在る噂が存在する。

①曰く、このゲームには隠しエンディングが存在する。

②曰く、隠しエンディングを迎えると異世界に召喚される。

この2つの噂は一種の都市伝説としてプレイヤー達に周知され、実際にネット掲示板に攻略専用のスレッドすら存在する。

では何故そんな噂が存在するのかと言うと、ゲーム配信から10年、ゲームを運営している会社が不明な点だ。

ゲームが配信され定期的にバージョンアップやイベントが行われる為運営側が必ず居るはずなのにマスコミは勿論、アメリカ国防省のファイヤーウォールさえ易々と突破するウィザード級ハッカーすらプログラム防壁を突破する事が出来ず運営側に辿り着くことが出来なかった。

後にウィザード級ハッカー達から『完璧で美しくも一切の慈悲が無く、このプログラム防壁と比べればどんな防壁も児戯に等しい。作製したのは神か悪魔であろう。』と評されるほどの機密性が噂に拍車をかけている。


『よし!この一撃が決まれば俺の勝ちだ!』

自室のパソコンに向かって1人、大声を出している私の名前は玖珂冬夜、27歳のしがない社畜だ。

今日もいつもと変わらず会社の糞上司のせいで溜まったストレスをDDDにぶつけていた。

そんな時に緊急クエストの発令が告知され仲間と共に参戦していたのだが、今日のイベントは少しおかしい。

全員、オープン当初から参戦している高LVで、普段の緊急クエストなら全員余裕の仲間達が次々と脱落し私しか残って居ない事が一つで尚且つ、俺達はこの敵を知らない。

攻略サイトにも情報が無く、告知すら無い状況から噂の隠しエンディングに関係していると推測していたのだが、その答えがこの一撃にかかっているとなると流石に興奮する。

既に敵は満身創痍、此方は必殺の一撃の為の準備は整った。

そして、必殺の一撃により敵は跡形も無く消滅し画面にはチュートリアルの時に出てきた女神が登場し言葉を紡ぐ。

『斉天大聖・玖珂様、私は貴方の様な強く、勇気がある方をお待ちしておりました。』

『⁉︎』

女神からは自分のキャラの称号と本名が言葉として紡がれたが有り得ない、登録時もゲーム中でも本名を名乗った事は一度も無かったはずだ。

此方の驚愕を無視して女神は言葉を紡ぐ。


『貴方なら私達の世界を救う事が出来るかも知れない。』

『私の身勝手で貴方に多大な迷惑を与えることをお許しください。』


最後の一文を読んだと同時に俺は意識を失った。


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