脳死
「え?隊長今なんて?」
「そのまんまだ。俺は行かない。」
え、隊長が来ない?
「ロス!なんで?私達で頑張ろうって約束したじゃないか!」
「それはこの国は出なかったらの話だ。俺はこの国からは出ないしあの隊からは抜けない!…この話は他には出さない。だからさっさといなくなれ。」
「隊長/ロス…。」
ツカツカと扉に向かう隊長。
「でも隊長!」
「ブレイド、もういいよ。…ロス、シャイ達は一週間後にここをでる。それまでに考えておいて。」
「あぁ、じゃあな。」
パタンッ
「なんで止めたんですか⁉︎隊長行ってしまったじゃないですか!」
「最初から分かってたんだ。ロスは来ないって。だけどシャイ達のことも大事に思ってくれてたから、いけるかなって。」
シャイちゃんはカップを持ちながらため息を吐くように話した。
「隊長はどうして来ないって分かったんですか?…僕は絶対全員で行くと思ったのに!」
うちもサイと一緒だ。絶対くると思ってた。だから余計にショックなのかも知れない。
「もしかして、あれのせい?」
「うん、アニータも分かるよね。あれのせい。」
あれ?
「シャイちゃんあれって何?」
シャイちゃんはカップを飲んでから言った。
「少し長くなるんだけど、いいかな?」
「構いません!」 「どーぞどーぞ!」
「ロスは昔から殲滅部隊だったんだけど、今と違うのはロスは隊長じゃなくて、人数も2人だったんだ。その人とロスは強くて強くて!最強だったんだよ。」
「へー、隊長じゃない隊長。思いつかないなぁ。凄い隊長っぽい人だから。」
「最初から上の立場の人なんて居ないでしょ。うちらよりも人数少ないとかやって行けなさそうですけどね。」
「いや、強かったよ!…あれで1人かけるまでは。」
「だからあれって何なのさ!」
「…ある基地を攻めこんでるときだったんだけど、攻めこんでる途中にビルが爆発してね。それに巻き込まれたんだよ、隊長が。」
「…。その人はどうなったんですか?」
「行方不明だよ。でも生きてる可能性はほぼないかな。」
「ロスはその人を待ってるんだろうね。私達じゃどうしようもない。」
「隊長が可哀想ですよ、こない人間を待つなんて!」
「でも、シャイ達がいくら説得しようと無理だった。あとはこの一週間でシャイ達をとるか、あの人をとるか。…どっちにしろ今日はここまで!解散!」
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「隊長!待って下さい!私が行きますから。待って!」
はやく、はやく!隊長を行かせないようにしなくちゃ。
「どうした、ロス!いつになく焦ってんな。大丈夫、俺たち最強だろ?」
違う、違うんです隊長!だってこの後貴方は
かえってこなくなるんですよ。
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「うわー、珍しい夢みたなこれは。あれは俺と隊長の最後の日か。だからあんまり寝たくないんだよ。」
でも最近は見なかった。なんの心境の変化か、それとも
「隊長が忘れんなって言ってんのかな。」
あの人意外に寂しがりやだったしな。それに変人だった。隊長っぽくなかった。バカだった。なによりも
「強かったな。…今の俺よりも強いだろうな。」
昔とっても強い隊長がいた。俺なんかよりも強く、そしてカリスマ性のあるバカみたいな人だ。
名をベクトル・マッシュと言う。




