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閑話―5.5話―
真子が一通り家事を終えて、ローテーブルでいつものように勉強をはじめた。
健臣は真子からノートを借りて、休んだ今日の授業の内容を写している。
「なぁ、真子。昨日はなんで雨が降るって分かったんだ?」
「空を見ていれば分かる」
「見て分かるの?」
健臣はノートを写す手を止めて目を丸くした。
「四限が終わる頃、遠くで雷が光ってた。雲がこちらに流れてきていたから雨が降る予感がした」
「へぇ。じゃあ、風邪をひくっていうのは?」
健臣は数回咳をした。熱は下がったが、喉の痛みと咳はなかなか良くならない。
「雨に濡れれば風邪をひくかもしれない。昨日は肌寒かったし」
真子はそう言って教科書に目を落とした。
また咳が出る。昨日の予言じみた言葉は真子の冷静な分析が行われた結果だったのか。
これからは素直に真子の助言に従おうと心に決めた健臣であった。




