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近未来視

作者: よわむし
掲載日:2010/11/16

「実はさ、今まで言ってなかったけど・・・、

 オレ、超能力あるだよね。」


友人のケイスケが突然そんなことを言い始めた。


「は?」


僕は最初言ってる意味がまったくわからなかった。


「超能力・・・って・・・、スプーン曲げたりとか?」


「いや・・・、そういうんじゃないんだけどさ。」


「え? 触らずに物を動かしたり?」


「そういうのもできない。」


「じゃあ、何ができるのさ。」


自分はケイスケの言うことがまったく信じられなかったが、

あまりにケイスケが真剣な顔をして言うので、

思わずいろいろ質問してしまった。


「うん・・・。あのさ・・・。

 オレ、未来が見えるんだ。」


「え? 未来が見えるって・・・。

 予知とか予言ってこと?」


「そう。」


「ノストラダムスみたいな?」


「そんな大したものじゃないんだ。

 ほんのちょっと先の未来が見えるだけ。

 しかも、それは一年に一回だけなんだ。」


「へー。でも、すごいな。」


ケイスケの真剣なしゃべりに、

だんだん僕も本当なのかと思えてきた。


「で、ちょうど今日がその日なんだよ。」


「え? 今日、未来が見える日なの?」


「うん。」


「それは突然見えるものなの?」


「ううん。集中したときだけ、

 目の前にいる人の未来が見えるんだ。」


「マジで??

 え! じゃあ僕の未来見てよ!」


僕は気づくとケイスケの言葉を信じて、

すっかり興奮してしまっていた。


「うーん。いいけど、

 ほんとに近い未来が見えるだけだよ?」


「近い未来でも、全然かまわないよ!

 ほんとに見れるの?」


「わかった。じゃあ、

 お前の未来を見てみるな。」


そういって、ケイスケは目をつぶって

何かに集中し始めた。


「うーん・・・。」


ケイスケはうなり始めた。

手はしっかりと握り締められ、

額には汗をかいていた。


気づくと、僕も手に汗をかいていた。


「うーん・・・、見える・・・。」


ケイスケの言葉に僕はどきどきしていた。


「お前は・・・あと・・・30秒後に・・・」


「30秒後!?」


「・・・『えー、なんだよー。それー。』・・・って言う・・・。」


「は?」


「・・・。」


ケイスケは目を開けていた。


「え? それだけ?」


「うん。」


「えー、なんだよー。それー。・・・はっ!」


本当にケイスケの予言は当たっていた。

でも、僕は全然嬉しくなかった。

予言を聞くことによって発生する未来。

そんなことを考えていると、こんな話ができました。

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― 新着の感想 ―
[一言]  意外なオチで面白かったです(^O^)  これからも執筆活動頑張ってください!
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