子供を作るは程々に
「純也、愛してる!」
夜の営みのこの数ヶ月後に私は妊娠した。最初のただの高校の先輩だったけど、いつの間にか全裸の男女がベッドの中で災害級の作業をしていた。何回暴力事件を起こしかけた事もあったけど。今じゃ自分も子供の母親になろうそしていた。
「社長、お仕事お疲れ様です」
「君は疲れてないのか?」
「いいえ、大丈夫です」
私は東野(旧名:白石)愛華、そこそこ大きい旅行会社の準経営者だ。で、目の前に居るこの男は経営者東野純也だ。
「そいえば、社長、いや貴方」
「何?」
「他の女の事じろじろましたよね?」
「男だったらみんな通る道だぞ」
「これ、覚えてますよね?」
私が取り出したのは、スタンガンだった。昔だったら少年法でお咎めなしだけど、昔の恐怖を忘れない様にと常に持参している。
「いいかげん、社会人としての自覚持ちましょうね、東野さん」
「冗談ですよ」
「まだ、高校生気分が抜けてないようだな」
「そう、感じるだけです!」
「後、お腹の子供に悪影響だ」
「ごめんね」
「将来、バイクで暴走してほしくないしな」
「先輩、古いですねぇ!」
「久しぶりだなその呼び方」
「ところで、今夜します?」
「仕事中にいうセリフじゃないぞ...」
「もう、他の男の所に逃げますよ!」
「俺の浮気は駄目でお前のはいいのか?」
「え?してたんですか?」
そんなくだらないことを言い合っていたら新しい客が来た。夏休み真っただ中という事もあるけどいつもより多い気がするのは私だけだろうか?
「ところで愛華、海行きたいか?」
「他の女に目移りしたらどうなるか...」
「分かってる、けど君の方が可愛いよ、それさえなければ...」
さっきの客が居なくなった後なので。聞かれてないはずだ。帰ったら裸に剥かれて押し倒してされてみたい。そしてそのまま二人目の子供を妊娠してあげるよ。私の永遠の王子様だった人。