表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

創造物との交わり



ーこれは遠い遠いずっと昔の記憶ー





「あなた様に創られた時から、どこまでも仕え、支えると決めております。」


声の主は頭を垂れ、私の方をじっと見つめている。


ーいつも無茶を言ってすまないなー


「いえ、ですが例の世界に行き、どうなさるおつもりで?」


ー世界を、その場所から見てみたいと思ったのだー


「ですが、わざわざ記憶を消す必要がありますでしょうか?」


ー私は、"人"としてその世界を見てみたいー


「.......左様でございますか」


ー私は今までたくさんのもの、こと、概念、感情、その全てを創ってきた。けれどそれは彼らにとって幸せな事なのだろうか?それを創造主である私が知らなくてどうするー


「創造物である我らはあなた様に創られたことを誇りに思っております」


ーそなたらのその感情は嬉しく思う。されどそれは私が創ったものにすぎないかもしれない。だからこそ自らを人として創り変えあの世界をこの身で感じなければならぬー


手で地球を描いていく、


ーψυχῆς μεταμόρφωσις, τοῦτο τὸ σῶμα γῆν ποιεῖν.ー


創語を唱え、自らの魂を変えていく


ーそなたらは、これから自由に過ごすが良いー


今目の前にいる彼の目は、とても寂しそうな顔をしている


「.......はっ」


そう返事をしたあと、この魂があの世界に移るまでの間、恭しく頭を垂れ、最後まで忠義を尽くしてくれた。


彼の名前はーーーー




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ