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第1刀 始まりの剣

初投稿作品です。

 「今日この[剣]を回収する」

そう第1世界層にある日本の宮城県にある雷宝軍第1世界層日本支部で幹部の仮面を被った男に言われる。

「君たちミチノク部隊には○○県の大体ここら辺にあるこの施設に向かってもらう」

そう大雑把な説明をする男に俺は質問をする。

「その剣って言うのはなんなんですか?」

表情は見えないが男は笑いながら言う。

「そうだなぁ、あの(つるぎ)は第1世界層の人間が到達してはいけない物の詰め合わせ、パンドラの箱の1番上側を凝縮した聖遺物みたいな物だ」

男の説明はあまり理解出来ないが要は「ただの人間が調べてはいけない品物」という事だな。

「作戦は全部資料にまとめたから各自雑談でもしながら確認しておいてくれ、解散!私は仕事に戻る!」

そう男が言うと男は何かを叫びながら走って会議室を出た。(本部はいつもこんなのが居るのか)

 部屋はいつもの高校の昼休みの少し騒がしい教室のような雰囲気になった。

「なぁ北山」

同僚の岩谷に呼ばれ振り向く

「北山はさっきの話どう思う?」

「話?あいつがお代官様になった話か?」

「それじゃない剣の話だよ、パンドラがなんたら〜て言ってた」

「あぁ…あれか、俺はなんとも思わないが」

「そうか、長野も言ってたがなんで研究してる物を回収しなきゃ行けないんだろうなって」

「なるほど…まぁここより上の世界層の国宝が落ちてきたから回収しろとかじゃないか?」

「まぁ…そうか、そう考えればいいな」

岩谷と長野の意見が合うなんて珍しいな、と思いながら俺達は作戦開始までの10時間を準備と雑談と資料を読んで潰す。

 何個か資料で気になるところがあった。

1つは施設の内部構造の正確さだ、この施設は調べても情報も名前も出てこないような所だ、それなのにどうやって隠し部屋とか地下の施設だとかの構造が分かるのだろうか、しかもパスワードも書いてある、どうやって調べたんだよ。

もう1つは「剣」の回収方法について、俺らはヘリに乗って待機してる連中も全員が「ある一定の数値以上の物を閲覧できないゴーグル」というよく分からない物を着用しなければならない、そして「回収したらすぐにケースにしまい、開けて中を見てはいけない」、見ることで何か呪われたりするのかと考えた、「パンドラの箱の1番上側を凝縮した聖遺物」なら見るだけで呪われたり不幸が起こったりしそうだな。


 作戦開始5分前、俺たちは○○県の○○市上空をヘリで通過した。

「やあ少年たち、緊張はしてないかい?飴でも舐めるかい?少しはストレスを軽減できると思うよ」

ヘリの下部のコンテナで待機している俺たちの耳に操縦士の声が届く。

このヘリは第37世界層で量産されている、俺たち人間にとってはオーバーテクノロジーだ、たった3時間で地球を1周することができる速度を出せるのに振動や加速度による慣性やその他身体への影響が全く無い品物だ、ただ視覚的に問題があるからそこまで速度を出せないのが現実。

「っと、こんな事を話してたらもう目的地に着いちまった、つまらないなぁ」

作戦開始5分前、俺達は装備と作戦内容の確認を済ませ、作戦開始時刻を迎えた。

 俺達8人は飛んだ、自由落下だ、人が潜在的に恐怖を覚える高高度からの自由落下、聞こえるのは自分の体が風を切る音だけ、眼下にそびえ立つ高層ビル群の1つに俺達のターゲットがあり、パンドラの箱を開かぬよう静かに殲滅し回収する、それだけの簡単な作業のはずなのに俺達全員同じ感情に支配されていた。

「太陽へ接近する恐怖」


 俺達はパラシュートを展開し自由落下を終わらせる、ワイヤーをビルへ射出しそのままビルへ窓ガラスを割り侵入する、漫画やアニメで見たことあるだろう、巨人を倒すあの作品みたいな動きだ。

俺達は速やかに周囲の安全を確保し二手に分かれる、片方は下からの増援を足止めする4人、もう片方はターゲットを回収する4人。

俺はターゲットを回収するチームだ、メンバーは俺、岩谷、長野、山西、何度も作戦を成功させてきたメンバーだ。

俺達は走り、撃ち、向かう、警備員も非戦闘員である研究員も全員撃ち殺した。そう命令されたのだからそうするしかない、そう「仕事だから」。

難なく俺達はターゲットがある研究室にたどり着いた。

そこには紅く光る剣が1本、部屋の中心で宙に浮いている。俺は見た時それを『太陽』だと思った。

俺達はその剣を回収しようと周りの研究員を全て撃ち殺した。そして回収しようとその剣へ目を向けた時、俺達は静止した、そこには剣があったはずだった、紅く光る蓮の花を模した剣が。だがそこに居たのは紅く光る塊だった。

「とある一定の数値以上の物を閲覧できないゴーグル」とはこういうことか。

刹那、俺達とその周辺は焼け消滅した。

最後の光景、それは「人が太陽の表面へ着陸したような光景」だった。

まだまだ続きます、どうぞよろしくお願いします。

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