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第11頭突き 花咲一家

一方フラハナ城に向けて浮遊している王女サクラと店主ユリは話をしていた…

~雲上~

王女サクラ「そういえば…私…店主ユリの事を知りたいから…転移する前の事覚えているの?」

店主ユリ「覚えているね!!語ろうか!?」

王女サクラ「うん…お願い…」

~回想シーン(百合編)~

ここは…別の次元の地球の日本…東京のとある町の病院にて…

~病院~

*「産まれるぞー!!産まれる!!遂に我が娘が!!」

この男性の名は花咲殖栗…手技の使い手(達人級)

そんな花咲殖栗は妻である…花咲薔薇…足技の使い手(達人級)が妊娠していて…それが今日出産予定日らしい!!

そんな…花咲殖栗は…

花咲殖栗「203号室だ!!急げ!!急げ!!」

看護師千夏「ちょっと殖栗さん…急いでも逃げませんよ?」

花咲殖栗「ん…?どういう意味なんですか!?看護師さん!!」

看護師千夏「もう…生まれていらっしゃるんですよ…娘さんが…」

花咲殖栗「おお…娘が…ならなおさら急がないとな!!」

そんなわけで花咲殖栗は病院の203号室へ急ぐ…

~病院・203号室~

花咲殖栗「薔薇!!産まれたんだって!?僕たちの愛娘が!!」

花咲薔薇「ええ…生まれたわ!!未来の日本を担う肉体技を持つだろう…娘が!!」

そんな花咲薔薇の手には産まれたばかりの女の子の赤ちゃんが抱えられていた…

花咲殖栗「おお…見事な…赤ん坊だ…なぁ薔薇!!この赤ちゃんの名前は決めているのか!?」

花咲薔薇「ええ…決まっているわ…この花咲家にふさわしい名前よ!!」

花咲殖栗「…それは何て名前なんだ!?」

花咲薔薇「百合よ…花咲百合…」

花咲殖栗「百合…いい響きだな…それに何となく…潜在能力も高そうじゃないか」

花咲薔薇「さあそれはどうかしら?」

コンッコンッ!!

すると看護師である千夏が入ってきて産まれたばかりの百合を抱っこして喋った

看護師千夏「しかし…無事に生まれてよかったです!!」

花咲薔薇「そうね!!千夏ちゃんが居たから私は頑張れたのよ…」

看護師千夏「はい…では…百合ちゃんをお返ししますね…」

とその時であった…看護師の千夏に抱っこされていた赤ん坊の百合がすっぽん!!とぬけだして…病院の壁にぶつかり…病院の壁にヒビが入った!!!!尚…当然のように赤ん坊の百合は無傷であり…殖栗がすぐに抱えたが…

看護師千夏「…え!?嘘でしょ!!赤ちゃんが己から飛び出すって!!大丈夫かしら!!信用にかかわるってのに!!」

花咲薔薇「千夏ちゃん…」

看護師千夏「はい…(あ…絶対これ…怒られるやつだ…)」

花咲薔薇「災難だったわね…病院の壁にヒビが入るなんて…」

看護師千夏「え…そこ!?」

花咲殖栗「まあ娘も…生まれた時点で…僕たち二人の超人並みの肉体能力を持っていたね…これは…遺伝だね…」

看護師千夏「…話について行けないんですけど!!!」

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