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35 お嬢様の旅立ち

出発の朝、俺はいつもより早い時間帯に起きると廊下を歩いていた。

小鳥のさえずりを聞きながら廊下を歩いていると、前からマイトが歩いて来た。


「おはようマイト。今日は朝早くからどうしたの?」

「おはようございますアモン様。今からマリッサ様を起こしに向かおうとしているところです」

「そうだったんだ。毎日マイトが起こしていたの?」

「はい。私はマリッサ様の専属の執事ですので、マリッサ様の寝室には入る事が許されているのです」

「へぇ……そうだったんだ」


マイトは少し考えて俺に提案してくる。


「……よかったらアモン様もご一緒にいらっしゃいますか? 今日からマリッサ様とご一緒に神殿に向かわれるのですから、マリッサ様の寝起きの悪さを予め確認しておくといいと思います」


想像通りで少し笑みをこぼしながら返答する。


「え、いいの? ……それなら少しお邪魔しようかな」

「畏まりました。それではマリッサ様のお部屋に案内致しますので付いてきていただけますか?」

「わかったよ」


それから俺はマイトに付いていき、マリッサの部屋まで案内される。


――コンコン

部屋の前に到着してドアのノックするマイト。


「おはようございます、お嬢様」


マイトが声を掛けるが室内からは返答はない。


「起きて……ないのかな?」

「はぁ……やはり、そのようですね。お嬢様、失礼致します」


マイトは一言断ってから専用の鍵を取り出して扉を開ける。


――ガチャ

鍵が開く音がした後、マイトはマリッサの部屋の扉を開く。


「失礼致します」


マイトはそう言いながら室内に入っていき、俺もマイトに続く。

室内に入ると、窓から差し込む日の光がベットで寝ているマリッサに伸びていた。


「お嬢様、もう朝ですよ。今日は出発の日です。早く起きてください」

「うぅん……」


マイトは声を掛けるがマリッサは寝返りを打つだけで全く起きる気配がない。

すると、マイトはベットのサイドテーブル上にあるボタンを押下した。


――ガコンッ!

ボタンが押されると、マリッサが寝ているベットが勢いよく斜めに傾く。


「ぎゃん!」


マリッサは思いっきり地面に転がり落ちる。


「マ、マイト!? ……これって?」

「はい。マリッサ様のベットはライフォード様がご用意した特製のベットとなります」

「あぅ……おはよう……マイト」


マリッサは立ち上がりながら挨拶をする。


「おはようございます、お嬢様」

「……あら、アモンもいるじゃない。おはよう……」

「あ……おはようマリッサ。……大丈夫?」

「……え? あぁ、もう慣れたわ」


マリッサは目を擦りながら答える。


「さ、マリッサ様。今日は出発の日です。早く仕度を済ませてしまいましょう」

「……そうだったわね。う~ん……っ!」


マリッサは背伸びをすると、シャキッとした表情を浮かべ俺達に視線を向ける。


「よし! それじゃ仕度をしようかしらね」

「畏まりました」


それから俺は、旅仕度を済ませたマイト達とエアリア達も起こして周った。




エアリア達と合流した俺はマイトに案内され玉座の間に到着する。

奥には椅子に座るライフォードが俺達に視線をむけていた。


「ライフォード様、仕度がおわりました」

「……そうか。では今からアモン殿達にマリッサを神殿までの護衛を正式に依頼したい」

「はい。マリッサの事は任せてください」


俺はライフォードに向かって答える。


「うむ、必要な物資はいくらでも持っていって貰って構わない。どうか無事に帰ってきてくれ!」

「わかりました!」


俺達はライフォードから激励を受けた後、城から出て城下町に繋がる橋を渡っていた。

城から出たマリッサは外の空気を思いっきり吸い込む。


「あぁ! これで3回目よ! それに長旅になるのよね!」

「お嬢様、この旅の目的をお忘れですか? マリッサ様の痣から漏れるマナを止める為の旅なのですよ」

「わかっているわマイト! あ、あと早くディアマトにも乗りたいわ!」


マリッサはディアマトに視線を向けて元気よく話しかける。


「……ディアマト、離島の場所って分かるの?」

「あぁ、主様。何度か行った事があるからの。任せるのじゃ」

「わかった、それじゃすぐに――」


俺は話しながら足元の橋を見回す。


「――ここで変身したら橋が壊れそうだから、街から出た後でドラゴンになろうか」

「わかっておるのじゃ、抜かりはない」

「……そういう事だから、ドラゴンに乗るのは街から出た後でね、マリッサ」

「それなら仕方ないわね! 早く街から出ましょうよ」


マイトの手を引っ張って橋を渡っていく。


「ま、待ってくださいお嬢様!」

「あはは、マリッサさん。痣が痛むはずなのに、とても元気そうですね」


走り去るマリッサを眺めながらエアリアが呟く。


「そうだね。痛みよりワクワクが勝っているんじゃないかな」

「……早く痛みを取り払えるように頑張りましょう、アモンさん!」

「そうだね」


すると、エレナが神妙な表情を浮かべていた。


「……何か妙ね」

「どうかしたのエレナ?」

「いや……今日、街中の人が全然いないのよ。……何かあるのかしら?」


おそらく千里眼で街中を見回しているのだろう。

俺も街中に視線を向ける。


「確かに、人がいないね」

「……本当ですね」

「まだ寝てるんじゃないかにゃ?」


俺達が見える範囲内でも街の人が見当たらなかった。


「ま、考えても仕方ないし、マリッサ達を追いかけよう」

「……そうね」


神妙な表情をしたエレナを連れて、俺達はマリッサ達を追いかけた。


「マリッサ! 待ってよ」

「遅いわよアモン! 早く街の外に出るわよ」


マリッサに追いついた後、俺達は街の外へと向かう。




だが――


街から出る直前、突如足元に巨大な魔法陣が俺達を包み込んだ。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「アモン達は今後どうなるのっ……!」


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