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13 キャスティの戦闘準備

テーブルに着くと、まず声を上げたのはエアリアだった。


「さて、まず前から思っていた事があるんですが、アモンさんって技を使う時に何も言わずに使っていますよね?」

「そうだね。特に思いつかないし、そのまま使ってるかな」

「本来であれば、魔法など呪文を唱える事で体内にあるマナを魔法に構築(こうちく)してから放つのが基礎です。アモンさんの場合はユニークスキルだからこそ呪文など何も言わずに出来ると思うんですけど……もっとこう、技名を言って放った方がカッコいいと思うんですよね」

「そうかな?」


俺はエレナに確認を取る。


「まぁ……カッコいいかカッコ悪いかは抜きにして、アモンが今からどんな技を使うのか私たちにも分かるから技名を言ってくれるのは有難い気はするわね」

「それもそうか……わかったよエアリア。それで技名だけど単純に空気の壁! とか、空気の球! って言って使えばいいのかな? 何かいい名前ってある?」

「それでもいいんですが……空気の壁は絶対防御の壁なのでアブソリュート・シールド、空気の球は空気の波動を打ち込むのでウェーブ・キャノンとかでいいんじゃないでしょうか?」


エアリアはパッと思いついた技名を提案する。


「わかったよ。アブソリュート・シールドが空気の壁で、ウェーブ・キャノンが空気の球だね。他に、空気の刃とか空気の治療や、さっき赤髪の男にした呼吸の阻害とかもあるけど、それはどうしよう?」

「う~ん、空気の刃はディス・ブレードでいいと思いますが、空気の治療や呼吸の阻害はあまり使う機会がないと思うので必要ないと思います! 回復魔法は私の得意分野ですからね!」

「空気の刃はディス・ブレードだね。わかった。今度からそう言って使うようにするよ」

「お願いしますね!」


エアリアは俺と話終えるとエレナの方へ視線を向ける。


「それでエレナさん。メルトリアに向かうまでの道中で試していた風魔法には慣れましたか?」

「えぇ、だいぶ身に付いたと思うわ。エアリアは教え上手よね。教えて貰った通りしたら上手く使えるようになったもの」

「いえいえ、エレナさんが努力されたからですよ!」


メルトリアへ向かう道中では当然ながら魔物達と何度か遭遇していた。

初めは俺が退治しょうとしたが、俺が手を出すまでもなくエアリアのアドバイスによりエレナは風魔法を(もち)いて魔物を倒していき、それ以降はメルトリアに到着するまでエレナが魔物討伐を引き受けていた。


「俺も見てたけど、エレナの動きがものすごく早くなってて視認するのも難しかったよ。エレナってやっぱりエルフ族なんだなって実感しちゃったな」

「あたしにはあまり自覚はないけどね。……単にエアリアの教え方が上手なだけだと思うわ」

「あはは……ありがとうございます。エレナさん」


そう言い終えたエアリアはポツンと座るキャスティに問いかける。


「あの、キャスティさん。今回はギルド結成の為にお名前を貸して頂いたのですが、私たちはご存じの通りこれから邪竜討伐に行く予定です。街で待機していてもいいんですが、キャスティさんはどうなさいますか?」

「えっと……私も戦ってみたい! まだ何が出来るか分からないけど……前みたいに何もできずに自分の無力感に押しつぶされる思いはしたくないにゃ!」

「……その考え方、とても素敵だと思います! それではキャスティさん、早速準備をしないといけないですね!」

「準備?」


キャスティはポカンと口を開けて呆気に取られながらエアリアに尋ねる。


「はい! その服装で戦う訳にはいかないですからね、しっかりと防具や武器などを調達しなくちゃいけません」

「でもエアリア、お金はさっき男に全部渡しちゃったんだけど……」

「まかせてくださいアモンさん! 私も少しぐらいは蓄えはあるんです。キャスティさん、お金については心配しないでくださいね」


すると、エアリアの懐からお金の入った袋が取り出される。


「エアリアさん……! この御恩は必ずお返しするにゃ!」

「気にしないでください。さ、行きましょう!」


皆は頷き、ギルド本部から俺達は出る。


「……と言っても店の場所が分からないな。エレナ、武器防具が売ってる店って分かるか?」

「えぇ、それなら私も何度か行った事があるわ。付いてきて」

「あ、知ってるんだな! 案内を頼むよ」


それからエレナの案内のより武器防具の店へと俺達は向かった。




店に入ると、店の壁にはあらゆる武器や防具が飾られている内装をしており、奥にある受付にエレナが近づく。


「久しぶり、ちょっと可愛い新入りに武器防具を揃えたいんだけど、良いのあるかしら?」

「エレナか、久しぶりだな。……新入りはその亜人族のお嬢ちゃんかい?」


エレナと顔見知りのドワーフ族の優しそうなおじさんはキャスティに視線を向ける。


「は、初めましてにゃ!」


キャスティはドワーフ族のおじさんに挨拶をする。


「これはご丁寧にどうも。……それで、お嬢ちゃんはどんな武器防具が欲しいんだい?」


キャスティは俺達を見回す。

俺は手ぶらでエレナは短剣。エアリアは杖を持っているのを確認したキャスティはおじさんに返答する。


「長い武器が欲しいにゃ!」

「長い武器って言ったら剣とかになるけど、それでいいかな?」

「うん!」

「わかったよ、ちょっと待ってて何個か持ってくるから」


それからおじさんは店内に飾っていた剣や奥から様々な大きさの剣を用意してくる。


「さ、この中から使えそうな剣を選ぶといい」


おじさんが用意した剣は、大きいものから小柄のもの、中サイズのものと多種多様な剣を用意していた。


「それじゃ、一番大きな剣にするにゃ!」


キャスティは意外にも一番大きい剣を選ぶ。


「ほ、本当にその剣にするのかい? ちょっと重たいと思うけど」

「だ……大丈夫にゃ! すぐに慣れるにゃ!」

「そうかい? それじゃ次に防具だね。どんなものが良いんだい?」

「動きやすい防具だったら何でもいいにゃ!」

「分かったよ。ちょっとまっててね」


すると、おじさんがまた店の奥へと消えていき、鉄などではなく動物の皮で出来た軽装を持って戻ってくる。


「いきなり鉄や鋼で出来ている鎧を付けるのも大変だ。まずはこういった皮で出来た軽装にするといいだろう」

「うん! これが良いにゃ!」

「よかった。それじゃ早速着てみるかい?」

「着たいにゃ!」

「それじゃ、店の隅に着替えスペースがあるから、そこを使うといいよ」

「わかったにゃ!」


キャスティは元気よく軽装を持って駆け出していった。


「ありがとうございます。それでは先に代金をお支払いしますね」


それからエアリアはおじさんに剣と軽装の代金を支払う。


「ありがとう、確かに頂いたよ」

「それにしても、とても手慣れているんですね。この店は長年されているんですか?」

「そうだね……もう10年以上はしてるかな。さっきみたいなお嬢ちゃんは珍しいけど、多くの冒険者の武器防具を提供していく過程で、その人の最適な武器防具が瞬時に分かるようになったんだ」


俺は感心していると、軽装に着替えたキャスティが戻ってくる。


「またせたにゃ!」


すると、灰色の布切れを身にまとっていた姿からオレンジ色を基調とした暖色が多くある軽装を着たキャスティが立っていた。


「とてもよく似合ってるよ、キャスティ!」

「アモンさん、ありがとうにゃ!」


キャスティは机に置かれた鞘に入った剣を取り、腰に固定する。


「これでどうにゃ?」

「キャスティさん、とてもお似合いだと思います!」

「いいんじゃないかしら」


エアリアやエレナにも好評の様子だった。

満足そうなキャスティを横目に俺はおじさんにお礼を伝える。


「ありがとうございます。それじゃ俺達はこれで失礼しますね」

「あぁ、また何かあったら気軽に寄ってくれ」

「え? お代は……?」


キャスティが心配しながら俺達を見つめてくるが、エアリアがウインクをして答える。


「ふふ、もう支払っていますよ。安心してください」

「エアリアさん……っ! ありがとうにゃ! あ、あの! 私、戦闘のやり方も教えて貰いたいにゃ!」

「いいですね! それでは、街中では難しいでしょうから、街の外にでも向かいましょう」


それから武器防具の店を出ると、俺達はメルトリアの外へと向かった。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「アモン達は今後どうなるのっ……!」


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