プロローグ ２
―――‥‥‥‥‥
「‥‥‥‥‥」
―――あの、いまなんと?
目の前の女性が困惑した様子で聞き返ししてきた
まあ、無理もないだろう、いきなりこんなことを言われたら
俺だって困惑する
あれ? なんで俺が困惑させてるんだ?
普通、逆では?
いきなりこんなところに連れてこられた俺が困惑すべきなのだろうが、、、
まあいい、ではなぜ俺があのような事を言ったのかについてだ
これは話すと長くなるんだが、
―――うわ、いきなり語りだしましたよ、この人
そう、あれは雪の降っていたある日、俺がまだ幼かったときのｋ「―――昔過ぎます、もっと短く」iのこと、、、
あ、はい 最初から語りたんだかったんだが、
というかさっきもだが俺の心が読めるんだな
流石は神と言ったところか
―――あっいえ別に私は神などではありませんよ
私はただの下級天使です 下っ端です
えっ そうなんですか?
―――はい、その証拠にほら、翼が一対でしょう?
ホントだ
でもこういうものって神様が出てくるのがお約束じゃないんですか?
―――どこのお約束ですかそれは、そもそもこんな雑務女神様がやるわけ無いじゃないですか
ただでさえ忙しい身なのに
さいですか
あ、あと教えてもらうついでにもう一つ、俺はなんでここにいるんですか?
―――死んだからです
すみません、質問、変えます
なんでここにいるのが俺なんですか?
他の人でも良かったのでは?
―――あなたが何を勘違いしているのかわかりませんが、ここは転生の間、死したすべての魂が次の生を送るために集まる場所です まあ強いて上げるならあなたが善人よりだったからですね
善人より?
―――はい、善人よりです 悪人だったら問答無用での種族、身分問わずのランダム転生行きですから
それなら善人だった俺はランダムではない転生、つまり選択ができるということですか?
―――善人よりですより絶対的な善などありませんから そして選択できると言うことではありません 正しくは転生の方向性を決めることができるというものです
方向性?
―――ええ、方向性です 例えば「国の王様にしてほしい」などはできませんが「人間の権力者にしてほしい」などは可能です この場合運が良ければ王様になることも可能です
運が悪ければ?
―――辺境にある村の村長などですね
振れ幅広すぎだろ!?
あっ! 俺のあの要求は!?通るんですか!?
―――えーっと、転生先はもふもふにしてください、でしたか、はいこれならば可能ですよ
いよっしゃあああああああああ!!!!!!!
―――すごい歓声ですね そこまではもふもふになりたかったのですか?
あたりまえです
―――断言しましたよ、この男
どうしてそこまで人間辞めてまでもふもふになりたいのですか
それを聞いてくれるか!ならば語らせてもらおう
そう、あれは雪の降っていたある日、俺がまだ幼かったときのｋ「―――昔過ぎます、もっと短く」iのこと、、、
あ、はい、最初から語りたんだかったが、ってなんかデジャブが、、、
それで、短くかあ、少し考えさせください
思考中
うん! これだな
なぜ、人間辞めてまでもふもふになりたいのか
それは
「趣味です!!」
―――‥‥‥‥
「‥‥‥‥‥」
―――あっはい、そうですか
それでは転生の方に移りますね
えっ無視ですか? そっちが聞いてきたのに?
というかもう転生?速くないですかね? こういうのってもっとこうスキル選択とかなにか、、、
―――ありません、でも転生先の世界にはあるので頑張ってください ああでも、あなたは前世が人間なのでスキル「知能上昇」が手に入るかもですね
では
「いい来世を」ニコッ
えっまって!? 聞き捨てならないことが!? かも!? 今、かもって言った!?
その知能上昇が手に入らないこともあるの!?
それってもしかしなくても、知能が動物レベルになるってこと!?
ねえ!そこのところどうなｎ
そこまで言って俺の意識は途切れ、次に目を覚ましたのはどこともしれない場所だった
いや、目を覚ましたという表現は少し違うかもしれない
だって俺、転生したてだからだろうけど、まだ目が開いてないから
と、い、う、か!
「こ〜〜〜ん!こ〜〜〜ん」
あれ!? 今の俺の声!? 狐だ! お狐様だ!
お狐様、バンザイ!
キャラがブレブレになってしまいました
