クソヒロインに花束(イバラ)を♪6
只今これから起こります寸劇に、どう対処したら良いのか考えております私オディール・バーガンディ公爵令嬢でございます。
・・・何故あれを目にしているのに、彼処まで能天気でいられるのでしょうか?
まさか蕀に締め付けられていると言うのに、逃げられると思っているのでしょうか?
自分の死刑執行が、今まさに行われると言うことが分かっていないのデスネ・・・
・・・お花畑・・・と言って良いのでしょうか?
乙女ゲーム?の設定のままに、この世界が動いていると思っているのでしょうか?
私はゲーム?の内容を知りませんが、このような状態でいったいどうするつもりなのでしょうか?
と思っておりましたら
『いやぁ~ん♥️
リュミわぁ~聖女なんだからぁ~、アクア様をそこの悪役令嬢からぁ~救ってアゲルのがぁ~♥️
し・め・いなんだからぁ』
などとホザキヤガリまして!!
どうしてくれましょう!
と、思いましたその時
『あっ?ギャー!!!』
ソール・ライトニング様の電撃が、見事にクソビッチ
あっ・・・ブショネ男爵令嬢にヒットいたしました。
『邪妖精使いの分際で、聖女を騙るなどその身を消去されたいのか!』
ソール・ライトニング様の電撃を受け、頭が面白い事になっています男爵令嬢が
『何言ってんの!
アタシは聖女で、シルフィエール様と結ばれこの国の皇妃として君臨するんだから!!
アタシに逆らうやつなんて、いくらイケメンでも死刑だから!』
・・・先ほどもシルフィエール様?と言っておりましたが、いったい何方の事を言っておりますのでしょうか?
と思っておりましたら
『シルフィエール?
確か三代前の元皇太子だったかな?』
私の愛しい婚約者様が、グレイッシュ様の肩を借りこちらへ向かって来られました。