おじゃまします!?
どうもくろねこです。
初心者なので温かい目で見てもらえるとありがたいです。
5月30日土曜日。
日は完全に昇り周りの店も開店し始めた午前10時。
僕は大豪邸の門の前に立っていた。
「やばいやばい!」
と大きな声で騒いでたのは佐倉春斗。
朝7時に起きてゆっくり準備する予定だったのに起きたのは9時だ。
こんな日に限ってスマホの充電が切れたのだ。
僕は10時に天道時咲良の家に行く約束をしていた。
俺の家から咲良の家まで結構な距離があるので俺は本気で急いでいた。
このままでは間に合わないと思ったので
「母さん。服の準備しといて」
と言い僕はスマホを充電し荷物を準備し顔を洗い歯を磨いた。
リビングに行くと服が準備されていたためすぐに着替えをすませた。
僕は通学で愛用している自転車で咲良の家に向かった。いわゆる銀チャリというものだ。
咲良の家に向かって20分がたった所で景色が変わっていった。
住宅街がメインだった道が進むに連れて自然がメインの景色になっていったのだ。
さっきまで暑いと感じでいたのが一気に涼しく思えた。
その場所からさらに10分自然溢れる道を進んでいくと門が見えた。
門は鉄で出来ており頑丈な作りだった。
とりあえず呼び出しベルがあったので押してみた。
そしたら二人の黒服のおじさんが出てきた。多分執事的な人だと思う。
その黒服の人が僕に話し掛けてきた。
「どちら様でしょうか?すみませんが名前を伺ってもよろしいですか?」
「佐倉春斗と申します」
僕がそう答えると黒服の二人が目を合わせ頷いた。
「春斗様ですね。お嬢様からお聞きしております。お嬢様の所へ案内しますのでついてきて下さい。」
そう言われて僕は門の中に入った。
門の中は絶景となっていた。
広大な土地が広がっており真ん中には噴水があった。
その周りは手入れされている花や木が並んでいた。
そして目の前には白色の豪邸が建っていた。
テレビでよく見る海外の豪邸と同じようなものだった。
僕がそんな景色に夢中になっていると豪邸のドアの前まで来ていた。
そして、黒服の人がドアを開けると目の前には大きな階段があり天井には大きなシャンデリアがぶらさがっていた。
床は黒色でツヤツヤしていた。
(日本にこんな豪邸があるなんて...)と思っていると階段から一人の女性が下りてきた。
白色のワンピースを着ておりピンク色のくせ毛で肩甲骨あたりまであるロングヘアの女性だ。
そんな美しい女性は天道時咲良だ。
「わざわざ来てもらって悪いわね」
「誘ったのは僕なので気にしなくていいです」
黒服の人がまだ後ろにいたので敬語みたいになってしまった。
「準備は出来ているわ。今から出来るかしら?」
「できます」
といいキッチンの方に連れていかれた。
キッチンには一通りの食料やら道具やらは準備されていた。
黒服の人は咲良が来ないように命じていたので今は二人っきりだ。
肩の荷が降りたのかやっと堅苦しさが抜けた。
「じゃあ、そろそろ始めていいかしら?」
「ちょっと待て...お前その服装でやるつもりか?」
「何かおかしいかしら?」
「足元まであるワンピースで料理しようとするな。転んだらどうする」
・・・(転んで火傷とかされたら責任はとれないんだよ。)
「そうかしら。これではダメなの?」
「変えてきてくれ...」
「わかったわ...」
と言いキッチンをでて行ったがすぐに戻ってきた。
黒色のセーターにジーパンという一般人がよくしてるオシャレの格好だ。
「これでいい?」
まぁ怪我をしなければいいのでこれで良かった。
「うん。いいよ。」
と言い料理は始まった。
パンケーキの作り方は簡単だ。
卵と砂糖と牛乳とパンケーキの素を入れて混ぜて焼けば完成だ。
だけど咲良は卵の割り方も知らないのだ。
なので手取り足取りすべてを教えた。
綺麗に完成させるのに3回やり直した。
卵を落とすしパンケーキを焦がすしで色々大変だった。
だが最後には一人で出来たのでよかった。
「できたから食べましょ」
と咲良が言ってきたので食べることにした。
「ねえ咲良。なんで俺なんかの誘いOKしたの?こんな豪邸にすんでるんだからシェフの一人や二人いるだろ?」
「自分から誘っておいてよく聞くわね」
「そうだけど気になったもんでさ」
「誰かに頼もうと思っているとき春斗くんにちょうど誘われたからよ」
「たまたまってことか」
そんな会話を食べながらしていると
「たっだいま~!咲良ちゃんいる?」
と一人の女性が大きな声で言ってきた。
そしたら咲良が
「お母様!!」
「お...お母様!?」
僕は咲良の母に出会ってしまった。
「あら?おじゃまだったかしら?」
これはひと波乱の予感が...
お読み頂きありがとうございます
二部に続き三部を書かせて頂きました。
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