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微妙な気持ちになる話  作者: 乗ると酔う子
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自宅警備員

「自宅警備員をやっております。」


 合コンの席にてそう提言したイケメンに、男は勝利を確信した。脳内では既にマウントをとって、カウントさえ終えている状態だ。

 無職とはなーとわざわざ口にして見下し始めた。合コンの席において彼は顔のいいやつに何度も煮え湯を飲まされ腸を煮え繰り返してきた。相手を選ばぬ無差別意趣返しだ。イケメンにやり返せればそれでいいのである。

 だが不意に驚きの声があがる。合コンの幹事をしている女性だ。


「えっ?◯◯くん、大きなお屋敷の警備してるって言ってなかった?」

「ああ、はい……そうなのですが……実は紆余曲折ありまして、養子に入ることが決まりまして。」


 軽いジョークのつもりだったのですが……、とイケメンは続けた。

 男は青ざめた。この小物じみたところがモテない由来だろう。

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