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自宅警備員
『仕事は自宅の警備だ。』
チャットに打ち込まれた文に、少年は意外に思った。返事のある時間帯なんかに規則性があるから、社会人もしくは自分と同じ学生なのだと思っていた。
少年は嘲笑った。こいつニートなのかよ、ワロスと。
ネットスラングかはわからないが、自宅警備員はニートを示唆する言葉だと。
少年はチャット相手をひとしきり罵倒した後、自分より下の人間を見出だして気持ちよく寝た。
チャット相手が訳ありで、文字通り自宅を警備をしている事実を認識することはなかっただろう。
なにせ、チャット相手が誤解し増長する少年を滑稽な見世物扱いしていたからだ。
わざわざ誤解されるような言い回しをしているあたりでおして知るべし。




